2001年にリリースされたオープンワールドRPG「Gothic」のリメイク作となる「Gothic 1 Remake」のデモ版が2025年2月から始まっている「Steam Next フェス」にて公開されている。本記事が執筆されている3月4日の時点でもこのデモ版「Nyras Prologue」はDLしてプレイできる状態にある。dev: Alkimia Interactive pub: THQ Nordicの布陣で作られるこのゲームはUnreal Engine 5をそのゲームエンジンに採用。リメイク作は原作ゲームの世界を大幅に再構築しているという。
ゲーム「Gothic」は人間族とオーク族が熾烈な闘いを繰り広げている王国「ミルタナ」を舞台としたファンタジー・オープンワールドRPGの古典的名作。主人公は人間サイドの敗北を防ぐため強力な武装製造に必要な鉱石を集める作業者となる。ゲームが進むに従い主人公は鉱山(コリニス鉱山)から脱出し世界を冒険することとなる。オープンワールドの利点を活かしたクエスト受注や拡張されていく戦闘などが特徴的な一作。
2001年にリリースされた「Gothic」は難易度が高くゲーム性も豊かだったこと・またその世界観が魅力的だったことをきっかけとして人気に火がついたゲーム。今から20年以上昔のオープンワールドRPGということで古株のSteamerにとって少なくとも見聞きしたことはある馴染のあるゲームだ。そのリメイク作はフルリメイクという立ち位置で作られるという。古典的名RPGのオーバーホールが本リメイク作というわけだ。
フルリメイク「Gothic 1 Remake」は秀作として知られる原作に「奥深いクエストライン・NPCの行動やリアクション・新たな移動手段・そしてモダンな戦闘システムが追加されている」という(Steamページより)。ゲームの想定クリア時間は50時間以上とボリューム満載。リリース時期は未だ不明だが日本語ローカリゼーションに対応するということで日本のSteamerも大いに期待していいIPではないか。当初もっと早くリリースされる見込みだったが制作に時間がかかったのかリリース予定日はdelayしているようだ。
IPはシリーズとしてその亜種版も含め数多く作られ「Arcania: Gothic 4」まで続作がリリースされた。日本ではそのIP最新作は今はなきサイバーフロントから「アルカニア ゴシック 4」(2010年頃のゲーム)として発売されている。ただシリーズ通じて一番傑作で印象深いのは間違いなく初作だろう。現に「Arcania: Gothic 4」はそのSteamページのレビューで酷評されている。メタスコアも振るわず63となっている。
やはりシリーズ中で一番偉大だったのは初代「Gothic」だったのだろう。ただ傑作であるはずなのに古すぎて原案のゲームはSteamで今は辿れなかった。ちょっと気になった点も報告しておくがイマイチ公式ウェブサイトに力が入っていないようにも見受けられる。やる気があるんだかないんだかわからん「中学生にHTML教えました!」な様子で構築されたHPは凝ったデザインとか優れたセンスとかを微塵も感じさせない。本編のリリースはSteamということでTHQとしてもこの辺りはサポートページ(仮)というスタンスなのかもしれないね。