ゲヲログがサムネを掲載しない理由
ゲヲログもサムネをあえて前面に出して引用しないなど工夫を凝らしているがそもそも私の主催しているウェブサイトがこうなっているのは現状日本で「フェアユース」が認められていないからだ。誰もが考えたことがあるだろうが二次創作は権利なのではないか?という案に私も賛同している。そうでなければカプコンのゲームキャラクターを同社のライセンスに基づいてわざわざ気を付けてサイトに掲載するなどということはしないだろう。そもそもそういう配慮はする必要が本来ないはずだ。
第二の押切蓮介を生んではいけない
二次創作は既に立脚した文化であり変えられない創作の潮流である。誰かが描いた作品を独自の解釈で描きなおしてネットに公開できないというのは明らかにオカシイ。コスプレするだけで著作権に障るのならばそもそも創作は広範に認められない。著作権を堅牢に守るのは時代にそぐわない常識外れなコトなのだ。これは資本主義の流れにも則っている。経済的には規制緩和するほうが全体の経済的なパイは大きくなる。規制でがんじがらめにすると自由な創作や自由な経済活動が出来なくなり既存の権利を守ることに必死になるので抵抗勢力や既得権益者による反発が横暴を利かすようになる。これではダメなのだ。この世は第二の押切蓮介を生んでいけない。
「フェアユース」とは何か?
では「フェアユース」とは何か?「フェアユース」とは合理的な解釈の元に既存の著作を利用するのであればそれは新しい権利としてしっかりと守られるという法的規定でアメリカで主として認められている二次創作権利である。例えばゲームやアニメのキャラクターの素材を二次創作として発表する。たとえそれが有償での提供であっても(もちろん無償ならなおのこと)その全体的かつ合理的な性質を鑑みて当該二次創作がしっかりと独自の解釈の元で新しい価値観を提供しているのであればそれは原案者の著作権に抵触せず合法的な表現として認められる…ということである。もちろんMODやMADといったものも該当する。
「ジークアクス」のマチュの絵を描いただけで違法?
具体的に言ってみようか。今ガンダムの最新作である「ジークアクス」のマチュが好きだったとする。マチュの絵を描いてネット上に公開してみたいと思う。現状これは違法である。サンライズなどの持つ著作権に抵触するからだ。そしてサンライズ(現バンダイナムコフィルムワークス)はガイドラインでさえ策定しておらず著作権の帰属を強く社会やファン層一般に求めている。つまり既存の作品の好きなキャラクターを趣味が高じて描いてインターネット上で公開することは違法でありその構成要件になる。二次創作は現在の日本の著作権法制度においては違法なのである。だが「フェアユース」が策定されたらばこの条件は可変的になるだろう。「フェアユース」は二次創作を認めているのだから。