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猫のぬいぐるみを追いかけて,”あの世界”で再会した父の声に涙したことを私は覚えてる.
あのね,お母さん…私,あの”灯籠トンネル”を出た今でも,確かに覚えているの.
「さゆき,お前は生きることが出来る.ここはまだ,生死の際だから…」
「お前も,タクのことも,母さんのことも愛しているよ.どうか幸せになってくれ.」
「お父さん!あたし生きるから!絶対幸せになるから!」
「お前も,タクのことも,母さんのことも愛しているよ.どうか幸せになってくれ.」
「お父さん!あたし生きるから!絶対幸せになるから!」
”際の世界”の『みんな』に導かれて.
「嘘みたいだけど,お父さんに”あっちの世界”で会えたの.みんなの事愛してるって…」
「!…そう,あの人が…」
「幸せを願ってるって,言い残されて…それで別れたの.」
「さゆちゃん,しっかり元気になったら,さゆちゃんに渡したいものがあるの.」
「あの日,あの人が買っておいたさゆちゃんへのプレゼント,実はまだ手元あるのよ.」
”世界”の記憶を辿って,私はふと気付いた.
「!…そう,あの人が…」
「幸せを願ってるって,言い残されて…それで別れたの.」
「さゆちゃん,しっかり元気になったら,さゆちゃんに渡したいものがあるの.」
「あの日,あの人が買っておいたさゆちゃんへのプレゼント,実はまだ手元あるのよ.」
「それって…ひょっとして…!」
残されたプレゼントは,“くちなしの花びら”と“猫のぬいぐるみ”…
あの日,お父さんがプレゼントとして残してくれた,“くちなしの花びら”と“猫のぬいぐるみ”…
ただただ,素朴で,嬉しい,“くちなしの花びら”と“猫のぬいぐるみ”…

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