「ラリー」って何?


Rallying is often a solo time trial against the clock. The driver must manage a co-driver’s pace notes and keep the car on the path through treacherous terrain. That is why rallying and rally racing video games are highly compatible. In short, both of them share core mechanics with each other.


「ラリー」って何?

よく最近レーシングゲームでも「ラリー」という言葉を見受けます。例えばそれがCodemastersの有名IP「DiRT Rally」だったり通常の有名レーシングゲームからスピンオフされた「Assetto Corsa Rally」だったりAstrolabe Gamesの「オールドスクールラリー」だったりするわけです。残念ながらSteamには「ラリー」というゲームタグはありませんがこれらのゲームは全て実在するレース競技の「ラリー」を題材に取ったレーシングゲームです。ではそもそも「ラリー」とは一体何なのでしょうか?

「ラリー」の特徴 

「ラリー」とは通常のようなサーキットではなく一般公道や未舗装路を舞台にした(この走路のことを「スペシャルステージ(SS)」と言う)二人(ドライバー&コ・ドライバー)一組で一台ずつ走行しそのタイムを競うモータースポーツのことです。「ペースノート」と呼ばれる指示書を頼りにして二人で協力してコーナーや起伏の多いコースを高速で駆け抜けるのが特徴なレーシング競技でこの「ラリー」競技では一台一台ごとにコースを走ってタイムを競うため通常のモータースポーツと違って同時に複数の車両で競争する必要がありません。

「ラリー」の仕組み

日本では知名度イマイチですが「F1(フォーミュラーワン)」と並ぶ世界最高峰のモータースポーツとして「世界ラリー選手権(WRC)」があります。「ラリー」における「スペシャルステージ(SS)」は森林・山岳・雪原・砂利道などその環境が多様です。順位は複数のSSの合計タイムで決めます。「ペースノート」とはナビゲーターであるコ・ドライバーが読み上げるコース情報の設計図のことです。ドライバーは事前にコースを暗記せずコ・ドライバーから聞いた「ペースノート」情報だけを信じて全力で走り切ります。この点がサーキットレースとはかなり違っている点です。

SS・ペースノートに見る「ラリー」

SSは刻一刻と環境が変わるのでそれにドライバーはリアタイで対応しなければならないわけです。例えばアスファルト・グラベル(砂利)・雪氷・雨泥など。路面状況が刻々と変化するために走るのは同じSSでも走行順やその時々の天候によってレースコンディションが大きく変わるのです。そのため単純なドライビングの技術・技量だけではなく対応力・判断力が問われるレーシング競技です。コ・ドライバーが読みあげる「ペースノート」にはコーナーの角度・距離・路面状況・危険箇所が記されています。未知の道を仲間の声を頼りに自然と対峙しながら最速で駆け抜けるモータースポーツ…これが「ラリー」の本質です。

「ラリー」ゲームの特徴

「DiRT Rally」「Assetto Corsa Rally」「オールドスクールラリー」とほぼすべてのラリーゲームに共通する特徴はまずリアル志向(挙動・路面変化)である点でしょう。次点でペースノートの再現がされているという点。最後に~ここが重要ですが~タイムアタック主体でオンライン対戦に依存しないのでデジタルゲームとして親和性が高い点です。「運転そのものが楽しいレーシングジャンル」として再評価され長い「ラリー」の実史(1900年代初頭から始まり実はF1よりも実史が長きに渡る)に沿ってシミュレート・再現されているゲームジャンルでもあるのです。