日経平均の2024年度
— FIREし隊@高配当株投資家 (@FIRE_07141866) March 31, 2025
小倉優子「ほら 新NISAはやっぱり国の陰謀だったでしょ?
株なんか辞めて真面目に働きなよ」 pic.twitter.com/H9GoxcY3YO
In my opinion, investors should pull their money out of all investments.
The forecasts by existing economic analysts are too optimistic.
私も今朝のNHKのニュース番組を見て初めて知ったがアメリカで「K字型経済」という言葉が(特に投機筋の間で)広まっているという。これについてはモルガン・スタンレーの記事がとても参考になった(というか他の記事はなかなか読み解くのが難しくこのレベルの英文ならばゲヲログでもなんとかついていけるというのが本音)。以下はLisa Shalett(Chief Investment Officer, Wealth Management)による記事からの引用である。
The current “K-shaped” economy highlights a divide in which high-income earners and select companies thrive, while lower-income groups and broader sectors lag.
Two scenarios for market growth: More AI-driven gains with limited impact on broader sectors, or broader economic growth if rate cuts and deregulation boost many industries.
Investors should seek maximum diversification, favoring large-cap quality stocks, increasing duration in bonds and adding exposure to international equities and real assets like gold and real estate.
彼女の記事から見るに要点となるポイントは「K字型経済」がアメリカの経済的二極化を示しているということだろう。高所得者層を中心とする資産家やAIブームに乗っている特定企業が繫栄する一方そこと低所得者層とでは如実に溝が出来ているというのだ(一つ目のセンテンス)。二つ目のセンテンスは金利?について書いてあるからよくわからなかったが三つ目のセンテンスがその反意も含めて極めて重要だと思う。ちょっと翻訳してみよう。
投資家はできる限りの分散投資を追求すべきである。大型優良株を優先し債券のデュレーションを延長して国際株式・金・不動産などの実物資産へのエクスポージャーを増やすことが望ましい。
さてこれは正しいだろうか?実はゲヲログはとても懐疑的に見ているというのが正直なところ。「K字型経済」の意するところはテクノロジー企業やAI企業に先導される形で高所得層と低所得層とがK字のように生き別れる状態である。話がこの前提にあまりに立ちすぎている…そう思う。だからこそ私はこの投資筋の意見に反意を持っているのだ。モルガン・スタンレーのこの話としては「オルカンみたいなのに投資して加えて金とか現物資産にも分散投資しろ」みたいなことを言ってる(のだとゲヲログはとらえてる)。
私はこの意見おかしいと思う。だって「K字型経済」だか何だか知らぬが今かなりインフレバブルに近い状態にあるのは間違いない。二極化が進んでいるのも間違いないだろう。だが今後もスタグフレーション状態が恒久的に進むかどうかは分からない。そうしたインフレ下の経済的二極化の現象が今後も継続すると見ている投資家が多すぎるのだ。特にコロナ禍の後ほぼ全くすべての投資商品が落ちていないのが気になる。ヤバいねっていう印象のほうがずっと強いのだ。一時的に債券安も起こったし市井の人々は金を買いあさっている。金を買うのはそのタイミングが今からではあまりに遅すぎる。
Scenario A:
U.S. stock performance continues to drive consumption in high-income households – meaning that economic growth may rely on investors’ continued belief that the promise of generative AI capex will come to fruition. Our view is that there is about a 50/50 chance that these enormous AI-related investments will deliver on investors’ very high expectations: AI implementation may take longer than expected, with productivity gains limited to a few large companies. In this scenario, labor-market weakness and Fed rate cuts to relieve the pain for the lower part of the “K” could be of little consequence.Scenario B:
Stimulus from lower rates, along with tax refunds and deregulation, could help strengthen the broader labor market. In this case, equity gains could expand beyond the AI-focused tech giants dominating markets to a variety of industries and sectors that would benefit from wider consumer spending and improved economic conditions. However, this scenario may force the Fed to curtail rate cuts if inflation risk rises. Here, too, the likelihood of this scenario playing out is mixed.
モルガン・スタンレーの記事ではこのように2026年には二つの経済的シナリオがあるとしている。重要なのはシナリオAもシナリオBもあまりに楽観的すぎるというところだろう。テックブームやAIブームが上位層に限定されようが下位層に広がろうが本質の的を得ていないとゲヲログは思っているんだ。特にシナリオB―多様な産業やセクターに経済的恩恵が波及する―というのはあまりに楽観的すぎる。シナリオの描く脚本が楽すぎる。
シナリオB:
低金利による経済刺激・消費者への税還付と規制緩和が労働市場を幅広く強化する。このケースでは株式収益はAI型テック企業の領域を超えて消費支出の拡大と経済状況の改善を受ける多様なセクターに及ぶ。しかしながらインフレリスクが強まればFRBに利下げ抑制が迫られるかもしれない。このシナリオについては見方が分かれている。
確かにこれまでは株価は上がってきた。それはそうだ。だがこれからも恒久的に上がる保証はない。バブルが今後も続くわけがない。ゲヲログはそのニュアンスにおいて国債ですら危ういと考えている(だから私は今年11月の利払い日が来てから全て米国債は売り切った)。株安・通貨安・債券安…このトリプル安状態がマジで来ると思う。ゲヲログなりの結論を言おう。今だからこそ投資家は自ら投資してきた商品を全て市場から積極的に引くべきだ。このままだと「K字型経済」はいずれ垂直落下型経済「I字型経済」になり全面的に既存の投資家を急襲するだろう。
※文章K-Shaped Economy 2025: An Investor’s Guide | Morgan Stanleyより引用
