ゲーム

オンラインPvPゲーム「World of Tanks」や「World of Warships」などを手掛けてきたWargamingによるロボットACT-PvPvEタイトル「STEEL HUNTERS」は成功できるか?

「World of Tanks」や「World of Warships」などのオンラインPvPゲームを手掛けてきたWargaming(本社:キプロス・ニコシア)が新たなる挑戦を始める。新作のリリースが間近であることが明らかになったのだ。そのタイトル名は「STEEL HUNTERS」(基本プレイ無料/Steam配信日時は同プラットフォーム記載上2025年4月2日となっている)。PvPvEのシステムを採用したロボットガチンコACTゲームになるという。結論から言うと”このIPにそれほど期待はできない”と私は思っている。それはなぜだろうか?ゲームのストーリーはいたってシンプルにまとまっているのでまずはそこらから解説してみよう。近未来の地球では資源(「スターフォール」と呼ばれる資源)獲得競争が激しさを増していてそのために「ハンター」と呼ばれる巨大なロボットを駆使した争いが巻き起こっている...メインプロットはこんな感じ。あなたもこの資源獲得競争に参加する「ハンター」を駆ることとなる。このロボットにはクラスのような種類(バリエーション)がありそのアップデートやカスタマイズをしながらライバルに差をつ...
ゲーム

株式会社ホリのゲーミングデバイス発売の動向に見る(勝手な)感慨深さ

ゲーミングデバイス業界における主要なロールを担う株式会社ホリ(神奈川県横浜市)がプロ仕様のパッドコントローラー「ファイティングコマンダー OCTA Pro for PlayStation5 Windows PC」を2025年3月27日に発売する。Amazonや楽天などの通販サイトで本製品の予約が始まっている。価格は14980円とハイクラスなパッドコントローラーになるようだ。製品詳細に関するホリのウェブサイトにおけるプレスリリースは2025年2月12日付で行われている。「PS5/PC向けコントローラの決定版」(電撃オンライン)を謳う新モデルはまさに最強仕様。直系の先祖である「ファイティングコマンダー OCTA for Windows PC」の価格が6500円ほどだったことからもわかる通りホリは高付加価値路線に舵を切っていると私は思う。特徴は2つの背面ボタンと6つの天面ボタン。それぞれがカスタム可能でゲーマーのプレイスタイルに柔軟に対応する。さらに旧来からの方向キーもカスタム可能だという。デバイス自体本機との有線接続のほか無線接続にも対応していてパッドコンユーザーのプレイスタイルに合わせて...
ゲーム

ブランカに学ぶ起き攻め講座まとめ「ストリートファイター6」

起き攻めは単にダウンした敵に対して技を重ねればいいというわけではない。この点を勘違いして「何でもつながる」と思っていると起き攻めのミスになる。各技ごとにダウンをとったらばそこで適切な択(攻撃手法)を選択しなければならないのだ。そしてそれはある程度決まっていると思ったほうがいい。奇をてらってルート取りに失敗すると格闘ゲームにおけるフレームの不利問題につながるのでそれは避けなければならないのだ。奇をてらった行動はある程度起き攻めができてから。特に起き攻めが主体となるブランカにおいてはこれは鉄則である。これについては技をフレームの問題としてしっかり学んでおく必要がある。例えばガードを崩すために中段技がほしいからといってDRヘッドロックがいつ何時でも使えるわけでない。あくまで有利フレームを取れる択を必然的に選択する必要があるのだ。ダウンを取れる技ごとにコレは異なるのでYouTuberが解説しているとおりに択を選択した方が良いのだ。要するに有利フレームを取る必要があると言っていい。私も間違えて捉えていたが勝つための法則はぶっちゃけこれだけである(シミーとか後ろ受け身とかはあとでも良い)。まずブラ...
学術

出版社トゥーヴァージンズのコミックレーベル「路草」 「サバキスタン」の第四巻を2025年4月9日に刊行

2015年に設立された出版株式会社トゥーヴァージンズ(東京都千代田区)。そのコミックレーベルである「路草」から「サバキスタン」の新刊第四巻目が2025年4月9日に刊行されるという。既刊三巻の様子はゲヲログ別館にそのレビューが詳しいがどうやら第四巻目もこれまでの風味を忘れていない斬新な視点を持った特別な作風になるようだ。かの偉大なる漫画家ちばてつやは次のようにこのグラフィカルノベルを称して曰く。『サバキスタン』は、群衆が陥りがちな独裁的で狂信妄信的な社会の顛末、というシビアな題材を、ボップで可愛い絵柄と「犬の擬人化」という手法を使って、絶妙なバランスを成立させた作品です。ちばてつや氏も絶賛したロシアの反独裁コミックシリーズ、『サバキスタン』待望の続刊「革命前夜」4月9日発売!|PressWalkerより引用ビタリー・テルレツキーが漫画原作を・カティアが作画をそれぞれ担当する傑作グラフィカルノベル「サバキスタン」は第四巻をして新たなる局面を向かい入れることとなる。「王と貴族に支配された時代」をテーマにし副題に「革命前夜」とついているこの第四巻では「革命前の封建的社会を描」かれることが明らか...
ゲーム

「シングルエリミネーション」と「ダブルエリミネーション(ウィナーズ・ルーザーズのシステム)」とはそもそもどう違うのか?「ダブルエリミネーション」の欠点及び利点とは何か?

格闘ゲームのトーナメント戦において良く聞く言葉に「ウィナーズ」とか「ルーザーズ」とかいうものがある。どういう意味なのだろうか?一般的なトーナメントを「シングルエリミネーション」という。一方で「ウィナーズ」とか「ルーザーズ」とかいう言葉は「ダブルエリミネーション」でのトーナメントのこと指す。では「シングルエリミネーション」「ダブルエリミネーション」とはそもそもどう違うのか?「シングルエリミネーション」はどう考えても誰でもわかるだろう。普通のトーナメント方式の競技システムである。一方で「ダブルエリミネーション」は出場選手が二回負けるとその選手が敗退になるトーナメント方式のことを言う。この「ダブルエリミネーション」トーナメントにおいて一回負けるとその敗退者は「ルーザーズ」ブロックのほうに配置される。ここでさらに負けると「ルーザーズ」ブロックで敗退したことになる。つまり「ダブルエリミネーション」ではトーナメントといっても二回チャンスがあるということになるのだ。そして「ルーザーズ」ブロックで勝ち進むと当然そのブロックにおける最終大会が行われる。これが所謂「ルーザーズファイナル」である。そして「ル...
ゲーム

「ストリートファイター6」でブランカの起き攻めを攻略する過程で見つけた生成AIの杜撰な回答について

ハッキリ言っておくがブランカの起き攻めについてChatGPTやGrokにいくら聞いてもまともな答えは返ってこないと思ったほうが良い(し「ストリートファイター6」に関する生成AIのいい加減な回答は当然だと思った方が良い)。例えば私がブランカの起き攻めについて聞いたところでは「後ろ受け身が前ステ☞4中Kが刺さる」との答えを得たがまともに機能したことは一度もない。また「同じ状況でアマゾンリバーランが刺さる」との回答も得たがいい加減である。実戦でもトレモでもこれは同じだ。特に後ろ受け身を取られると一気に勝率が下がっているのは実感するところだし「前ステ☞4中Kが刺さる」は後ろ受け身に対して刺さらない(やはり後ろ受け身はそれだけ重要らしい)しアマゾンリバーランはそもそも”届かない”。実際「ストリートファイター6」を主戦場とするYouTube配信者のドゴルはそのブランカ解説の動画内で「サプフォ☞5弱K」の択を多く推薦している。これについて検証してみたがマジでその通りになっている(初学者の浅学さを明らかにするつもりでゲーム「ストリートファイター6」から画像・動画引用させていただく)。起き上がりを「後ろ...
ゲーム

広島大学関係者が設立したITスタジオGINOが制作する「Bless You Again」 2026年リリースに向けての期待と懸念

魔法使いのホムンクルスの少女「リリィ」が、とある目的で「加護の墓」と呼ばれるダンジョンに潜る。そこで待ち受けていた試練に"命を賭けて"挑む。Steam:Bless You Againより引用2026年のSteamでのリリースに向けてその制作が進んでいる「Bless You Again」。ゲームジャンルとしては「ローグライク3Dアクションシューティングゲーム」を謳うゲームだ。広島大学関係者が設立した優秀な人材を多く持つITスタジオGINOが制作するタイトル。これまでの実績として「魔女の館」というVRタイトルを持つスタジオだ。そのHPを見る限りベンチャー企業であることが推測される。GINO自身はその事業のメイン領域をVR/PC分野としている。広大は間違いなく国立大学の中でもメッチャ優秀なほうである。ゲーム「Bless You Again」はシンプルな3DACTタイトルとなる予定。ダンジョンを攻略しさらに下層を目指すゲーム性の単純さが最大限そのSteamページではアピールされている。またページを見る限りではグラフィックスが高品質で魅力的なキャラクターデザインが実践されている点も感じさせられた...
ゲーム

「It Takes Two」のdevとしてその名を世に知らしめたHazelight Studios(スウェーデン) その次世代級傑作「スプリット・フィクション」のリリースが2025年3月7日にリリースへ

「It Takes Two」のdevとしてその名を世に知らしめたHazelight Studios(スウェーデン)が引き続きElectronic Arts(アメリカ合衆国)と手を組んでリリースする「スプリット・フィクション」が今俄かに注目を浴びている。話の前座になってしまうが「It Takes Two」は「The Game Awards 2021」にて最優秀賞GOTYを獲得している実績を持つ”コアゲーマになればなるほど評価を高く付ける”ことで超有名なIPだ。そして神ゲーを約束するdevの新作が今回取り上げる「スプリット・フィクション」というわけだ。ではこのゲームはどういうゲームなのか?新作の主人公となるのはライターでSFパート担当のミオとファンタジーパート担当のゾーイ。二人はライターとして職務を遂行する中でとある装置のトリックにはまってしまう。自身たちが生み出した創作活動つまりフィクションの世界に取り込まれてしまうのだ。もともとそれほど仲が良くなかった二人は友情を深めながらこのトリックからの脱出を試みることとなる。「It Takes Two」に続く協力プレイ系のアクションADVの史上最...
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2025年4月24日にその発売が迫る「Clair Obscur: Expedition 33」 内容は「クオリティを最大限まで高めたサードパーティ版のFF」か

devに2020年仏で設立されたインディーゲームスタジオSandfall Interactiveを据えpubにロンドンをHQとするゲーム会社Kepler Interactiveに迎えそれぞれ開発・発売される「Clair Obscur: Expedition 33」の発売日が2025年4月24日に迫ってきている。対応プラットフォームはPS5/Xbox Series X|S/PC(Windows Store/Steam/Epic Games Store)となりマルチな機種展開がされるタイトルに仕上がるようだ。dev:Sandfall Interactiveとしては本作がゲーム業界デビュー作となる。こいつ...賭けてやがる...「フランスのベル・エポックに着想を得た幻想的な世界を探索しリアクティブターンベースバトルを堪能せよ!」(下記リンク・セガによる公式サイトより)と銘打たれている期待できそうな一作。ターン制とリアルタイム制の兼ね合いをバトルシステム系に設定した秀逸な一作となる見込みで革新的なRPG体験をそのゲーム設計コンセプトに据えているようだ。ストーリー面も期待できそうでそのハイクオリ...
ゲーム

2001年にリリースされたオープンワールドRPG「Gothic」のリメイク作となる「Gothic 1 Remake」登場予定

2001年にリリースされたオープンワールドRPG「Gothic」のリメイク作となる「Gothic 1 Remake」のデモ版が2025年2月から始まっている「Steam Next フェス」にて公開されている。本記事が執筆されている3月4日の時点でもこのデモ版「Nyras Prologue」はDLしてプレイできる状態にある。dev: Alkimia Interactive pub: THQ Nordicの布陣で作られるこのゲームはUnreal Engine 5をそのゲームエンジンに採用。リメイク作は原作ゲームの世界を大幅に再構築しているという。ゲーム「Gothic」は人間族とオーク族が熾烈な闘いを繰り広げている王国「ミルタナ」を舞台としたファンタジー・オープンワールドRPGの古典的名作。主人公は人間サイドの敗北を防ぐため強力な武装製造に必要な鉱石を集める作業者となる。ゲームが進むに従い主人公は鉱山(コリニス鉱山)から脱出し世界を冒険することとなる。オープンワールドの利点を活かしたクエスト受注や拡張されていく戦闘などが特徴的な一作。2001年にリリースされた「Gothic」は難易度が高くゲ...
ゲーム

モンハン新作「Monster Hunter Wilds」のSteam版の不評活動に見るカプクソの過去性

期待されていたモンハン新作「Monster Hunter Wilds」のSteam版が発売された。言わずとしれたカプコンのAAAタイトルの代表格。だがそのSteam版の評価は本記事執筆の現時点で”賛否両論”になっている。これについて解説しているゲーム系YouTuberがいるだろうと見込んで検索をかけてみたが案の定優れた動画を出しているかたがいた。「かみむー / モンハンマニア」という名称のチャンネルで活動しているかただ。今回取り上げたチャンネルの具体的な動画は「Steam版ワイルズのレビューが大荒れしている件について。」とタイトリングされたもの。まずは不評なところを箇条書きでまとめてみよう。・バグ…地形崩壊バグをはじめとするデータバグが多いことが報告されている。・クラッシュ…スペックが足りてるのにクラッシュが起動後即発動する問題報告されている。・最適化不足…これについてはゲヲログで解説することは控えたい(AUTOMATONが良い記事を既に出しているので)。本作はかなり高い値がはるのでこの点で不評が集まるのは必然だと私は思う。通常版が9900円・デラックスエディションが11900円・プレ...
ゲーム

Saber Interactiveによる災害復旧シミュレーションの新作「RoadCraft」を現在開催中の「Steam Nextフェス」にて観察する

「これは考えてきたな」と思った。Saber Interactiveによる新作「RoadCraft」のことだ。このゲーム開発スタジオというと悪路走行シミュレーター「MudRunner」「SnowRunner」の印象が強い。むしろその後リリースされた「Expeditions: A MudRunner Game」は自然科学を車を駆使して追求するタイプの学術系オフロードという新境地を切り開いたかのように見えたがこちらはあまり評判が良くない(私も買ったがあまりやらずままである)。これには理由があると私は思う。「MudRunner」「SnowRunner」は何といってもシンプルだった。悪路にハマりながらもそれを克服し”物資を届ける”というシンプルなゲーム性が高く評価されていたのだ。操縦する車が池ポチャ沼ポチャするたびにプレイゲーマ自身がなぜかその車両のようにゲームに沼ってしまい妙な中毒性があった。コンチクショーと言いながらもやり続けてしまい物資搬送のミッションひとつひとつをクリアする度に妙な大きめな達成感があった。だからこのゲームはレビューア好評の元IPのDLCまでリリースされ続けている。Sabe...
エンタメ

漫画家ぽむによる漫画「先輩はおとこのこ」の魅力について

漫画家ぽむによる漫画作品「先輩はおとこのこ」ほど特異なデザインを持つエンタメは昨今他にないと私は思う。もともとこの漫画作品はTwitter(現在のX)に投稿された「おとこのこが後輩に告白される話」がルーツになっている。Twitterに掲載された4ページの短い原案の発表が2019年7月のこと。その後に「LINEマンガ」にて2019年12月7日から本編が連載開始となり2021年12月30日に見事完結(主にこれが後述するアニメ版の土台となっている)。さらにはその土台となっている本編の前日譚を描く「先輩はおとこのこ 出会い編」として2023年12月21日に連載がリニューアル&再開され現時点でも執筆が続いているということである。漫画「先輩はおとこのこ」は”男の娘”である花岡まことを主人公として「男女3人の人間模様と繊細な心理描写」(Wikipediaより)を描いている。いわば捻りを加えたジェンダー漫画といえないこともない。だが本質的にはジェンダーに特化した内容ではないことも原作者ぽむの言により明らかになっていて「人間が問題を抱えたときどうやってその解決策を導くか?」という常識的で広めのレンジで話...
エンタメ

思うところがあって三曲だけに絞って今更mihimaruGTというユニットを振り返ってみる

mihimaruGTの楽曲はやはりいい曲が多い。あの手この手を使っているというよりかは真摯に作曲された曲目に合わせてラップパート・歌詞のあてはめ方の面で優れている楽曲が多いのだ。ゲーソンアニソンに近い発想で作られた楽曲とかユニットされたアーティスティックな楽曲が多いので飽きないグループだと思うんだ。というわけで思うところがあって三曲だけに絞って今更mihimaruGTというユニットを振り返ってみる企画を(勝手に)始めてみる。一曲目は言わずと知れたmihimaruGTの代表曲として知られる「気分上々↑↑」。ユニットを代表する楽曲として間違いなく筆頭に挙げられることが多い楽曲だ。hirokoのハスキーボイスのメインパートとmiyakeのラップパートがうまくミックスしあい自由自在かつ絶妙なコンビネーションでもってして構成されるアップテンポでパリピな一曲。鳴かず飛ばずだったmihimaruGTブレイクのきっかけとなった一曲。二曲目「幸せになろう」はmihimaruGTの隠れた名曲としてファンの間では有名。静かげなメロディと感傷的でメロウな歌詞が特徴のTheバラードな楽曲。辛さを乗り越え幸福をつ...