Stand at attention Commanders,
— Traptics (@TrapticsGames) May 31, 2025
🖥️ We are releasing on Steam on July 11th!
If you have questions about the release, ask them in the comments section. We will respond to them in the upcoming FAQ news@HorrorGameAward #indiegame #xenopurge pic.twitter.com/8rf81ee4rw
リリースを6日後(2025年7月12日)に控えた「遠隔操作でエリート部隊を指揮するタクティカルオートバトラー」を高らかに謳うシミュレーションゲーム「Xenopurge」への期待感が高まっている。このゲームは高度に抽象化されたシミュレーションゲームであり高級感のあるグラフィックスだとか3Dの豪勢な戦闘グラフィックスだとかがゲーム表現の手法として具現的にあるわけではない。そういったものとは無縁でありあくまで大局的な戦術級戦略立案が出来る対Xenos(所謂エイリアン)特殊部隊を指揮するゲームなのだ。あなたはコンピューター上のプログラマラブルな戦闘指揮をする司令官になるわけであってそれ以上はない。だがその価値は奥深いものがある。
プレイヤーは「複数あるコンピューター画面から部隊が移動する施設のレイアウトを確認・捜索・回収・破壊を指示していく」こととなる。戦術画面はタクティカルに表現されていていわば大局的戦術級の特殊部隊シミュレーションゲームに近い。繰り返すように対エイリアン戦闘というとどーしても「XCOM」シリーズのようなスムーズアクション系のシミュレーションゲームを思い浮かべがちだがあれと違ってこちらは戦術立案とその遂行性の追求に力が入っていて部隊の管理指揮系統を司る者としての力量が試されるタイプのゲームに違いない。公開されているゲーム画面を見るに印象としては”Nintendo War”という表現が近しいと私は思う。リアルなのはキャラクターのフェイスアップカメラぐらいであとの残りは全部が全部あくまでコンピューター上のユニット表記が強調されているだけなのだ。
豪勢なゲームグラフィックスとは無縁なだけあって戦術級のシミュレーターとしてはかなり良く出来る仕上がりになるようだ。「巧妙で的確な戦術・強化された装備・そして犠牲を厭わない覚悟が必要です」とのこと。戦場には自分から赴かないが部隊の生死の要は司令官であるあなたに委ねられている。コンピューター画面上から戦闘のリアルは感じず冷酷に部隊組織判断をしていくわけであってまさに現代に蘇った反リアリティのタクティカルシミュレーションゲームなんである。「戦場を俯瞰する従来の視点ではなく画面とデータフィードに囲まれた遠隔指揮センターから指揮を執ります」とのこと。
またゲームでは予測と計画のほうが反応や制御よりも重要になっていてそこがこのゲームが持つシミュレーションの性質に拍車をかけることになっているという。「不気味で暗い宇宙船とレトロフューチャーな美学が融合し忍び寄る恐怖感を醸し出しています」部隊の生死は今指揮官であるあなたに委ねられた。もう一つだけキーワードを挙げるとしたらKAIZEN(改善)である。指揮官は特殊部隊の管理を担うだけあって超一流のプロフェッショナルなマネジメンターになりきる必要が生じる。またこのゲーム実はローグライクゲームでもある。手法がうまく行かなくなったらば積極的に部隊管理の指揮系統を改善して改良していく姿勢が求められるという。
プレイは大体一時間で完了する程度の長さだ。だが短時間のスパン的プレイとともに長時間のセッション的プレイまでをもサポートしているのでいろんな形でゲームを楽しむことが出来るのが特徴だという。ローグライクゲーム故プロシージャル生成ミッションシステムを搭載していてその場その場で出会う戦場のレイアウト・敵配置に個性が生まれるのも特徴だという。「各プレイが予測不可能になります」ミッションの種類も捜索・護衛・救出・破壊などの多様な目的が組み合わせさっていて「すべてのミッションは新たな戦術的なチャレンジ」となる。
この手のゲームだと似たゲームとして「Frozen Synapse」を頭に浮かべるかたもいることだろう。あのゲームはオンラインプレイに対応していてそのゲーム戦術性も最高に高く面白かった。マジでチェスのゲーム版であるという評価が局所ではあったことが思い出される。だがセールスのことはもとより決して”流行った”とはいいがたい。良いゲームを作っても売れるとは限らん。同様に良いゲームを作っても流行るとも限らないのだ。新しいジャンルのIPをリリースすると手厳しい判断が下りがちなこの群雄割拠のポストモダンのゲーム時代においてはヒット作を作る・流行るゲームを作るのは相当ムツカシイものがあるだろう。このゲームはその点でシングルプレイで完結するローグライク(ローグライト)ゲームだから「Frozen Synapse」の轍を再び踏むことはあまりないようにも私自身は思える。リリース後の成功と日本語実装を望みたい。
“The wars of the future will be fought not by soldiers, but by coders.”
~Ashton Carter (1954~2022) ~
“未来の戦争は兵士による戦闘によってではなくコードによって戦われる“
~オバマ政権下で国防長官を務めたアシュトン・カーターの言~
※文章Steam:Xenopurgeより引用