これについては知恵袋に良い回答があったのでそれを基本にして解説してみよう。Steamでは販売されているゲームがセールの時期になると50%オフなんてものがざらである。果たしてこれはなぜなのか?Steamを運営するValveがこの大幅な値引きのあるセールのためどのような販売体制を戦略的に策定しているからなのか?
まずダウンロード販売がキーワードであると当該知恵袋のベストアンサーは伝える。人件費がかからないという利点があるのだ。パッケージ販売と違ってデジタルな販売網を敷けるので全体的にオートマチックな販売体制を構築している。これが一番強い理由だろう。ゲームパッケージを作るにも相当の値がかかる。販売店舗も要らない。総じてデジタルの恩恵を受けているといったほうが話は早いだろうか。
第二に値下げに積極的なインディーゲームプロダクションをSteamパーティに率いることに成功している点が挙げられる。AAAタイトルでなくインディーデヴェロッパだからこそ大幅な交渉の余地がある。そうしたインディーデヴェロッパは高コスト体質のゲームでは勝負しない。つまり価格弾力性が開発側・配給側・販売側それぞれにあるのでそうした高コスト体質からの脱却を目指しているゲームが数多く採用されているという点が肝要である。競争が激化しているので価格の下方修正にも容易に寄与され繋がっているのも明らかだ。
第三にダウンロード販売自体の抱える利点である。カード決済なので価格に臆することなく数多くIP製品を捌けるのだ。誇張して言えば一作登録しただけで無限に放置して売りさばけるというプラットフォーム上の利点があるといったほうがいいか。販売数に関して限定していってもそのインフレーションが起こるので大量にインターネット通販できる点が強いのだ。これも重要な利点だろう。
だがこれだけだろうか?というとはっきり言ってそうでもない。もっともっと多段的に解釈できるのでChatGPTにタイトルのママで聞いてみた。すると第四の理由にSteamプラットフォームゆえのアルゴリズムの問題が挙げられていた。つまりSteamにはレコメンドやウィッシュリストなど多段的なシステムセールスの機能が付与されている。だからこそもっともっと多数の数のゲームを売りさばけるいわば数量弾力性があるからだとChatGPTは答えている。さてここまでで四つの理由が挙げられた。振り返ってみよう。
1・人件費の限界削減に至るまで可能なダウンロード販売ゆえの利点
2・ゲーム開発側の参入超過による価格下方修正性への積極的な意欲
3・決済システムに仕組まれた販売本数のインフレーションの性質
4・Steam自体の持つ販売推薦システムの実装と継続的アップデート
このような感じだろうか?さて考えられる限り常識的な利点を挙げてみたがすべてそこそこ的を得ていると思う。やはり1はデカい要素だろう。デジタル情報財を販売するがゆえの利点が1・2・3に特に如実に表れている。他方4はValveの努力の成果といったほうが良いと思う。
こうして俯瞰してみると個々の要素は分割独立しているわけでもない。販売の特性と過剰ともいえる参入およびその参入障壁の低減化・さらには決済システムや販売環境の大幅なアップデートおよび改善があるとまとめられる。だからこそSteamで販売されているゲームはセール時にここまで割り引かれるわけだ。