「ゲーミフィケーション」と「ゲームフルデザイン」の違い

「ゲーミフィケーション」と「ゲームフルデザイン」の違い

「ゲーミフィケーション」と「ゲームフルデザイン」の違いとはなにか?これについてはセガXDのHPがとても参考になる。それによれば「ゲーミフィケーション」は「ゲームフルデザイン」を内含するものだという。より詳しく説明すると”ゲーム要素の非ゲーム分野への応用”のことを「ゲーミフィケーション」を指すのに対して「ゲームフルデザイン」は”ゲーム要素を応用した体験設計”のことを指すという。この違いとはなにか?

「ゲームフルデザイン」は”内発的モチベーション”を意味する

前者がポイントシステムやバッジシステムやランキングシステムに代表するように”ゲームシステムをゲーム以外の分野に持ち込むこと”を指すのに対して後者はかなりわかりにくい。後者はより詳しく言うと”ゲームデザイン全体の効果によって意義ある体験や内発的モチベーションを期待すること”である。「Gamification」が外発的な概念なのに対して「Gameful Design」は内発的なデザインである点で相違がある。うん,,,自分でも違いがわからないので事例をあげるね。

「ゲーミフィケーション」の事例

例えば「ゲーミフィケーション」は毎日のログインで報酬(リワード)が与えられたりヘルスケアアプリケーションでのステップ数チャレンジなどがある。簡単に行ってしまえばレベルのシステムだということもできるだろう。ロールプレイのシステムと言ってもいいかもしれない。こちらは内発的ではなく外発的なゲームエレメントデザインのことを指すようなのだ。一番違うのは対する「ゲームフルデザイン」がゲーム全貌の様相を残している点だろう。

「ゲームフルデザイン」の事例

言葉を見ればわかるが「ゲームフルデザイン」とはゲームの全体構造を概念レベルではなく作り込むことだ。例えば「Duolingo」は”言語学習全体がゲーム構造を持つ”点で「ゲームフルデザイン」に合致している。他にも「Habitica」は”タスク管理・生活習慣管理をRPG風に設計している”点で「ゲームフルデザイン」に合致している。第一に構造の違いがあると言って良い。「ゲーミフィケーション」はゲームの部分部分について影響するのに対して「ゲームフルデザイン」はゲー厶の全体構造について影響しているのだ。

両者の相違のまとめ

そしてそれが故「ゲーミフィケーション」は外発的概念であるのに対して「ゲームフルデザイン」は内発的な概念になっている。前者が表層的で点要素であるのに対し後者は構造全体的で全面的要素であるのである。もっと言ってしまえば前者が要素要素のエレメンタルなものであるのに対して後者は世界観を持った全貌的なゲーミフィケーションの事例であるともいえるだろう。だが私はこれらの要素はいずれにしたってバズワードであるように思うのだ。

てかどっちともバズワードじゃね?

これについてはゲヲログでも話題にしたがどうも違いが未だによくわからん。英単語の語源を調べればその内容はなんとなくわかる。だがはっきり言ってある種のシステムには間違いなく「ゲーミフィケーション」の要素が少なからず盛られることを考えると当然「ゲームフルデザイン」もバズワードなのである。むしろゲームの全貌・世界観をまとめた言葉ならばそれはそっくり「ゲーム」といえば良いし「ゲーミフィケーション」という言葉ですべてが表されていいはずである。

結論

どっちにせよどっちともよくわからん概念だというのが早々に導ける容易な結論だと私は思う。結局のところ「ゲーミフィケーション」に関わる産業自体が作った単なる曖昧な概念的説明のことが「ゲームフルデザイン」なんではないかな。「ゲームフルデザイン」ってんはビジネス上の利点をもっと増やすため「ゲーミフィケーション」業界が作っただけなんじゃね?っていう発想のほうがガチで本質を得ていると私は思うのだが,,,皆さんはどう感じるだろうか?

タイトルとURLをコピーしました