ゲーム系PG⇒汎用PGは行けるが逆は無理なことが多いワケ

ゲーム系PG⇒汎用PGは行けるが逆は無理なことが多いワケ

私のマスター時代の客員教員が言ってたことなんだが,,,やっぱゲーム系のPGには優秀なヤツが多い。金融の先生がドラクエのチーフPGを雇ってシミュレーターの開発をしていたんだがめっちゃくちゃ有能であるとのこと。よく言われるけどゲーム系PG⇒汎用PGは行けるが逆は行けないことが多いということだ。これはなぜなのだろうか?結論から言うとゲームほど複雑なPG業務をこなせるということは汎用PGの職務を大幅に含有する「シミュレーションの話」であるからということになる。ひとつひとつこの場ゲヲログで考えてみたい。

求められるのは超能力といっても過言ではない「シミュレーションの科学」

まずゲーム系PGは求められるスキルが多すぎることが挙げられるだろう。グラフィックス処理・物理演算・AI実装・ネットワーク回りの整備…あまりに求められるスキルが多すぎてゲームを作るということ自体の難易度が極めて高いことが挙げられる。当然知識としても数学・物理学の知識・3D画像の技術・ネットワークも当然・音声処理に至るまで相当多岐にわたるものが求められる。新しい技術が実装されれば即座にそれに対応する力も求められる。デジタルゲーム科学はマジで「シミュレーションの科学」なのだ。これが主としてゲーム系PG⇒汎用PGの√取りが行けて逆が行けない理由である。

現場主義ながらマネジメントの力もつく

当然のことだがゲームPGの職務を遂行するにおいてはマネジメントの力も身につく。ゲームのQA段階にあるバグつぶしの過程では解決応用力とともに人の配置などもしっかり考え車輪を回していく作業力が求められる。納期や品質に関しても現場主義での高い能力が求められる。時としてデスマーチに立ち向かう強靭な精神力も求められるだろう。これらの条件を俯瞰してみるとチームワークとコミュニケーションの能力も同時に高いレベルで求められるのだ。フィラクシスのかたが言ってたけどそういう意味でPGの通り道を無視して企画だけにこだわりたいという願望は分かるが土台無理な希望でもあるのだ。

ゲーム系PGはなぜ優秀なのか?

この意において故・任天堂の岩田さんがスーパーPGだったということは腑に落ちることである。ハル研の桜井さんが特殊すぎるだけで繰り返すようにゲームを作るにあたってはPGの力量を無視することは不可能なのである。ゲーム制作は現場主義であって様々な職種を兼業していると考える方が妥当だろう。ゲーム実装に当たって線形代数・行列演算・三角関数・ベクトルといった知識が求められるのはその業務の高度さを象徴していると思う。それだけ日々難易度の高いリアルタイムかつ統合的なPG作業に常に関わっているわけだ。

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