オンラインPvPゲーム「World of Tanks」や「World of Warships」などを手掛けてきたWargamingによるロボットACT-PvPvEタイトル「STEEL HUNTERS」は成功できるか?

「World of Tanks」や「World of Warships」などのオンラインPvPゲームを手掛けてきたWargaming(本社:キプロス・ニコシア)が新たなる挑戦を始める。新作のリリースが間近であることが明らかになったのだ。そのタイトル名は「STEEL HUNTERS」(基本プレイ無料/Steam配信日時は同プラットフォーム記載上2025年4月2日となっている)。PvPvEのシステムを採用したロボットガチンコACTゲームになるという。結論から言うと”このIPにそれほど期待はできない”と私は思っている。それはなぜだろうか?ゲームのストーリーはいたってシンプルにまとまっているのでまずはそこらから解説してみよう。

近未来の地球では資源(「スターフォール」と呼ばれる資源)獲得競争が激しさを増していてそのために「ハンター」と呼ばれる巨大なロボットを駆使した争いが巻き起こっている…メインプロットはこんな感じ。あなたもこの資源獲得競争に参加する「ハンター」を駆ることとなる。このロボットにはクラスのような種類(バリエーション)がありそのアップデートやカスタマイズをしながらライバルに差をつける戦略性が土台となるアクション性とともに求められるという。ゲームベースにバリバリコテコテの3Dロボットを据えたワクテカACTゲームを目指している節はある。

PvPvEのシステムを採用しているだけにプレイヤーひとりだけが「ハンター」を駆動させ厳しい戦いに勝利することは難しい。あくまで味方の操舵する「ハンター」と分隊を構成をしてその連携によって戦いに勝利することが求められるという。この辺りは「World of Tanks」や「World of Warships」などで培ったノウハウを上手くいかせるかがゲーム成否のカギになりそうだ。フレコミによるとこのオンラインゲームはプロシーンに焦点が当たったような反応速度のゲームになるわけではないという。あくまで戦術眼が求められるタイプのゲームだというのだ。この着眼点はいかにもWargamingらしさが際立っているとは思う。

このゲームのアピールポイントとしては他に障害物の活用といったことが挙げられている。マップ上のオブジェクトの活用が高度に求められる点などは同社のこれまでの既往作あるいはMOBAのAAAタイトル「Dota 2」や「League of Legends」の影響が少なからずあるような気もする。特段PvPvEのゲームはかなり複雑かつ高度なゲーム性が求められるタイプが多いことは間違いない。マップデザインもそうだし各挙動物のバランスをどう取るかということが先決してゲームデザインにあたって求められるジャンルのゲームなのだ。だからこそ作り込むのが極めて難しいと私は思う。さらに突っ込んで解説してみよう。

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