ターン制ゲームの輝きは失われないがリアルタイムACTのほうが若干人気がある現実~TurnBasedThursdayFestに見るゲーム「不可逆の歴史」~

日本のゲームメディアは華麗にスルー?TurnBasedThursdayFest

現在SteamにてTurnBasedThursday主催のターン制ゲームのフェスTurnBasedThursdayFestが開催されている。なぜだかわからんのだがこのフェスに関しては多くの日本のゲームメディアがスルーしていて情報を集積していない。たしかにSteamで開催されるフェス類は頭数がかなり多くなっていて細やかなテーマに関するものが大半を占めているのが現状だ。だが4亀なりゲムスパなりがちょっとでもこのSteamのフェス開催の動静に関しては小さくでも報道して良いものだがそうはなっていない。

ターン制ゲームの特徴

さて主催団体のTurnBasedThursdayという団体とは如何なるものだろうか?これはそのdescriptionで明らかになっているようにターン制ゲームを愛する者たちによるコミュニティーのことだという。新しいターン制ゲーム制作きっかけづくりとか話題作りをテーマにしてXやBlueskyで活動する「木曜日の話題を作る」ために有志が集った団体といったところか。ではなぜ今ターン制ゲームなのか?というとそれに関してもお答えが掲載されている。曰くところによれば「スピードに関係なく思慮深く遊べるゲームだから」という。スピード面ではリアルタイムACTに劣るがゲームの中身を考えて自分のペースで攻略することが出来るのだ。

There are many kinds of turn-based games — grand strategy and precise tactics; fast-paced focus and relaxing watch-and-savor; old school classics and clever new concepts. What unites them all is a playerbase that enjoys games where you can take your time when you want to, that loves the payoff of careful choices and a clever plan, that want victories based on smarts, not speed.

※文章TurnBasedThursdayFest – #TurnBasedThursdayFestより引用

ターン制ゲームは元来「あらゆるゲームの祖」

「欧米ではターン制ゲームは理解されにくい」と五大GOTYゲッツタイトル「バルダーズ・ゲート3」の開発元であるLarian Studios関係者(Michael Douse)は述べているが依然としてこのジャンルは魅力を放っている。そもそも元を辿ればデジタルゲームもその根幹にあるものはアナログのボドゲやノートで書かれたシミュレーションの類のものだったのだから「あらゆるゲームの祖」といっても過言ではないぐらいメジャーだったジャンルなのだ。業界を代表するようなIPもいっぱいある。「Wizardry」や「Ultima」はその大先輩と言えよう。和ゲーで一世を風靡するTYPE-MOONによるIP「Fate」だって元々は奈須と武内が学生時代に作り上げたターンベースのロールプレイが夢を実現したものである。

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