「Gears of War: Reloaded」はPS5でもプレイできる
「Gears of War: Reloaded」がMSによって発表された。このゲームは初代「Gears of War」のリマスター版だという。発売日8/27。既に公開されているPS Storeの販売ページによればPS5でもプレイが可能になるという。これまで謹製のゲーム機だけで勝負をしてきた古来のIPを本来は天敵やライバル関係にあるはずのPSシリーズにも展開するあたりMSはやることが奥手だねぇ…って思うのが私の率直な意見である。Z世代は知らぬだろうが「Gears of War」といったらXbox360専売環境を整えてプレイできる画期的なTPSだったことは今でも記憶に新しい。そいつがSONYのPS5でプレイできるというのは何かの意図があると私は思う。
ゲヲログ2.0における解説
手前味噌なことだが実はこの議題についてはかってゲヲログでも解説したことがある。これについては詳しくはゲヲログ2.0の記事「SONYのサブスク改善策はゲームハード全般の未来」を参照してほしいが修正するべき点を踏まえ(※後述)以下結論部の要約を貼り付けておく。私は「資本主義的相乗り卵」と題した小節で次のように述べた。よーするに高度なゲーム機であるPC環境においてデファクトスタンダードをここ数十年以上先頭に立っているMSはいつの時代も優勢だったのだ。この考え方は古くも新しいと自分で思う。
資本主義的相乗り卵
競合がいてサービスが向上するのは当たり前のことだ。おそらくビジネス上の論理としてMSはこのSONYの考え方を受け入れるべきとのことがシッカとわかっているのだろう。SONYがPC事業にゲーム事業を派生させればさせるほど競合は激しくなりしかもWindowsという汎用OSでPC市場を席捲しているMSにしてみればまったく恐れるものはない。まさに『王者の風格』といったところか。例えばSONYがBungieのIPをPCで出すとしよう。利ザヤは結局のところWinでPC市場シェアを押さえているMSにまわりまわって巡ってくるわけだ。単に見かけだけの利潤ではない。いわばSONYの裏目にあるものはMSの潜在的な独占策への布石とでもいうべきだ。それでいて健全なるSONY-MS間のゲーム相乗り競合策である。SONYの基盤はそういった意味では対応的な脆弱性をいずれ呈するものでありMSが特に対策としてなにもせずとも~Winシェアからはじき出さずに歓迎しさえすれば~あたかもそれは”手乗り卵”のような状態になるのだ。
…と盛大に前振りを言いつつ新記事でこの論のフォローをしないのはあまりに私自身脳みそが欠けていると思うのでこの記事にて再考しておきたい。SONYとMSというゲーム産業のハードライバル関係について。MSのWindowsにおけるゲーム産業の動向について。PSシリーズに未来はあるのか?という点ついてに至るまで。
SONYは落ちぶれ任天堂も苦しむ
しょっぱなからぶち上げちゃうけど今後SONYは苦しむだろうと私は思っている(任天堂はちょっとだけ特殊だが同じ運命を辿るだろうとゲヲログは予測している)。理由は簡単で複雑かつ最適なゲーム機で汎用性が一番高いMSのWindows機がゲームハードを押さえるうえで最強の存在だから。デファクトスタンダードを握っているMSはそれだけ有利なのだ。しかもゲイシが頭が良かったのはコンピューターの頭脳の部分であるOSにいち早く目を付けていた点である。これは間違いないだろう。初めからソフトパワーに力を注いでいたからゲイシは凄かったのである。そりゃAppleの某リンゴはこれに対して激怒するよねぇ…。
ソフトウェアのパワーと王者の風格
ゲイシはソフトウェアとハードウェアの収束点をWindows95の発売時から見据えていた。ゲームも株価も文章スタイルも表計算もプレゼンもなにもかもがまず一元的なハード機種が一挙に担うであろうことをである。その後一旦はゲーム機市場にXboxを掲げて参入しておいて汎用力という収束点を預言していたのが彼がビジネスの天才である所以。誇張して言えばゲイシは神のお告げによってビジネスを統べる未来を予知してたんだ。デジタルビジネスの環境においては汎用性に富んだOSをひとつだけ乗っければいずれソイツに一点のシェアを担がせることが出来る。これがWindowsの逞しくも恐ろしいところである。圧倒的王者の風格である。
Xboxの売り上げそのものは問題ではない
だからまずはローカルな形でXboxというゲーム機を出した。そこからかなりのスパンを取ってXboxとWindowsは統合した。MSは謹製ゲーム機の売り上げ数をいつからか心なしか発表しなくなった。だがそこには裏があった。それがいずれソフトウェアを根源的に押さえデファクトスタンダードを作り打ち立ててしまえば最終的な勝者になれるであろうという裏事情のことだ。その意において「Gears of War」IPの復権はMSのゲーム事業のみならず総合的な経営の中核にあるといっても過言ではない。確かに「Gears 5」は失敗だったがその後計画を練って復活の狼煙を上げる準備期間を経験してきたのである。
SteamとPCゲーム市場の雄
結果SteamというWindowsを親和性の高いゲーミングプラットフォームが席巻しWindowsはゲーム市場の雄になった。またSteamの流通ソフトウェアと汎用的なソフト環境を構築することで理論上すべてのゲーム機をXboxかWindowsに集中させることに成功することとなるのだ。かって私も言ったが「ゲーム機しか作れないSONYとゲーム機も作れるMS。勝つのはどっち?」というわけである。当然MSが優勢なのだ。DiscordはSONYをパートナーシップに選んだがいずれMSに回帰するだろう。ゲーム機でDisocrdの魅力はすべて反映できないからだ。
独禁法などクソくらえ
最初のシェアを握れば次のシェアはいずれ見えてくる。ソフトパワーにゲイシは尽力した。彼にとって独禁法は関係がない。いろいろやったがそのいろいろはひとつの独裁メーカに収束していく。それがMSの飽くなき本性である。「Gears of War」というIPはそのゲームとしての側面を全て握るIPなのである。いずれ体力負けしてSONYは落ちぶれるだろう。今買うのは当然PC環境でありSONYのPS5ではない。「あんなもん買って意味あるの?なんかのプログラム組めんの?論文書けるの?表計算できるの?プレゼンの準備できるわけ?大学生になったらいずれノートPC買うことになるよ?」一昔前ならば反論できるかもしれないが一定の経済発展を達成した先進国でこの贅沢な論に反論はできない。右往左往したがPC買ってPS5も買うならはじめっからPC買うだけにしろよ!ゲヲログが言いたいのは単にこういうことだけなんである。
※ゲヲログの記事は2.0もその後逆説的に立ち上げた1.5においても質が悪い記事の悪いところも合わせてとりあえず掲載する手法を取っている。その後修正して完成度を高めていくという運営方針を採用していることは読者にどこか心しておいてほしいのが私個人の意見である。もちろん論理の破綻した削除済記事にまつわる言い訳も含めて。