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Why is “TYPE-MOON Ace” the most successful magazine in the market?
ムック雑誌死亡の時代
出版不況・出版のデジタル化が進むなかで、一般誌はもとより、テーマを絞り込んだムック本も苦境を呈している。マガジンオワコン時代を迎えているといえる中、雑誌はそもそも専門性を高めたり、奇抜なアイテム性を強調しないと勝てない時代なのだ。「ムックなら安泰」を超えて「ムックでも苦境」というわけだね。
YouTubeで十分
WEBサイトやYouTubeで十分という意見。これも重要だ。専門性を兼ね備え、己の情報量を最大限活用し、個人メディアを運営する。それを受けて、マニアックな知識やニッチなハウツーが無料で手に入るのに、わざわざカネかける消費者はいない。同等かそれ以下のものを手に入れるのに2000円ペイする馬鹿がいるか?いるわけない。
ムックは静的コンテンツであり動的コンテンツではない
また、ムックは動的なメディアとはいいがたく、この意においてコンテンツが動画であるほうが、そもそも圧倒的わかりやすい。Vlogの時代でかつ、どっちにせよ読者・視聴者はファクトチェックをある意味強制される時代なので、ムックを買う意味がないのだ。コンビニでムックを売るエリアも昔よりも狭くなっている。「ついで買い」なんて今時しねーよ。
インフレによる赤字促進
加えて、インフレが押し寄せている。製作費が高騰し、専門性をいかした内容が担保できにくくなっているのだ。紙代・インク代・電気代・物流費の値上げが、そもそも発行部数の少ないムックに直撃している。こんな状況で新興メディアに勝てるわけないじゃん。じゃあムックが生き残るにはどうしたらいいのか?
ムックはファンパブになる以外ない
結論から言ってしまうと、ムックは「メディア」ではなく「ファンパブ(推し活グッズ)」になるしかない。独自の物財としてのコンテンツ性を高める。これ以外ないのだ。例えば、「TYPE-MOONエース」の事例を見てほしい。この際はっきり言うが、「TYPE-MOONエース」こそが、ムック生き残りのための理想的かつ完全な「正解の事例」なのだ。
「TYPE-MOONエース」が仕組む一次ソースの性質
まず、同ムックには、ネットには1ミリも落ちていない「奈須きのこ座談会・一次情報」という特権がある。「TYPE-MOONエース」が提供するのは、ネットの噂やまとめサイトとは次元の違う「原作者・公式クリエイターによる超濃厚な一次情報」だ。シナリオライター陣の座談会・作品の設定資料=マテリアルの初公開など…。ファンにとっては超期待情報だ。
ムックは圧倒的密度で攻めよ
よーするに、「Webで無料の情報を漁る100時間より、この本を読む1時間のほうが圧倒的に価値がある」という状態を作っている。コピペ不可能な圧倒的密度(Density)のテキストこそ、最強のファクトであり価値なのだ。「限定描き下ろし付録」なんてIPファンならば絶対買う。つまり「TYPE-MOONエース」こそが最強のメディアなんだよね。
宗教・改革・限定性
また、同誌は、不定期刊行スタイルをとることで、雑誌の弱点である「ルーティン化による飽き」を完全に回避している。よーするに「IPの隠れ母艦」なのだ。「TYPE-MOONエース」が証明しているのは、「コンテンツへの宗教信仰」と「お祭り・限定イベントの性質」である。「聖遺物(物理的な所有グッズ)」が揃えば、紙ムックでもWEBを瞬殺できるのだ。
ムックは聖域を残し全死亡する
逆に言えば、「なんとなく便利そうな情報」を載せているだけの浅いDIYムック・レシピムック・ファッションムックは、この領域(ファンパブ)にシフトできない限り、赤字を垂れ流すだけだろう。端的に言うと、最強のビジネスモデルやっているのが、TYPE-MOONなんだよね。最強。
