格闘ゲームにおけるクロスオーバーは流行るか?

格闘ゲームにおけるクロスオーバーの事例を考えてみよう

この流れは止められないと思う。確かにサウジ資本があるからこそかの伝説的サッカー選手であるC・ロナウドが「餓狼伝説」最新作に登場したという流れはあることにはある。格ゲーの世界では今かなり斬新な試みだと評価され新生「餓狼伝説」なりの特徴が表れている…というわけ。だが似たような現象はこれだけだろうか?と私なりに問うてみた。答えは明らかに”NO”である。ではどんなタイトルが具体的に存在するか?例えば「SF6」ではどうだろうか?あるいは「GGST」ではどうなんだろうか?ちょっとつらつらと。

「SF6」の場合~不知火舞とテリー・ボガード~

例えば別ゲーから参戦してきている登場人物がしっかりいる。しかもC・ロナウドが登場した当の「餓狼伝説」IPからである。そうだ!そいつらが不知火舞テリー・ボガードである。しかも「餓狼伝説」IPそのものよりも「餓狼伝説」に近しいデザインで出ていてしかも差し合い格ゲーの最高峰と言われる「SF6」流にしっかりと世界に溶け込んでいるのである。てかぶっちゃけ「餓狼伝説」最新作よりも「SF6」でのこれらのキャラクターのほうがずっと操作の難易度は低いしかつ操作していてかなり面白い・原案に近い風味も兼ね備えている…と評判である。これは間違いなく事実だろう。

「GGST」の場合~ルーシー~

では「GGST」の場合はどうだろうか?「GGST」の場合最新シーズンでルーシーがNetflixアニメーション作品の「サイバーパンク エッジランナーズ」から登場する予定である(本記事が執筆されている時点ではまだプレイアブルキャラクターにはなっていないが)。これは「SF6」と「餓狼伝説」との関係性よりもずっとずっと複雑…というのも「SF6」と「餓狼伝説」は間違いなくゲームからゲームへの登場人物の移植に留まるのに対してルーシーはアニメーション作品である「サイバーパンク エッジランナーズ」から登場するのである。しかもそもそも「サイバーパンク エッジランナーズ」はゲーム「サイバーパンク2077」のアニメーション作品なんである。もうちょっと深く追ってみる…。

さらに突っ込んだ分析

既に書いたように「サイバーパンク エッジランナーズ」は元々ゲームだったわけでフローとして考えるとゲーム☞アニメーション☞ゲームと回帰しておりかつルーシーの去就は別のゲームIP間にまたいでいる。これは実は「餓狼伝説」の最新作でC・ロナウドが登場するほど”奇抜さ”の点では注目されていないが内実かなり複雑なIPの活用方法であるといえるだろう。今振り返ってみるとC・ロナウドは現実のサッカー選手☞ゲームということだから構造上ルーシーの登場のほうがずっと面白い…というか話題性の点で本来は勝っているのである。あるいは勝っていてもおかしくはないのである。もちろん純粋に構造的にはルーシーと「GGST」のほうに軍配が上がると言えようが現実の話題性の点ではやはりC・ロナウドの事例のほうが注目を浴びがちだろうな。

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