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デスクトップマスコットキャラクターソフトウェアは特に日本における発展が顕著であることを振り返る

Steam:Desktop Mate「Desktop Mate」が1/8にSteamでリリースされた。このアプリケーションは基本無料ソフトとして提供され初弾としてそのマスコットキャラクターにあいえるたんが起用されている。売り文句は「あなたのパソコンにかわいいキャラクターたちが寄り添う次世代のデスクトップマスコットプラットフォーム」(Steamより引用)というもの。手っ取り早く言うとこのアプリケーションは伝説のフリーソフトウェア「伺か」の別の開発者による亜種版だと思ってくれれば良いだろう。ゲヲログ2.0も伝えるようにSteamにおけるこの手の先達としては「VPet」とその関連ソフト「VUP-Simulator」がある。ただしこのマスコットソフトウェアは(上述のゲヲログ2.0リンクでも伝わるように)「VPet」「VUP-Simulator」ほど複雑なソフトウェア構成をしているものではなく単純にマスコットキャラクターをPCのデスクトップエリアで動かすことができるものである。最新の3Dグラフィックスで構築されていて新時代のマスコットソフトウェアとしてその新鋭の役割を担うものだという。いわばポス...
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思うところがあって”ポルカドットスティングレイ雫の「このラジオに好きな⼈がいます」”を音泉で聴いてみた

私が音泉に初めて出会ってからたぶん十年以上は経つと思う。生前の声優川上とも子のラジオから入ったのがきっかけだったと記憶している。インターネットラジオは当時デジタルラジオと競合すると言われて先行きがあんまり見えないという意見もあったころだろう。ましてや既存のラジオ局のサイマル配信の主としてradikoが巨大な勢力としてラジオ業界で台頭する中音泉がここまでのプレゼンスを発揮するとは思いもしなかった。今となってはそう思う。音泉の魅力としてオリジナルな番組構成があると思う。とても個性的な番組が多くまた音泉の個性を活かした番組が強いコンテンツ力を持っているのでシンプルに魅力的である。十年前はそれほどでもなかったけどこのオリジナルな方針がより強くなったのか素晴らしいコンテンツに溢れている現状はとても魅力的だ。個性的な声優がパーソナリティーを務める番組も多い。そんな中本記事のタイトルも示しているように思うところがあって”ポルカドットスティングレイ雫の「このラジオに好きな⼈がいます」”を音泉で聴いてみたんだけど...いい意味でショックを受けた。めっちゃくちゃ面白い番組なのだ!理由はいくつかあるがまずメ...
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思うところがあってからめるの漫画買ってみた

”クソ動画クリエイター”を自認する登録者数247万人 総再生回数10億5351万7985回のYouTuber・SNS運用者・漫画家のからめるの単行本を買ってみた。からめるの出自はWikipediaに詳しいのでそちらを参照してほしいが端的に言うと本書は画期的な漫画だ。否漫画の枠にとどまない日本が世界に誇る一流のコンテンツあるいは芸術だ。この才能を世界は待っていたんだ!間違いなくとんでもない芸術である。この漫画の下敷きになっていると私が勝手に考えるのはやはり小林銅蟲による「ねぎ姉さん」である。少なくとも本書の理論的下敷きとして位置づけられると私は思う。Wikipediaは「ねぎ姉さん」のコンセプトのことをこう評している。「題名の不可読性」「展開を完全に無視した物語構成」「意味不明の発言内容など極端に不条理な作品」と(上述のリンクより引用させていただく)。このからめるにより漫画「からめる」もかなり近しいものを持っている。ジャンル的な総括は本文の最後に述べたいと思うがこの三要素のうち「からめる」はどこを継承しているのだろうか?例えば「題名の不可読性」は明らかに「ねぎ姉さん」のそれを継承している...
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サルでもわかる漫画レビュー「SPY×FAMILY」縮約の平和と仮初の家族の物語【ゲヲログ1.5版】

『孤児院にいた経緯は分からんがこいつの実の親はおそらくもう…』大粒の涙を流すアーニャの心に揺さぶられたときロイドは”父”になるのだ。『ちちとはは…いちゃいちゃ…』そのアーニャのことばにこそ本来の純なる家族の見識を取り戻すための偉大な子供の力があるのだと私自身は思えてならない。~本文より~「SPY×FAMILY」という漫画のふたつの主題たしかに「SPY×FAMILY」は面白い。小説版も出ていて既刊9巻に過ぎないのにアニメ化が決まり放映されこちらも大成功。加えてファンブックのような関連本も多く出ている。私も当初はあまり好みの作画ではなかったことから避けてた漫画だったがアニメ版を見て本巻のほうをほぼ全て買った。読んで思うにこの漫画「SPY×FAMILY」はふたつの主題を持っているのだと私なりに思っている。まず”縮約の平和”という主題があり次に”仮初の家族”という主題があると私は考えた。ひとつめの主題”縮約の平和”まずロイドやヨルは平和のために動くという名目ある動機づけを持っている。ロイドはスパイとして世界のバランスオブパワーを保つため動きヨルは暗殺者として動く。この二人の夫婦はあくまで大人の...
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思うところがあってニジェール出身の漫画家が描いた漫画買ってみた

けっこう面白そうだったから興味本位で買ってみた。輸入ということで一冊を仕入れるのに2500円ぐらいかかり高くつく。日本語で一番詳細な説明が付いて回っているのがpixivのページのようだ。ニジェール出身でフランス在住の漫画家Issaka Galadimaが作画担当(普段はITエンジニア)でアメリカの起業家Frederick L. Jonesが原作者(ゲーム会社の経営者であり漫画ブランドSaturday AMの設立者)のようである。漫画自体は12才の黒人少女CASTを主人公に据えている。彼女の夢は問題解決屋SMITHの一員になること。ただしSMITHは女性を構成員としないのが基本だしましてや黒人少女なんぞ加えたりしないのが常識的な感覚。SMITHの一員になるという少女の夢は成就するのか?そしてCASTを待つ冒険活劇はどんなものになるのか?まあこんなところがストーリープロットである。このプロットは原作者の経歴背景に裏付けられているようだ。どうやら原作者のFrederick L. Jonesはノースカロライナ大学チャペヒル校(University of North Carolina at Ch...
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「イカゲーム」というゲーミフィケーション

「イカゲーム」というゲーミフィケーション 「イカゲーム」シーズン2全7話を見て直感でわかった。これはシーズン1を超える傑作だと。シーズン1を見た限りではここまで人間の汚い面を見せられたことがなかった。むしろ義理や人情に支えられてシーズン1は構成されていたがシーズン2はシンプルに人間の汚い面を視聴者に見せている。キーワードはいくつか設定できるだろう。私は三つのセンテンスに分けてこのシーズン2を総括したいと思う。まず”ゲームのための再ゲーム”というキーワードを選んだ。次に”選挙性と分断性”というキーワードを選び最後に”内外性と暴力性”というキーワードを選んだ。この三つのレベルに分けて「イカゲーム」シーズン2を解析してみよう。”ゲームのための再ゲーム”シーズン2の冒頭は主人公のギフンがゲームの在り方を巡って策謀を繰り広げるところから始まる。だがゲームの黒幕を倒すための策謀は見事に失敗し頓挫する(これがシーズン2内でいう”プランAの失敗”である)。次にプランBにフェーズは移動する。つまりギフンがゲームに参加しおとりとなることでゲームの本拠地をスパイングして別動部隊がそれを重火器類で叩くというフ...