モリカトロンAIラボの記事に見るポストAI時代に向けてのジョブシフトの必要性

恐らく今後AIの研究開発の歯止めがかからず続く限り(またその想定は当然のごとく実現するだろうと常識として考える限り)この人員代替の流れは(少なくともある程度は)止められないはずだ。例えばAIが物販産業におけるロボットに組み込まれて発展すれば大型のスーパーマーケットでは今後人員削減が劇的に行われるのは間違いない。私自身この産業領域で働いているからこそわかるが自動化出来ない作業はあまりない。花形とされているフォークリフト作業もAI搭載のマシンによってかなり自動化・効率化・安全化されるだろう。

フォークの自動化の事例をテレビ大阪が伝えるように未だ価格の問題はあれどもそれは技術革新によってコモディティー化され一般化されて私自身のいる業界を大きく飲み込むことだろう。もちろんフォークドライバーのみならず多くの関連職種は無くなるはずだしだからこそそれを想定してポストAIの時代に向けて今から動いておくことが重要なのだ。ありていにぶっちゃけて言ってしまうとこの業界は”大したことやってない”わけだ。私のような一介の労働者が出来ることはいくつかあると考えられる。簡単に言うとその出来ることは次の三つに収束してまとめることができるだろう。

・複数の職業を持つことで収入源を多様化させAI業務代替に対して労働リスク管理を自ら行う。

・担う職業の内容をなるべくAIや高度なロボットに代替されないようなものに目標設定をする。

・常に創意工夫を行うことでポストAI時代を生き残るための施策を労働側が矢継早に打ち出す。

例えばAIが入りにくい溶接や特殊な現場工程といった作業職種にジョブシフトすることが私自身目指すべきところであることは明白である。また業務の幅を出来る限り広めてAIが住み込めないようなニッチなところを突くことも重要だ。例えばコンピューターを使う比較的高度な業務例えば人員マネジメントのようなことを並行して進めることが挙げられるだろう。代替されないニッチなところを攻め日々の業務の問題点を意識し創意工夫を行うことも重要だ。基本的な政策のハイブリッドを実践することがポストAI時代を生き残るために必要なのだ。モリカトロン株式会社代表の森川は次のように対談を締めくくっている。

人間とAIの出会いは、人間が初めて生き物以外の知性と出会った瞬間だと思っています。そして、人間を超えたAIが人間を支配するなんて時代は来ないと思っていて、今後はお互いが刺激し合って、今までにないものが生まれることに期待しています。人類は異文化と交流することで繫栄してきたわけで、AIと出会うことで生物以外と文化交流できるようになった。そんなわけでこれから面白いことが起こってほしいし、AIと交流する時代を皆さんに託します。

これほど生産的な対談があっただろうか?確かにAIは主に労働力の側面において脅威であることは間違いないだろう。だがそれは将来を悲観視するためだけにあるのではない。むしろこれは成長のチャンスでもある。AIの持つ特性を深く理解し行動に移せるものはポストAIの時代の見えにくい未来の中で生き残ることができる。10年後今ある業界・今働いている業界があると暗に信じ込みそこに胡坐をかくことは単なる馬鹿のやることなのだ。10年後に今ある職業や業界があるとは限らない。変化を恐れ行動に移せないものは技術的に淘汰される。

タイトルとURLをコピーしました