「ミノフスキー粒子」に関しては恐らく邦語のsourceでWikipediaが一番詳しいがその実用的考証の面ではpixiv百科事典のほうがより詳しい。簡単に言うと富野のじじい(ガンダムの監督~別名:天才~)は有視界戦闘が度々高度に発達した戦術兵器の中で繰り広げられることに苦慮していた。だからこの空想世界の現実を完全解決する設定を見つけようとしていたという。
つまりこのじじい天才はガンダムのような人型ロボットが実用性に耐えうる考証設定の中でしっかりと戦闘形態が立脚することを望んでいたんだね。そこで外部の助力を借りて「ミノフスキー粒子」という設定を考えたのだ。その経緯についてはやはりWikipediaが詳しい。この際端折って書くが「ミノフスキー粒子」という設定は次のような空想的現実をもたらしている。
・レーダーなどの無線機器が使用不可能になる強力な電子的妨害性を持っており
・WWⅠやWWⅡの時代さながらの有視界戦闘(白兵戦)の復活に貢献していて…
・応用として従来からはあり得なかった強力なビーム兵器を構成することができる
そんな粒子である。問題なのはこの設定の矛盾だろう。Wikipediaは考証の場ではないので恐らく事実設定だけを追っているのだろうが他方pixiv百科事典ではその矛盾にしっかりと答えている。そしてモビルスーツは他の兵器と比べがたい戦力であり基本的に兵器類における最強の存在であるとされている。例えばガンダム作品における矛盾として次のようにpixiv百科事典のページは書く。
・ご都合主義なことに作品ごとに考えると遠距離通信を自然に行ったり
・小隊毎に独自回線に切り替えての通信会話を自由に行ったりしている
とのことである。つまり都合の良いように「ミノフスキー粒子」の持つ能力を(結局のところ)自由自在に作品に組み込んでしまっているというわけ。あるところではレーダーなどの機器が使用できないとしながらも無線通信は比較的自由にやっていたり結局のところ無線誘導のミサイルがそれなり活躍していたりとご都合主義的すぎるとの批判もあるようなのだ。空想の作品についてそこまで言うか?っていうのが結論ではあるよね。
例えば今はAIがかなり発達しているから画像認識でミサイルを誘導する技術だって多く検討されているとは思うところ。この辺りは個別に見ていくと尚のこと賛否両論である。根っこから考えてみるとあくまで空想の作品についてロマンとか夢みたいなもんを無視して語るべきではない☆ということになってしまうのだ。
…と言いつつゲヲログはあえてツッコんでおくが例えば広くて障害物がほぼない宇宙空間でレーダーが使えないとなるとそもそも戦艦こそが最強なのは自然なことでありレーダーを使った誘導兵器なんぞなくてもモビルスーツをいくらでも狙い撃ちに出来るZE☆というのも事実らしい(そもそもモビルスーツの軍事的な優位性がないということになってしまう)。もちろん設定上の矛盾はあくまでお約束モノであり夢やロマンを否定してはならない(断言☆)。