バトロワジャンルの不評さと「Polygon Bit Battle Royale」に対する期待値


“Polygon Bit Battle Royale” is a low-poly battle-royale FPS. This genre usually receives poor reception, so expectations are high for “Polygon Bit Battle Royale” to break through that reputation barrier.


バトロワゲームは「PUBG」をはじめとして微妙な評価のゲームが多い。例えば「APEX」もそうだし期待されてきたファンタジーの亜種バトロワゲー「Dark and Darker」でさえそうだ。「Call of Duty: Warzone」も微妙な評価だし今回紹介した「Polygon Bit Battle Royale」元ネタのBF・その系譜に属する「Battlefield REDSEC」なんて目も当てられない状態である。賛否両論のIPが多すぎる。てかほとんど賛否両論もしくはそれ以下。そんな中で注目したいゲームがある。「Polygon Bit Battle Royale」だ。

一見すると「Polygon Bit Battle Royale」は単なるローポリのBF系バトロワに見える。ローポリFPSというジャンルでは似たようなゲームに「BattleBit Remastered」があったことが記憶に新しい。ただしこのゲームは長いことEAから脱出しないまま開発が停滞していてハッキリ言ってもう今後に期待できない。評判は良かったのに開発放棄の状態が23か月も続いている。その点で「Polygon Bit Battle Royale」は試金石になると思う。特にオンラインPvPをサポートするゲームだから開発とアプデは間違いなく必須なのだから。

このゲームでは最後の一人が残るまで戦う完全純粋バトロワのモードと最大5人のスクワッドを組んで総計10チームのマッチが組み立てられる別のモードがある。後者は5*10=50の総勢でバトロワするモード。また開発スタジオとしては高度なAIを組み入れたBOTが実装されることをアピールしている。たとえプレイヤー数が減少してもプレイが継続的に成り立つということをアピールしているのだ。参加プレイヤーが足りなくてPvPが成り立たなくなってもBOTがその分を充足するという。「プレイヤー人口が減ってもゲームが“死ぬ”ことはありません—いつでもフルマッチがあなたを待っています」

BOT技術の意においてもゲームコンセプトの意においても「Polygon Bit Battle Royale」が登場する意味は大きいと私は考えている。BOTのことは差し置いても後者においては明らかに革新的だ。ローポリ×バトロワ×FPSというニッチながら熱量の高い分野を開拓し次の本命になれる可能性を秘めているのは間違いないだろう。だがこのローポリという強烈なゲームコンセプトを鑑みると「BattleBit Remastered」の二の舞にならんかという懸念が正直付き纏う。ゲームとして辛い状況にならないか?もっと言うとオンラインゲームとして継続不可能な状態に陥らないか?

時間はない。なんつったってこのゲームのSteamでのアンロックまであと残り1日と15時間しかないのだから。開発及び配給を手掛けるArmy Troop Studiosはこれまで「Army Troop」とそのリマスター版である「Army Troop Remastered」を手掛けてきた実力あるスタジオだ。高い評価を得たFPSdevだからという点も含めすべては彼らの手腕に掛かっていると言っていい。「Polygon Bit Battle Royale」が「BattleBit Remastered」の轍を踏んでしまうかどうかは彼らの手腕にその全てが掛かっているはず。