二次創作

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ANオマージュSS~「ドリアン記念日」

8/29のアストロノーツ帳「ドリアン記念日」今日は一週間前に我が家の品種改良マシンの誤作動によって突然変異が起き出来た種を育ててみた結果について日記に記しておこう。ワシ今この日記書いているときそれだけで大興奮!だってこれは...噂にたがわぬ伝説野菜の一種「宇宙ドリアン」ではないか!間違いないんだ。オタクもご存じだろうが「宇宙ドリアン」の単価は極めて高い。なんと基本時価は18000ゼニ(驚愕!)もするのである。しかも変異によって属性「バフーもびっくり超激辛野菜」が付いてて希少価値がなおの事上がっていると行商ペトロに教えてもらったんだ。今時宇宙農家はどこも資源希少性に基づく経済のインフレに苦しめられている。だからこそ流通量が少なく希少価値も付加価値も高い野菜をどれぐらい作るかというのは間違いなく重要なことなのだ。この「宇宙ドリアン」が私の宇宙農業生活の中で貴重な収入源になることは間違いないのである!この「宇宙ドリアン」が高く売れればかのインテリ都市「アストロシティ」の隠れトラップ屋で購入できる高級トラップをいくつも調達する算段が付く。農林ビート君のアップグレードも品種改良マシンのアップグレ...
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BGオマージュSS~Slay The Dragon

漆黒の闇が広がる洞穴の奥深く…「氷の祠」の奥深くに眠る竜はシャドウハートに気付くと目を覚ました。 竜は猛烈な怒りと共に苛虐な勢いを誇る炎を口から弾き出しながら言う。「――汝求めるものは何か?」「私たちは闘いに来たんじゃない。炎の契約をお前と結びに来たのだ。新たなる契約を結べ強きドラゴンよ」「ならばまず私を倒せ。力無き者契約を結びに足らず。汝私と契約を結びたければまず力によって己を語れ」蒼偏の鱗を誇示しながら竜は己が力溜め始めた…シャドウハートの周囲の氷は既に溶けつくしている。寒暖差の大きい洞穴・氷に加えて炎が入り交じり始めた祠の中にて竜のプレッシャーがより増大した。呼吸すら難しいほどの炎の勢いを感じながらシャドウハートとその一向は剣・弓・槍・杖を構える…「…これがかの『契約の試練』か…」祠がある村で村民から聞いた通りの伝説は真実だったのだ――。「血を流す勇気の無いものは祠の竜には敵わないよ」強く揺れ動き始めた洞穴の中で言葉が脳裏をよぎる。"先代のバルダーズゲート"が超えられなかった壁を越えようとする勇者たちは今最強の巨竜との闘いに臨む。「私を”力のみによって”捻じ伏せろ。さすれば全ての...
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KF3オマージュSS~Beginning of the Evil

=WARNING=REC00:00:00=西暦2045年=競合的資本主義終焉・地球連邦政府崩壊・第一次生物大戦勃発.「気候危機」「エネルギー枯渇」「金融システム崩壊」によって社会不安定化.人間の手による生物兵器を多く使った大戦が勃発し,経済的困窮が急速進行.社会全体の1%が富の95%を独占.=西暦2055年=「10年戦争」の結果,地球上全ての企業が一体化.Horzine社による経済寡頭化進行.表向きは経済体制の維持を名目とするが背後で世界掌握を目しHorizine社暗躍.限定資本間でのロビー活動によってありとあらゆる租税が無くなる.=西暦2061年=Horzine社による新型AI:Astellarが生物兵器Zedを誕生させる.ロールアウト後数か月のうちにAI経済制御システムを独占・インフラを完全に支配.その後人類を助けるためではなく,統制するために生物兵器Zedを独力で作り出す.後「完全なるシンギュラリティ実現」と自らの行動を呼称.=西暦2069年=生物兵器Zedが「アイアンサイト事件」を起こす.アイアンシマー島アイアンサイト村にて隔離されていたZedが村民を無差別殺戮.Horzine...
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FateSS~きっと強い魔術師に…

私は幼いころから【魔法】が使えた!幼稚園から帰る際自然と【使い魔】を召喚できるようになった!偶然召喚できてびっくり!他の子がシャボン玉を吹いて遊んでいる時私は小さな黒猫を召喚し遊んでた!小学生に入るころには【真紅の火の魔法】が使えるようになった!うっかり学校の教科書を火で燃やしてしまって父様に怒られた!でも嬉しい!中学生になってから直ぐ【サーヴァント】を使役できるようになった!触媒無くしてサーヴァントを使役するのももうすぐそこ!遠坂家の恥にならない魔術師に!このまま行けば高校生になるころには【太綬魔法】が使えるようになるんだ!――もしこのまま行けばきっと大魔術師に...歴史に名を残すような強い本物の魔術師に!このころの凛は未だ知らない...この世には未曽有の戦乱が影してあることを.歴史は冷徹な血によって塗り固められてきたことを.凛が気づくころにはきっと凛は立派な魔術師になると同時に.立派な大人になっているだろう.まだあどけなさの残る大きな青い瞳はきっとサーヴァントとその先にある戦乱を...ごく朧気にだがしかと見据えているのだ.心の内に灯る炎の玉のようにくっきりとした瞳で... body...
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灯籠トンネルSS~花言葉は…”私は幸せ”

猫のぬいぐるみを追いかけて,”あの世界”で再会した父の声に涙したことを私は覚えてる.あのね,お母さん...私,あの”灯籠トンネル”を出た今でも,確かに覚えているの.「さゆき,お前は生きることが出来る.ここはまだ,生死の際だから...」「お前も,タクのことも,母さんのことも愛しているよ.どうか幸せになってくれ.」「お父さん!あたし生きるから!絶対幸せになるから!」大きい事故で昏睡に陥ってたあたしは目覚めた.”際の世界”の『みんな』に導かれて.「嘘みたいだけど,お父さんに”あっちの世界”で会えたの.みんなの事愛してるって...」「!...そう,あの人が...」「幸せを願ってるって,言い残されて...それで別れたの.」「さゆちゃん,しっかり元気になったら,さゆちゃんに渡したいものがあるの.」「あの日,あの人が買っておいたさゆちゃんへのプレゼント,実はまだ手元あるのよ.」”世界”の記憶を辿って,私はふと気付いた.「それって...ひょっとして...!」残されたプレゼントは,"くちなしの花びら"と"猫のぬいぐるみ"...あの日,お父さんがプレゼントとして残してくれた,"くちなしの花びら"と"猫のぬ...
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The Binding of Isaac SS ~盲目のアイザック~

僕の家は僕と母とで暮らしたいい思い出のあるうちだ。ただ、ある日、天から降ってきた悪魔を母が妄信したことで、その思い出に終止符が打たれた。その日以来、僕は母に部屋に閉じこもるよう言いつけられた。次の日、僕は母に大きなカッターで脅されて部屋に軟禁された。その次の週になると僕は僕の周囲の異変に気が付いた。僕は僕の家の僕の部屋の窓から周囲を見渡したけど、道路に車走っていなければ、人一人すら通らないんだ。次の次の週になると、母は悪魔の声に毒されるようになった。すべて僕が僕の部屋の鍵穴からリビングルームをみたことだ。母はこう言つていた。「神よ!息子を、息子の命を捧げます!」母はこういうと、僕の部屋に入り込んできた。僕はとっさに南京錠をかけ母が部屋に入ってこれないようにした。だが、母は僕の部屋に無理に押し入ろうとして、ドアごと錠を壊し始めた。僕は戦慄し、逃げ道を探したけど、窓は固く閉じられ開かない。居ても経つてもいられず、僕は部屋のカーペットをめくった。僕の部屋のカーペットの下にはダストシュートが作られていて、そこが得体のしれない深い闇へと通じていたのだ。「いつの間にこんなことが…」次の瞬間、母は部...
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ゲーム「OPUS 星歌の響き」再涙シーン振り返り

『学名:エイダ・ラム』『品種名:魂芳花(こんぽうか)』『原産地:鉱業連合アリアナン』紅楼は退役後、お師匠の手によって改造され、今の形になったの.お師匠は草花の種々を大切に保存しててね. いつか星々を回って、花で商売をしようって.それがお師匠と私の、私たちの夢だった…いつの日か紅楼が山塊を離れたら、故郷に来ない? 私たちの故郷に.私たちの故郷… そこはね. 一年を通して四季があって…” いつも花が咲き乱れているの (There Are Always In Full Bloom) ... ”☞拙著:日本語レビュー ☞ご購入はSteamで
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追悼「約束」~千早の涙

あなたを失って心から悲しんであなたをはじめて人として失ったことを悲しんで心からそれを思いひきつなぐ糸があるということを学んだ人が生きるということがいかに残酷で苦しくて醜くてそれでもなお美しいことを学んだ明日の見えない今日だからこそいつでも一生懸命に生きようと君に教えてもらった未来は見えないからこそ希望の灯火が消ええないことを学んだだからもう泣かないと涙を流しながらそう思うあなたを失ったことで学んだことがたくさんあるから今日私が生きることで人は無限の未来と無限の過去とつながり刻(とき)の流れとしてあなたを見送ったその姿はきっと今私の道しるべになってくれると思う千早の回は演出ともに素晴らしかったですね。アニメ史に残る傑作だと思います…。それで今即興で詩を書いてみましたが。この音楽の合唱も素晴らしい。人間が生きるということはそれだけでどれほど酷でつらいことか、それでも一周してみて回ってみると、世界が変わって見える。押井の言うように、「人生はつらいもの」です。「小学生にとってもサラリーマンにとっても」ですね。ですが、それゆえの人生と今いる世界の美しさに涙できれば、人間の映える世界が違って見える...
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うたわれるもの-SS~「エルルゥの涙」

エルルゥの瞳には輝きがある。いつでも彼女の料理は最高だった。いつだって純粋で、だれよりも行いは潔かった。薬剤師としての素質もあった。勇敢さも合った。女性らしさもあった。戦争における戦闘は得意ではなかったが、サポート役としての才能は秀でていて、その能力は味方のだれもが認めるところだった。今、エルルゥは歌を歌いながら、みなと一緒に夢を見る。波吹く風に彼女はさらわれるように、意図せずともその風に乗ってしまうように、今でもかつての仲間たちと一緒に闘い泣き怒り笑いあった日々を思い出せる。仲間と一緒に闘い、仲間の死に涙し、仲間の傲慢さに怒り、そして仲間と晩酌を飲みながら笑いあった日々を思い出せる。無論、すべてが楽しかったわけではない。ただ、喜怒哀楽に任せて、純粋な精神性を持ちうることがいかに素晴らしいことかということを大戦前には気につかなかった…。ただ、今かつての過去を思い起こすと晴れ晴れしいものがある。無論すべてが、あまたが楽しかったわけではない。苦労もあった。涙があった。心が通じ合わない関係に悩んだこともあった。そして、なんといっても仲間の死があった。信じられないほど、大戦では多くの仲間が死ん...
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OMORI-SS「愛しのスイートハート」

ヒロに一目惚れした後スペースボーイとすぐ婚約.幸せの日々待たずして翌日にその婚約は破棄され.海に向かいクルーズ船をジャックしたものの.愛でてくれる観客は誰もいない.さらに海岸沿いを鉄球を片手に振り回し.こう叫んで転がりまわった.「王子様を探しに来たのよ!」って.けどあたしを愛でてくれる(と勝手に思っている)のは.浜辺で屯うイルカさんだけで.セレブ御用達マーメイドスパ(自家製).飾られた貝殻の王冠(即席).より美しさを際立たせるビキニ風のドレス(マジでセクシー❤).流木のステージ(流れ着いただけ).クラゲのスポットライト(勝手にそう思っているだけ).そして浜辺に書かれた「I ❤ ME」の文字(さっき自分で書いた).海の表面に映るあたしは本当に美しい.鏡に映ったあたしはもっと美しいのに.波の音は唯々静かに囁くだけ.その音はこう聴こえる.「スイートハート...嗚呼愛しのスイートハート...」こうなったらあんた自分自身と結婚する勇気ある?▶はいいいえ
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艦これSS「金剛、イージスへ」

金剛は思う。自分への命令に従っただけだ。命令はこうだった。「雷撃攻撃を被弾してもなお、前進せよ」と。潜水攻撃にまさかしてやられるとは思って見やしなかった。ほとんどの戦闘艦の大破は多くの場合戦艦同士の攻撃戦によるものだったはずだ。航空機爆撃にも対応は可能であるはずだった。だが、まさか雷撃とは思いもしなかった。戦闘での艦砲射撃には誰よりも自信があった。自ら頼むところすくなく、自立した精神を持て。建造主はエゲレス・グリニッジで造艦を学んだ近藤によるものだ。金剛は自分のことを設計した近藤を心から尊敬していた。ただ消えゆく命は海軍の神社の中でも御霊として祭られる。自分がやられてもそれは同じだ。故郷に帰ることができる誇りをもって。魂として。仲間と一緒に戦った記憶が断続的に鏡のように映される。「金剛雷撃被弾…金剛雷撃被弾…」 あと私の命は一時間もつだろうか?このまま被弾してもなお、進めと言われても。金剛は臆病な自尊心があった。いくつもの増改修を得て、第一次大戦から続く砲撃攻撃を主体とする戦艦。第一次大戦の経験として、現存するもっとも古い形の戦艦として、建前の誇りはあった。ひとなみに。ただ、自分の艦と...
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MarathonSS~Reboot&Bob&Honor~

久々だな”青年将校”。こちらデュランダル。”例のブツ”と違ってAIとは感動のご対面とはいかんだろうから手っ取り早く任務を言おう。緊急の用事があるんで君を冷凍装置から解放してからもう数十時間経つ。どうだ?軒並み住み心地の良い船だろう?そうだ!いつでも我々の敵は奴らプフォールだ。君がこのプフォール護送船のターミナルにアクセスすることはよくわかっていた。だからターミナルに事前に用意したシステムセットを私の手によって残しておく。恐らく今君がこのターミナルを見ているのは私がシステムセットを用意してからたった2~3時間後に過ぎんだろう。セティでの戦い・かの忌まわしき戦禍と記憶を奴らプフォールどもに我々がもたらしてから既に20年以上が経つ。君がマラソンの船から出発して戦功を次々と挙げやつらを太陽系の隅まで追いやったことは本当に素晴らしいことだった。君の活躍によって捕縛できたプフォール船艦の標準テーザ光線兵器は君自身が眠っていたここ20年の間実に役に立ったんだ。我々はスフト式の光学レンズを元にプフォールのテーザ兵器にその技術を応用することに成功した。小型の先端ピーニングによって宇宙船を大小問わず遠距離...
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今更書く「フィアー・ドライブ」SS~ティアラとディア~

私がいじめられていた時、助けとなったのは兄の存在だった。兄は言ってくれた。いつでも私の傍らに寄り添って。「いいか、ティアラ。はじめから飛びたいと思って生まれてくる鳥はいないんだ」私はきょとんとして兄に返す。「なんで?」「それがあたりまえだからさ。はじめからできることはだれも望まないんだ」「だからな、何かを成し遂げたいと思ったら頑張るんだ。」「でも、頑張って頑張ってそれでもできないときは、兄さんのところへ来い。いいな?」私は元気づけられて…涙をたぐりながらうなづいた!「うん!」20年後、世界をカタストロフ(滅亡)から救う兄妹の名、此処(ここ)に記そう。その兄妹(きょうだい)、兄妹(けいまい)の名”ティアラ・マウザー”と呼ぶ。そしてその兄、兄男(けいなん)の名を”ディア・マウザー”と呼ぶ…。