ターン制ゲームの輝きは失われないがリアルタイムACTのほうが若干人気がある現実~TurnBasedThursdayFestに見るゲーム「不可逆の歴史」~

Mimimi Gamesが証明してしまった「不可逆の歴史」

だがこのLarianの有能なメンバーも言うように(前述のリンク参照のこと)売れるタイトルではないとスタジオの幹部はIP販売を承認しない傾向にある。「売れないとやっていけないが売れても夢そのものを売れるわけではない…」これはMimimi Gamesが証明してしまった不可逆のゲーム制作哲学でもある。つまり当然資本主義の中でゲームは売れてこそスタジオ経営がうまく行くが良いゲームや作りたいゲームを作ったからと言って無条件に売れるというわけではない。良いゲームを作ってもあるいは作りたいゲームを作っても売れるとは限らない。これについては前拙著のゲヲログのリンク記事を参考にしてほしいところだ。ゲームは夢を売るものだが売れる売上数が担保されている産業ではないのである。まさに「不可逆の歴史」をこの業界は辿ってきたのだ。

ターン制ゲームとリアルタイム制ゲームのどっちに分があるのか?

特にターンベースのゲームは現代的なコンピューターとは相性が微妙である。かってのスパコンのようなスペックを持っているコンピューターがPCとして普及した今ターンベースよりもリアルタイムACT系のゲームのほうがよりその性能を活かすことが出来るというロジックもよくわかる。ターン制ゲームが思慮深く戦略的な思考を求められる一方で現在のコンピューターによるゲーム処理を前提条件としてインプットさせるとどーしてもソイツら(ターン制ゲーム)がトレンドではないのも事実なのだ。無論冒頭私が書いたように今輝きを取り戻そうとしているIPも多くある。

微妙な差異判定で一歩分があるのはリアルタイム処理系のゲーム

それに相当するものが「FF」や「ドラゴンクエスト」のリメイクであってもいいし最近出てきた「Clair Obscur: Expedition 33」でもいいだろう。なんだかんだ言ってやはりどれも良いゲームだ(特に「Clair Obscur: Expedition 33」は神ゲーと言っていい)。だが今のところどちらかと言えばリアルタイムACTのほうが全体としては人気があるという歴然たる事実もまたある。もうちょい古参相手にわかりやすく事例を挙げて一言で言えば「ワイルドアームズ」よりも「ロックマン」のほうがみんな好きだろう。ニッチなところだと「ヘルツォーク」のほうが「ネクタリス」よりもみんな好きなのだ。

タイトルとURLをコピーしました