「ロリババア」とは「見た目・容姿は幼いのにもかかわらず実年齢はめっちゃ高齢な女性キャラクター」のことを言う。他にも「のじゃロリ」というのもある。「のじゃロリ」とは「おやじのような言葉を扱う幼い女性キャラクター」のことである（例えば「～じゃ」というようなおやじみたいな言葉を使う幼い女性）。
人によっては「ロリババア」は「のじゃロリ」も含有すると主張するものもいる。また「ロリババア」と「のじゃロリ」は区別して考えるべきだと主張するものもいる。故に「ロリババア」かつ「のじゃロリ」のパターンもあれば「ロリババア」ではあっても「のじゃロリ」ではないパターンもある。さらに「ロリババア」ではないが「のじゃロリ」ではあるパターンも存在する。このようにそのキャラクター形成には多様な要素が幾重にも絡まっていると考えるのが自然であろう。
そしてこの定義づけをうまく説明しているのがピクシブ株式会社が運営するピクシブ百科事典のページである。同事典ではまるでかつてのTINAMI検索エンジンのごとく厳密なキャラクター分類がされている。これは前段の通り単に「ロリババア」といってもその√取りには多様な性質があるためである。つまりロリの性質とババアの性質はいくつも変異し変数のごとく作品ごとに乱高下するのでその厳密さに念入りな配慮が必要なためだと思われる。
例えば「ロリ１属性」を年齢判断で四つに分類している。またルッキストビジュアル的にはさらに「ロリ２属性」を三つに分類している。一方で「ババア属性」については三つに分類している。また実年齢が何歳ぐらいで対して外見年齢が何歳ぐらいなのかについてもわかる範囲で記載がされている。「未分類」のキャラクターもあるが大抵はこのテーブルに従って分類されているキャラクターがほとんどである。
ロリ１「幼児くらい：Y」 「小学生くらい：JS」 「中学生くらい：JC」 「高校生くらい：JK」
ロリ２「童顔：F」 「ロリ声：Vo」 「低身長：TS」
ババア「年増：T」 「熟女：JJ」 「老人：R」 「ババア口調：BK」
さらにはわかりやすさに配慮してか同事典ではより詳しく状況説明もされていてそのうえで判断され分類されているのが特徴である。「未分類」「変身等で老体等から若返っているキャラクター」「外見が若くババア口調で喋るキャラクター」「何らかの理由で成長が遅いもしくは止まっているキャラクター」「外見が体の未成熟なロリ（幼女）であるキャラクター」「子・孫持ちかつ顔がロリ（童顔）であるキャラクター」この６の分類総数。
例えばイングリッド（「カプコンファイティングジャム」「ストリートファイターZERO3↑↑」「プロジェクトクロスゾーン2」に登場するカプコンを代表するロリババア人気キャラ）は状況説明が「未分類」であり（なぜ「ロリババア」なキャラクターなのかが不明なためだと思われる）かつ「ロリ１属性」はJK（女子高生）で「ロリ２属性」は特になく「ババア属性」はBK（ババア口調）である。これは一例にすぎず漫画やアニメはいわゆる「萌え」属性として多様な価値観をミクスチャする傾向にあるのでキャラクターによって度々設定が異なる傾向にある。
言えることがあるとすればこの「ロリババア」という概念は多様な状況で定められる一定の概念に過ぎないという点であろう。だからこそ「ロリ属性」と「ババア属性」によるテーブル分類がされていてしかもその「ロリババア」の状況の説明もされているのである。複雑な属性を多様に持つヴァリエーションに富んだ面白味のある萌え属性である…と一定の結論は導き出せるだろう。また似たような概念に「美魔女」もあるがこちらは実年齢が高くも外見が若々しく見えるいわば「ロリババア」属性を大局的にリバースしたものである。
