和製ジャンプクライミングアクションゲームの新鋭「Jumpお前+」 Switch/Steamでリリース

ジャンプクライミングアクションゲームの新鋭「Jumpお前+」がSwitchで2025年2月13日・Steamで2025年2月27日それぞれリリースされた。このゲームは出自がいまいち不明な同ジャンル(であろと思う)ゲーム「Jumpお前」(「みんなで空気読み。4」に収録されているミニゲームらしい)のパワーアップバージョンだという。開発したのは東京都品川にそのHQを置く多数のミニゲーム系のゲーム開発で知られる株式会社ジー・モード(社長:加藤征一郎・資本金:1億円)。そのHPを見る限りわかるのはこの会社が様々な大手中堅IT企業と取引をする敏腕な法人のようなこと。アイデアベースに優れたタイアップ作品をいくつも世に出しているIT系ものづくりのコンビニのような会社と表現するのがいいだろうか。本題に入ろう。

今日日Steamでも配信が始まった「Jumpお前+」は「Jump King」などを祖先に持つジャンプ系苦行ゲーム。プレイヤーは猫となりひとりもしくは救済制度のあるふたり環境でプレイすることとなる。操作は例のごとくジャンプと左右横移動のみの三ボタン式のゲームとなっている。ジャンプの高低はジャンプボタンを押す長さで決まる。絶妙なタイミングアクションを誇る2Dプラットフォーマーだ。猫は飼い主の元を目指す。ひたすらアクションジャンプを繰り広げながら。「飼い主の元に帰るため迷子のお前は頂上を目指してひたすらジャンプしよう!」(Steamページより引用)。Steamでの定価は本記事が執筆されている現段階で280円。

よく比較されるゲームの先達としては「Jump King」のほかに「Getting Over It with Bennett Foddy」「Pogostuck: Rage With Your Friends」「Boxman’s Struggle」「Celeste」などが挙げられるかもしれない。決して元ネタのないゲームというわけではなくベネット・フォディーが作った苦行系ゲームの各要素を基礎基盤としながらも独自のデザインと世界観でそれらを構築しなおしたゲームだと言えそう。実はこの手のゲームのノウハウは日本でもフォディーのゲームらとともに大きく着眼されてきた歴史がある。「人生オワタ\(^o^)/の大冒険」「しょぼんのアクション」など「頼りになる大先輩(笑)」が数々とクソゲーム史の中に光り輝いている歴史を我々は忘れてはならない(と勝手に思うところである)。歴史的にみても興味深いそうした深さをルーツに持っていると言っていいだろう。

もちろんこの手のジャンピングアクションゲームだからこその苦行をこなさなければならないのはお約束。ひとたびミスすればかなりの高度から操作する猫キャラはまっしぐらに落下していってしまう。ジャンプに拘りジャンプに徹したもうひとつの「Jump King」と言えよう。前述した救済制度のあるふたり環境についても説明しておこう。これは直接的には双人でプレイできるモードが実装されている点のことを指す。このゲームモード「ふたりで」は操作する二匹の猫が糸でつながれてて片っぽが落ちても落下しきらないようになっているという方式を取っている。これが(いささか頼りないシステムだが)救済制度がある…という意である。

このゲームはスコアランキングにも対応していて各モード「ひとりで」「ふたりで」ごとにランキングが作成されるのが特徴だ。世界中のこのゲームのご熱心なファンとともに攻略スコアをオンライン環境で競うことが出来るというわけである。Steam表記では「共有/分割画面での協力プレイ」「Steamクラウド」「Remote Play Together」「ファミリーシェアリング」の各機能に対応していてあくまでオンラインマルチプレイに対応しているわけではなさそうだ。オフラインベースのゲームと言い切っていいだろう(スコア部分はオンライン対応しているもよう)。あと個人的に特筆すべきなのは妙にむかつく?ポップなイラストレーションだろうか。在りし日の漫画家:ねこぢるを思い起こさるようなシュールなイラストレーションが特徴的だと私は感じた。暗い時勢を明るく呑気に彩る猫ジャンプゲームの白眉レディー。数多の苦行ゲーファンよ今すぐこの高高度プラットフォーマーに挑め。

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