【けんき謹製FPS「Project F」の精神的後継作?】プロシージャルマップ生成機能を搭載したタクティカル系ローグライトCo-opFPS「Rogue Point」にかかる期待

Sourceエンジンで作られたファンメイドリメイク版「Half-Life」こと「Black Mesa」。飛躍作となった「Black Mesa」そのデヴェロッピングを手掛けたCrowbar Collectiveが新作FPS「Rogue Point」のデモ版をSteamプラットフォーム上で配布している。このFPSはタクティカル系のローグライトCo-opFPSになるという。パブリッシングには多数のインディーゲームの開発支援の実績で広くSteamerの間で知られるTeam17が就いた。

既に公開されている同ゲームのSteamページによればタクティカル系FPSにしてはユーモラスな設定が光るところだ。要約すると傭兵部隊が電話一本でデリバリーできる企業体国家が闊歩する世界でその傭兵の一員となり戦術級の銃撃戦を繰り広げるゲーム…とのこと。プレイヤーはそうした傭兵部隊「Rogue Point」の一員として戦いに見を投じるのだ。ライバルである「ファイブスター傭兵」の打倒制圧を目指して。

スキル・装備・チームワークを揃え4人で構成された「Rogue Point」は4つのポイントでミッションを遂行する。具体的にいうと空港・ショッピングモール・オフィス・油田の4つのマップだ。ただ単純なFPSではなくローグライトのシステムをこのマップに組み込んでいるのが重要なところ。実装されたパラメーターデザインシステムによって生成されるマップはいつ何時見ても同じものが一つとしてないのだ。どうやらAIを駆使したアルゴリズム生成によってマップに多様性をもたらしているということらしい。

ゲームは初心者からベテランまで楽しく遊べるFPSを標榜している。またゲーム内で完結する経済システムも搭載している。武装のアタッチメントやアップグレードを行うことのできる系を備えているという。ミッションをクリアして手に入れたマネーでそういった装備品の充実を図るというわけ。高い難易度のミッションは背負うリスクもでかいのでその分報酬も弾む。タクティカル系Co-opFPSであるほかゲームはそうしたリスクテイキングのFPSでもあることが公開されているSteamページにて示唆されている。

僭越なことだがかってゲヲログではけんきさんが作ったFPS「Project F」を暗に高く評価したことがある。ゲヲログ2.0の記事「ストリーマけんき謹製FPS「Project F」は失敗だったのか?」においてである。FPSにプロシージャル生成の技術を本格的に持ち込んだのはおそらく「Project F」が最初であると思っている。そのプロシージャル生成技術はどちらかというとローグライトACTゲームにおいて主流であり戦術系FPSに大胆にその設計技術を取り入れるのは(当時も)今でも勇気がいることなのは間違いない。

その意においては「Project F」は斬新だったと今現在でも思うところ。ただレセプションとしてこのFPSはいい評価を得られなかったのもまた事実だ。その精神的後継作といってもいいかもしれないが前段が総合的かつ大局的に見て失敗したIPだったがため今回紹介している「Rogue Point」にかかっている期待値は相当程度大きいものがあるはずだ。今伸び悩んでいるFPSというゲームジャンル改革作として台風の目になれるか?FPS「Rogue Point」は2025年に早期アクセスにてリリース予定。

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