「Clair Obscur: Expedition 33」はなぜに神ゲーなのか?

一番簡単に説明すると…SFC「スーパーマリオRPG」の発展形

一番簡単に説明するとSFCの「スーパーマリオRPG」の事例を発展的に解釈しているって考えればわかると思う。あのアクション戦闘システムを高度に統合しているというべきだろうか。つまり「QTE」は単なる運ゲーや単なる反射神経ものではないということを本作は証明してしまっている。例えばパリィとかドッジっていうアクションに各ボタンが割り振られていて敵の攻撃に合わせて適切なタイミングで押さないとダメなんである。単にこれだけの話ではあるがここがあまりにも画期的すぎる。もちろんカネしこたまかけたんだな!っていう豪勢なグラフィックスがあるからこそ爽快感をより増しているというのも事実だ。だがそれ以上にQTE自体のシステム解釈があまりにも凄いから全体的な戦闘システムにまとまりがあってそれだけでもう十分な「FF」の現代的な解釈になっている…といって良いだろう。

もっとツッコんで説明すると…PS「FF7」マテリアシステムの発展形

それを裏付けるように「FF7」並のマテリアのようなシステムが並立しているのも特徴だ。これが本作におけるピクトスである。まさに「FF7」におけるマテリアのようにピクトスによって攻撃特性付加させることが出来て良き戦闘のアクセントになっている。点と線でシステムがつながっているのでゲームデザインが破綻しておらず個々が独立してもいない。絶妙なコンビネーションで作られた戦闘システムに魅力があるのは間違いない。とにかく最適化したルート取りだけが用意されているのではないので様々なQTEがここにあって本来QTEの持つ操舵硬直性にアクセントを入れまくっているといえる。それは「ダークソウル」のパリィやドッジに触発されているのは間違いないもののここまでRPGのシステム系に介入している”QTE的システム”が存置していることには本当に驚かるざるを得ない。ゲヲログはしつこく彼の言葉を引用して言うが「イノベーションとは既にあるシステムから個別のシステム一個一個を引っ張ってきて魅力あるものにまとめ上げた魔法のようなもの」なのである。全くその通りでそれがこのゲームにおけるQTE(と一見思えるイノベーション)・ピクトスに仕立て上げられているのである。

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