「シングルエリミネーション」と「ダブルエリミネーション(ウィナーズ・ルーザーズのシステム)」とはそもそもどう違うのか?「ダブルエリミネーション」の欠点及び利点とは何か?

当然「ルーザーズ」ブロックの配置は複雑になる。一回負けてもチャンスがもう一回あるので当然その分選手の配置配分が相当難しくなるのである。ただし公平性の点では「ダブルエリミネーション」の利点が現れる。例えば「ウィナーズファイナル」の勝者は一回も負けていない。当然だがこの「ウィナーズファイナル」の勝者は「ルーザーズファイナル」の勝者と「グランドファイナル」で二回分戦うこととなる。この点で「ウィナーズ」のブロックの勝者と「ルーザーズ」ブロックの勝者また全体のトーナメント配分の点でバランスが取れていることとなるのである。これが明確な「ダブルエリミネーション」トーナメント方式の持つ利点である。

またトーナメントの序盤で強い選手が当たってしまってもチャンスが二回分あるので当然全体の公平性に配慮されるシステムということになる。一言で「ダブルエリミネーション」の良いところを表すが一回負けても二回目のチャンスがあるのでその分公平であるわけだ。本当に実力のある選手が残りやすいわけである。「CAPCOM CUP 11」における実例を挙げてみよう。この大会は予選リーグと決勝トーナメントで構成される。

予選リーグはグループごとの総当たりである。これによって各グループの首位と二位を決める。そして首位の選手たちは「ウィナーズ」ブロックに配置され二位の選手たちは「ルーザーズ」ブロックに配置される。そして決勝トーナメントが「ウィナーズ」ブロックと「ルーザーズ」ブロックで行われる。そして「ウィナーズファイナル」の勝者と「ルーザーズファイナル」の勝者が「グランドファイナル」で優勝者を決める最終決定戦を行う。つまりサッカーW杯とはシステムが違っているのだ。

サッカーW杯は予選リーグを戦い抜き通過したチームが決勝トーナメントに残ることは良く知られている。ただしこの決勝トーナメントは明らかに「シングルエリミネーション」である。つまり決勝トーナメント=「シングルエリミネーション」方式で負ければ敗退ということとなる。確かに「CAPCOM CUP 11」は純粋なトーナメントではない。つまり予選リーグ方式と「ダブルエリミネーション」方式の融合形なのである。この点で「CAPCOM CUP 11」が明確な「ダブルエリミネーション」であるわけではないがそれに近いシステムを持っているといえる。

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