なぜゲームとSSDは親和性が高いのか?

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最近話題のSSD

今更なんだけど,,,ゲームとSSDっていったら相性は最高。というかSSD自体が最高。最近Steamでも要求ストレージスペックにHDDが表記されてなくてSSDが表記されていることやレコメンドされていることが格段に多くなった。例えばゲヲログでもかって解説した「バトルシェーパーズ」なんてその典型例。次の画像はその表記。”SSD recommended.”ってあるじゃない。最近じゃこれに留まらずSSD必須っていうものも多いんだよな。SSDデフォで搭載してゲームファイルはSSDに置けよと。まあノイマン型のコンピューターの解説は別所に譲るがそもそもなんでSSD?っていう疑問を持っている方も多いだろう。今時PSシリーズだって最新機種はストレージ環境が全部SSDだろう。これはなぜか?ってことを解説しようと思う。

なぜゲームとSSDは親和性が高いのか?

SSDがHDDよりも優れている点にロード時間の短縮っていう要素がある。SSDはデータの読み書きが格段に速いためゲームのローディングやレベル移動の際にかかる処理時間がHDDよりもかなり短縮されるんだ。SSD使ってて思うのは「HDDじゃこんなに早くロードしてくれねえよ…スゲー!」っていうこと。これがままある。よーするにスムーズにロードするわけ。そもそもこれはレベル移動の際のロード時だけではない。ゲーム起動時間そのものを短縮するということでもある。SSD使っていればゲームに限らずOSなりなんなりのロード時間が全般的に早くなるので待ち時間が少なくなる。また静音性に優れ耐衝撃性もあるのでHDDよりも環境的及び物理的に強いってのもある。SSD使うだけでゲーム環境にすごく良い影響があるってことだな。ではなぜそもそもそうなのだろうか?これにはSSDの構造の解説をしなけりゃならない。

物理的構造が主要因である

HDDには物理的な構造が必須である。というのも内部にある円盤回してそっから磁気ヘッドみたいなもの・モータがらみのものを駆動させる必要性があるんだ。SSDにはこういったものがない。てか皆無である。一番わかりやすいのは,,,そうだなぁUSBフラッシュメモリを思い起こしてくれれば良い。SSDではUSBメモリのようなフラッシュメモリに直接データを書き込むことが出来るのでHDDほど物理構造が複雑ではない。HDDと比較して構造自体がとっても簡素なものに置き換わっていると考えて貰えれば良いんだな。当然磁気ヘッドを読み込みのためにわざわざ動かす必要もないので静音性の面でも優れているのだ。データの読み込みも電気的な信号だけで済む。当然読み込み速度がHDDよりも速いわけだよ。

GMRによるHDDイノベーション

もともとGMR(Giant Magneto Resistive Effect:巨大磁気抵抗効果)っていう現象が1980年代後半に発見されてから超有名だった。それこそノーベル賞クラスの発見・発明でありこの抵抗効果に代表される新しい物理的挙動に伴って大規模HDDの時代が来るんだってみんな思ってた。間違いなくGMRのような発見がHDDの新時代を切り開いてきたんだ。この発見によってHDDの容量を格段に増やすことが出来るようになったんだな。この発見・発明でペーター・グリューンベルク(ドイツの物理学者)とアルベール・フェール(フランスの物理学者)らはノーベル物理学賞(2007年)を得ている。当然のことだがごく最近までHDDはトレンドだったんだ。それからSSDが1991年商品化されて世間の目についていく。速く・静か・耐衝撃性有・電力効率良・軽量といいことづくめである。だが若干HDDよりも値が高いという唯一のデメリットはあるけど,,,

HDDがその時代を終える時とSSDに取って代われる時

巨大なデータロードを必要とするゲーム環境ではSSDと当然親和性が良い。その後HDDの主戦場はTMR(Tunnel Magneto Resistance Effect:トンネル磁気抵抗効果)に遷移してGMRのHDDにおける歴史はほぼ幕を閉じた。だがSSDが台頭してHDDの時代もまたPCのような環境下では無くなりつつあるといっていいのではないか。大容量を低価格で補えるHDDのコスパ優位性が無くなれば記憶媒体は当然すべてがSSDにうって変わる筈(つまり現時点ではHDDが完全に無くなっているわけではないし無くなる確証があるわけでもない)。裏を返せばSSDの容量問題がある種のイノベーションによって克服されれば良いわけだ。かってGMRやTMRによってHDD環境の大革命が起きたようにSSDも変わり対容量コスパが完全に良くなりゃHDDの時代はその時に終わりを迎えるだろう。特殊な環境においてHDDが求められる事例を除いて,,,

※画像Steam:バトルシェーパーズより引用

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