エンタメ

デスクトップマスコットキャラクターソフトウェアは特に日本における発展が顕著であることを振り返る

Steam:Desktop Mate「Desktop Mate」が1/8にSteamでリリースされた。このアプリケーションは基本無料ソフトとして提供され初弾としてそのマスコットキャラクターにあいえるたんが起用されている。売り文句は「あなたのパソコンにかわいいキャラクターたちが寄り添う次世代のデスクトップマスコットプラットフォーム」(Steamより引用)というもの。手っ取り早く言うとこのアプリケーションは伝説のフリーソフトウェア「伺か」の別の開発者による亜種版だと思ってくれれば良いだろう。ゲヲログ2.0も伝えるようにSteamにおけるこの手の先達としては「VPet」とその関連ソフト「VUP-Simulator」がある。ただしこのマスコットソフトウェアは(上述のゲヲログ2.0リンクでも伝わるように)「VPet」「VUP-Simulator」ほど複雑なソフトウェア構成をしているものではなく単純にマスコットキャラクターをPCのデスクトップエリアで動かすことができるものである。最新の3Dグラフィックスで構築されていて新時代のマスコットソフトウェアとしてその新鋭の役割を担うものだという。いわばポス...
学術

MSが任天堂を買収するにはどれぐらいの資金が必要なのか?日鉄がUSスチールを買収するにはどれぐらいの資金が必要なのか?

トヨタの時価総額(時価総額の計算は簡単でその会社の株式の発行株数×株式単価で簡単に求まる)が48兆2100億円。同じ算出で任天堂の時価総額が11超8900億円である。そしてゲヲログ1.5の本記事が執筆されている現段階での任天堂の発行株数が12億9869万株でかつ株式単価がだいたい9000円ぐらいであるからこれを乗数してみると12兆円程度となっており時価総額の検算はあっている。買収するにはその買収先の会社の株式をどれだけとる必要があるのか?という問題を整理すると次のようになる。・三分の一以上の株式数の保有…自ら単独で議決を阻止できる・三分の二以上の株式数の保有…会社の合併を含む議決権を行使できる・すべての株式の保有…完全子会社化ということなので、三分の一の株式数を保有するのに必要な金額は簡単に計算できる。式は発行株数×(1/3)×株式単価となる(算出のために必要な方程式は時価総額の式に単に保有割合の定数を乗ずれば簡単に求まる)。あとはこれを等倍していけばいいだけなのだ(三分の一株分を始めに算出しそれを二倍にすれば合併議決権のための分量が求まるし三倍にすれば完全子会社化のための分量が求まる...
学術

思うところがあって放送大学大学院のレベルの高さをその入試倍率・論文概要から観測し加えてその学費の低廉さも確認してみた

確かに学歴という点では放送大学大学院は評価できないかもしれない。だが中身で見てほしいというのが私なりの放送大学大学院に対する姿勢である。まず放送大学は放送大学の関連法の基づく私立大学である。また放送大学の学部の課程は簡単に入れるが大学院(修士課程と博士課程)はそうではない。まず倍率が高く難関であるのは間違いない。まずその修士課程の倍率を見てみよう。これは放送大学のHP上で公開されているので誰もが見れる情報である(以下学生募集の概要 | 大学院 修士課程 | 放送大学より引用させていただく)。臨床心理学プログラムの倍率は脅威の数字でありなんと12倍(!)を超えている。情報学プログラムの倍率は低めだが大学院修士課程としては倍率は高めで一般的な放送大学のイメージから推察されるように受ければ誰もが受かるというレベルでもなんでもないのだ。次に同じHP上で公開されている博士課程の倍率も見てみるが博士課程は総じて高倍率であることは簡単に把握できる(以下学生募集の概要 | 大学院 博士後期課程 | 放送大学より引用させていただく)。恐らく一番低めの倍率となっている人文学・情報学プログラムも合わせて25...
エンタメ

思うところがあって”ポルカドットスティングレイ雫の「このラジオに好きな⼈がいます」”を音泉で聴いてみた

私が音泉に初めて出会ってからたぶん十年以上は経つと思う。生前の声優川上とも子のラジオから入ったのがきっかけだったと記憶している。インターネットラジオは当時デジタルラジオと競合すると言われて先行きがあんまり見えないという意見もあったころだろう。ましてや既存のラジオ局のサイマル配信の主としてradikoが巨大な勢力としてラジオ業界で台頭する中音泉がここまでのプレゼンスを発揮するとは思いもしなかった。今となってはそう思う。音泉の魅力としてオリジナルな番組構成があると思う。とても個性的な番組が多くまた音泉の個性を活かした番組が強いコンテンツ力を持っているのでシンプルに魅力的である。十年前はそれほどでもなかったけどこのオリジナルな方針がより強くなったのか素晴らしいコンテンツに溢れている現状はとても魅力的だ。個性的な声優がパーソナリティーを務める番組も多い。そんな中本記事のタイトルも示しているように思うところがあって”ポルカドットスティングレイ雫の「このラジオに好きな⼈がいます」”を音泉で聴いてみたんだけど...いい意味でショックを受けた。めっちゃくちゃ面白い番組なのだ!理由はいくつかあるがまずメ...
ゲーム

傑作ローグライク脱出系FPS「SULFUR」はどこがクソなのか?

傑作ローグライク脱出系FPS「SULFUR」はそのSteamでの正式販売以前から特段注目を浴びてきたゲームだ。私もこのゲームのデモ版を口が酸っぱくなるほどやりつくしたし期待感が高まるあまり発売以前から常に”これは絶対にフルプライスで買いたい!”と思ってきた。この際ハッキリ言うがリリース後その期待は裏切られたといっても過言ではない。たしかに「SULFUR」はすごいゲームだし今でもそう思っている。では「SULFUR」はどこがダメなのか?このゲームがダメな点はたったひとつだけだ。それが”高難易度”と”初見殺し”をはき違えている点である。私が提起しているふたつの要素はどう違うのだろうか?まず”高難易度”は読んで字のごとく「難易度が高いこと」を表す。ただしこの言葉はその「高い難易度の中でゲーム的にクリア可能なプレイ性があること」も意味する。そういう意において(少なくともゲヲログが提示する文中では)”高難易度”=”初見殺し”ではない点に注目してほしいのだ。つまり”高難易度”≠”初見殺し”なのである。”初見殺し”とは何か?という解説も必要だろう。これはゲームで相まみえた敵(特にボス)が「一回のプレイ...
エンタメ

思うところがあってからめるの漫画買ってみた

”クソ動画クリエイター”を自認する登録者数247万人 総再生回数10億5351万7985回のYouTuber・SNS運用者・漫画家のからめるの単行本を買ってみた。からめるの出自はWikipediaに詳しいのでそちらを参照してほしいが端的に言うと本書は画期的な漫画だ。否漫画の枠にとどまない日本が世界に誇る一流のコンテンツあるいは芸術だ。この才能を世界は待っていたんだ!間違いなくとんでもない芸術である。この漫画の下敷きになっていると私が勝手に考えるのはやはり小林銅蟲による「ねぎ姉さん」である。少なくとも本書の理論的下敷きとして位置づけられると私は思う。Wikipediaは「ねぎ姉さん」のコンセプトのことをこう評している。「題名の不可読性」「展開を完全に無視した物語構成」「意味不明の発言内容など極端に不条理な作品」と(上述のリンクより引用させていただく)。このからめるにより漫画「からめる」もかなり近しいものを持っている。ジャンル的な総括は本文の最後に述べたいと思うがこの三要素のうち「からめる」はどこを継承しているのだろうか?例えば「題名の不可読性」は明らかに「ねぎ姉さん」のそれを継承している...
ゲーム

カプコンは「ロックマンX」シリーズのリブートをとっとと実行に移すべきだ

カプコンの開発ゲームソフトの中でリブートが望まれているものとして私が筆頭に挙げたいのはどー考えても「ロックマンX」シリーズである。「ロックマン」というと既にリブートされている旧作のほうを思い出すかたが多いだろうけどそっちはもうおなかいっぱいというのが正直なところ。現に旧作の「ロックマン」は「ロックマン11 運命の歯車!!」が出ている当たり既にかなり充実しているラインナップを誇っているしそのリブートの頻度も高いものがある。ここはいっちょまえに欲張ってZEROやVAVAやΣといった近代的なキャラが登場する「ロックマンX」シリーズのリブートをお願いしたいところだ。良く混同されがちだが「ロックマン」のIPはクリティカルな世代にとってはやはりFCの「ロックマン」旧作とSFCの「ロックマンX」に分派していると思う。ふたつは似ているようなものだがと同時にまったく違う魅力を持っている。旧作の「ロックマン」は粗くも繊細なドット絵に彩られたものだったしFCの感触があるがそれに対して「ロックマンX」はやはりSFCで表現できる硬派なロックマンの全てをカバーリングしていると思うのだ。まぁ「ロックマン」で青春を謳...
学術

ファミリーマートってゲーミフィケーションの成功例なんじゃね?

外資系の物販会社に勤め始めて8か月が経った。「お前のやりたいようにやれ」「でも数字は残せ」と言われてその通りにしてきた。+αで経営提案のパワポも三つ出した。経営合理化のために各部門から経費節減のアイデアを3つづつ出せというお達しも出た。かなりいい経験になっていると思う。今はトリプルワークだが欲を言えばもうひとつ仕事を増やしたい。週明けはバランスが崩れがちなので気を付けたいが勤務は基本的に面白い。月払いのPC代金を先月納め終えて収入も増え帰りがけコンビニに寄るのが楽しみになった。いつも寄るのはファミリーマートなんだがこの謹製アプリのファミペイというアプリは素晴らしい出来だと思う。タイトルにもつけたがゲーミフィケーションの成功例だと思う。交絡している様々な要素を紐解いていく感じでワクワクさせられる。おかげでコンビニ探求が(もちろんそんなことはあり得ないが)店舗面積拡大したような気分で楽しめるようになった。そこでファミリーマート初心者の私が「ファミペイってどんなことができるアプリ?」っていうことから調べてみた。バーコード決済公共料金等支払いポイント還元カード決済連携クーポン配布BOPIS電子...
ゲーム

STGってローグライク(ローグライト)の先駆けなんじゃね?

最近STGってローグライク(ローグライト)の先駆けなのでは?って思うようになった。これには共通項となる理由がいくつかあると思う。まず初めになんといってもリプレイ性があること。これはローグライクにとってもSTGにとっても間違いなく重要な要素だ。加えて多くの一騎当千方式STGでは残機性のシステムを採用しているからなおのことリプレイ性が高い。何度もプレイして上手くなっていく要素もあるだろう。これ(何度もプレイして上手くなっていく要素)はローグライクの持つ難易度の問題とも近しい。STGは比較的高い難易度で楽しむゲームジャンルだ。「東方Project」に代表されるような弾幕ものに限らず多くのSTGが高い難易度を誇っており何回もプレイしてクリアに近づくといういわば「ダークソウル」に通じる高難易度の性質があるといえる。しかも多くの一騎当千方式STGでは死後の持ち越しがあまりない。まさにローグライクに近い概念設計だ。この指摘はかねがね当たっていると思う。実はゲーム内に点在する成長要素もローグライクに近しい要素である。例えばパワーアップアイテムなどの報酬がSTGのゲーム内にはいくつも配置されていてこれを...
エンタメ

サルでもわかる漫画レビュー「SPY×FAMILY」縮約の平和と仮初の家族の物語【ゲヲログ1.5版】

『孤児院にいた経緯は分からんがこいつの実の親はおそらくもう…』大粒の涙を流すアーニャの心に揺さぶられたときロイドは”父”になるのだ。『ちちとはは…いちゃいちゃ…』そのアーニャのことばにこそ本来の純なる家族の見識を取り戻すための偉大な子供の力があるのだと私自身は思えてならない。~本文より~「SPY×FAMILY」という漫画のふたつの主題たしかに「SPY×FAMILY」は面白い。小説版も出ていて既刊9巻に過ぎないのにアニメ化が決まり放映されこちらも大成功。加えてファンブックのような関連本も多く出ている。私も当初はあまり好みの作画ではなかったことから避けてた漫画だったがアニメ版を見て本巻のほうをほぼ全て買った。読んで思うにこの漫画「SPY×FAMILY」はふたつの主題を持っているのだと私なりに思っている。まず”縮約の平和”という主題があり次に”仮初の家族”という主題があると私は考えた。ひとつめの主題”縮約の平和”まずロイドやヨルは平和のために動くという名目ある動機づけを持っている。ロイドはスパイとして世界のバランスオブパワーを保つため動きヨルは暗殺者として動く。この二人の夫婦はあくまで大人の...
ゲーム

Steamで注目すべき「タクティクスオウガ」や「ファイアーエムブレム」に似ているSRPGを5つ紹介する【ゲヲログ1.5版】

Guild Saga: Vanished Worldsまずこれがトップに来るなという印象はある。間違いなくJ-SRPGに強い影響を受けている一作でもうすでにアーリーアクセスが始まっている。SRPGの傑作たちに影響を受けているのは間違いなさそうだが一方「Divinity: Original Sin 2」にもかなり強い影響を受けているCRPGの風味も強めの一作。一筋縄ではいかないシミュレーションの極意を見極めたいSteamerにとっては必ず注目しておくべき一作。日本語化の路線が決まっていて配信中の無料のデモ版もある。
エンタメ

思うところがあってニジェール出身の漫画家が描いた漫画買ってみた

けっこう面白そうだったから興味本位で買ってみた。輸入ということで一冊を仕入れるのに2500円ぐらいかかり高くつく。日本語で一番詳細な説明が付いて回っているのがpixivのページのようだ。ニジェール出身でフランス在住の漫画家Issaka Galadimaが作画担当(普段はITエンジニア)でアメリカの起業家Frederick L. Jonesが原作者(ゲーム会社の経営者であり漫画ブランドSaturday AMの設立者)のようである。漫画自体は12才の黒人少女CASTを主人公に据えている。彼女の夢は問題解決屋SMITHの一員になること。ただしSMITHは女性を構成員としないのが基本だしましてや黒人少女なんぞ加えたりしないのが常識的な感覚。SMITHの一員になるという少女の夢は成就するのか?そしてCASTを待つ冒険活劇はどんなものになるのか?まあこんなところがストーリープロットである。このプロットは原作者の経歴背景に裏付けられているようだ。どうやら原作者のFrederick L. Jonesはノースカロライナ大学チャペヒル校(University of North Carolina at Ch...
ゲーム

同じローグライトでも私が「UnderMine 2」には期待しても「Orcs Must Die! Deathtrap」には期待しない理由

同じローグライトでも私が「UnderMine 2」には期待しても「Orcs Must Die! Deathtrap」には期待しない理由をここで説明しよう。理由は簡単で同じローグライトでも前者は部屋クリアリング型のローグライトACTであり後者はタワーディフェンス型のローグライトACTだからだ。両者は同じ共通項というローグライト要素を持つゲームだがその内実はかなり違うと想定されるのだ。私がタワーディフェンス型のローグライトに期待しない理由はゲヲログ2.0に詳しいがもう一度それを説明してみる。基本的にローグライトゲームは繰り返しのロールプレイのループの中で新しい発見を得たり違う攻略法でルートを開拓したりすることに愉快さを覚える形式のゲームである。その中で決定的にかくあるべきゲームの姿が見通ってしまうとロールプレイの愉快さのバリエーションが乏しくなり結果が簡単に決まってしまう。そしてタワーディフェンスゲームというのはその最適化たるプレイ要素がそもそも決まっているものなのだ。だからタワーディフェンスとローグライトは実は相性が最悪なのである。もうちょっと詳しく説明しよう。タワーディフェンスはマップ...
エンタメ

「イカゲーム」というゲーミフィケーション

「イカゲーム」というゲーミフィケーション 「イカゲーム」シーズン2全7話を見て直感でわかった。これはシーズン1を超える傑作だと。シーズン1を見た限りではここまで人間の汚い面を見せられたことがなかった。むしろ義理や人情に支えられてシーズン1は構成されていたがシーズン2はシンプルに人間の汚い面を視聴者に見せている。キーワードはいくつか設定できるだろう。私は三つのセンテンスに分けてこのシーズン2を総括したいと思う。まず”ゲームのための再ゲーム”というキーワードを選んだ。次に”選挙性と分断性”というキーワードを選び最後に”内外性と暴力性”というキーワードを選んだ。この三つのレベルに分けて「イカゲーム」シーズン2を解析してみよう。”ゲームのための再ゲーム”シーズン2の冒頭は主人公のギフンがゲームの在り方を巡って策謀を繰り広げるところから始まる。だがゲームの黒幕を倒すための策謀は見事に失敗し頓挫する(これがシーズン2内でいう”プランAの失敗”である)。次にプランBにフェーズは移動する。つまりギフンがゲームに参加しおとりとなることでゲームの本拠地をスパイングして別動部隊がそれを重火器類で叩くというフ...