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「機動戦士Gundam GQuuuuuuX」に感じるサンライズとスタジオカラーのタッグ性

「ガンダム」で有名なサンライズと「エヴァンゲリオン」で有名なスタジオカラーが最強タッグを組んで制作する「機動戦士Gundam GQuuuuuuX」のテレビ版の放映開始が迫ってきている。日本テレビ「火曜プラチナイトアニメ」枠内で放映される。放映開始日:2025年4月8日。監督:鶴巻和哉(私自身は代表作「龍の歯医者」だと思っているかた)。Amazon PrimeやNetflixほかネット配信も有。唐突だがこのアニメ放映予定の報を受け「あれ?おかしいな...」と私は思った。「”ジークアクス”って劇場版公開されてて軍事専門家の高橋杉雄先生が絶賛してなかったっけ?」と。...というのも劇場で公開されていたのは先行放映版の「機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Beginning-」である。つまりテレビシリーズで放映される予定の冒頭部分をかき集めて作った集約版だということだ。”ビギニング”っていう単語が全てを表している。よーするに劇場版は冒頭部の集約でそのアニメーションの本筋のほうはテレビシリーズできちんとした形で公開されるということなのだ。このアニメーションで描かれるガンダムのワールドはい...
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バーチャルシンガー:明透の新アルバム「ray of hope」のリリース日が2025年3月26日に迫る

バーチャルシンガー:明透の新アルバム「ray of hope」のリリース日が2025年3月26日に迫ってきている。リリース当日の夜には「全曲同時視聴用の動画もプレミア公開予定」とのこと(本人のXポストより)。受注予約は既に終了している(予約期間2024年12月28日〜2025年1月14日)。PR TIMESが伝えるところによればこのアルバムは”光”をそのメインテーマに据えているという。昨年12月に発表された新曲「Aster」も収録されているアルバム。「Aster」シングルには作詞・作曲・編曲に現代音楽の世界では著名な堀江晶太が強くコミットしている。アルバム価格5000円。特典付き。「1stワンマンライブ「RAY」で見せた“光”をあなたへ」というキーワードで作られたアルバム収録曲目たちを列挙するとこうなる。「Spiral」「0g」「ブルーナイトダーリン」「アンメルト・アンブレラ」「HEAVEN IS GONE」「illumina」「Shiny」「Dazzling」「Winter Sparkler」「Aster」の10曲。この曲目の中で私の印象に残っているのは「アンメルト・アンブレラ」「S...
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VitaやSteamでリリースされたシングル人狼RPG「グノーシア」 2025年10月にアニメ版放映へ

devにPetit Depotto(プチデポット)/pubにPLAYISMが就いて制作された「SF人狼系シミュレーションアドベンチャーRPG」を謳うゲーム「グノーシア」のアニメ化が決まっている。IPの凄さの一端は一般経済誌にその評が掲載されることからもよくわかる。東洋経済の記事によればプチデポはたった四人の名古屋のインディーゲーム制作サークルだそうだ。小さいサークルが制作したゲームがアニメIPに変容するのは当のゲームdevとして大層夢のある話だと私は思う。きっと多くのゲーマーもそう思っていることだろう。この「グノーシア」というゲームは「単独でできる人狼ゲーム」を目指して作られたという。ご存じない方のため超端折っていうと「人狼ゲーム」とは味方のうちに潜むエネミー(これを「人狼」という)を探し成敗するという形式のゲームのことをいう。味方サイドはこのエネミーの無力化を図りエネミーは人狼以外を一人でも多くとっ捕まえて惨殺していく。いわばバトルロイヤルの風味を持っている”元祖あっち系”のゲームの事を「人狼ゲーム」と言うのだ。元来ボドゲでありデジタルゲーム環境が整備された今になって再びネットワーク...
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漫画家ぽむによる漫画「先輩はおとこのこ」の魅力について

漫画家ぽむによる漫画作品「先輩はおとこのこ」ほど特異なデザインを持つエンタメは昨今他にないと私は思う。もともとこの漫画作品はTwitter(現在のX)に投稿された「おとこのこが後輩に告白される話」がルーツになっている。Twitterに掲載された4ページの短い原案の発表が2019年7月のこと。その後に「LINEマンガ」にて2019年12月7日から本編が連載開始となり2021年12月30日に見事完結(主にこれが後述するアニメ版の土台となっている)。さらにはその土台となっている本編の前日譚を描く「先輩はおとこのこ 出会い編」として2023年12月21日に連載がリニューアル&再開され現時点でも執筆が続いているということである。漫画「先輩はおとこのこ」は”男の娘”である花岡まことを主人公として「男女3人の人間模様と繊細な心理描写」(Wikipediaより)を描いている。いわば捻りを加えたジェンダー漫画といえないこともない。だが本質的にはジェンダーに特化した内容ではないことも原作者ぽむの言により明らかになっていて「人間が問題を抱えたときどうやってその解決策を導くか?」という常識的で広めのレンジで話...
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思うところがあって三曲だけに絞って今更mihimaruGTというユニットを振り返ってみる

mihimaruGTの楽曲はやはりいい曲が多い。あの手この手を使っているというよりかは真摯に作曲された曲目に合わせてラップパート・歌詞のあてはめ方の面で優れている楽曲が多いのだ。ゲーソンアニソンに近い発想で作られた楽曲とかユニットされたアーティスティックな楽曲が多いので飽きないグループだと思うんだ。というわけで思うところがあって三曲だけに絞って今更mihimaruGTというユニットを振り返ってみる企画を(勝手に)始めてみる。一曲目は言わずと知れたmihimaruGTの代表曲として知られる「気分上々↑↑」。ユニットを代表する楽曲として間違いなく筆頭に挙げられることが多い楽曲だ。hirokoのハスキーボイスのメインパートとmiyakeのラップパートがうまくミックスしあい自由自在かつ絶妙なコンビネーションでもってして構成されるアップテンポでパリピな一曲。鳴かず飛ばずだったmihimaruGTブレイクのきっかけとなった一曲。二曲目「幸せになろう」はmihimaruGTの隠れた名曲としてファンの間では有名。静かげなメロディと感傷的でメロウな歌詞が特徴のTheバラードな楽曲。辛さを乗り越え幸福をつ...
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3人体制に変わったバーチャルシンガーユニットKMNZ mihimaruGTの名曲「気分上々↑↑」をカバーする

mihimaruGTの名曲を3人ユニットに更新されたバーチャルシンガーユニット:KMNZ(LITA/TINA/NERO)がカバーしている。曲名「気分上々↑↑」。ポップロックとヒップホップが融合しエネルギー感にもあふれる間違いなく同ユニットの代表曲。動画公開日2025年2月7日。編集スタッフはイラスト:bata零/動画:あげは/ミックス:Meis Clausonの布陣。クラブミュージックを模した動画クオリティは高杉。ガッツリ平成初期世代に刺さる曲目なので今年35歳になった私にも真正面からぶっ刺さっているカバー。もともとmihimaruGTの曲目は作曲性にすごく優れていることで有名だ。ロックやホップホップだけではなくポップソングやR&Bにも近しいジャンルを広めに手掛けるユニット。歌詞も遊び心に溢れていてところどころに捻りが加えられている曲目を多く作るユニーク音楽ユニットという評が多いのは周知の通り。Z世代には馴染みがないかもしれないが特に平成生まれには記憶に残っているバンドだ。曲目「気分上々↑↑」はmihimaruGTメジャーデビュー初頭の頃に近いエネルギッシュな一曲。曲の展開力にも優れて...
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買って聴いてみてガチで後悔していない音楽CDを紹介してみた

【ゲーム音楽分野】Re-feel ~Kanon/AIR Piano Arrange Album~リトルバスターズ!ORIGINALSOUNTTRACKKey Sound Labelの名盤「Re-feel」。ピアノ単体でもここまで芸術性の深い音楽が構成できることを証明した同レーベルを代表する有名な一枚。ゲーム音楽の中で最も優れた楽曲とも言われる「夏影」「青空」「鳥の歌」のピアノアレンジ版が収録されている。次に同じく同レーベルからリトバスのサントラ。アニメの中でも効果的に使われていたBGM「スローカーブ」やRitaが歌唱する名曲「Song for Friends」が収録されている。
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思うところがあって”ブルガリアヨーグルトのレアチーズケーキ”をレシピに沿って作って食ってみた

[ZIP]ブルガリアヨーグルトのレアチーズケーキのレシピ・分量 パック丸ごと!穴あきでカワイイ! | 興味しんしん私はXでこのレシピを知って思うところがあったので作ってみたクチである。「なんでゲーム関連の辺鄙なウェブページでスイーツ(笑)のこと書いてるの?」というツッコミはなしでお願いします。似たような投稿はこれまでになかったわけではない...”思うところがあって”というのは母親が別のものを作ろうとしていたのでそれ(手柄)を横取りしたのである。とても簡単に作ることが出来た。混ぜて冷まして固めて食ってみるだけである...(なお容器のままだと混ぜ方に不自由があるがため画像の通りボウルに移して混ぜる)10時間ぐらいは冷やしただろうか。固まっていないように思えて実際出してみると綺麗に固まっているものである。酸味が利いていてクリームの味も残っていて甘い。普通に旨いのでお勧め。
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なぜゲームは音楽CDと違ってディスクレスが進んだのか?

同じ意見をChatGPTに投げてみたけどいまいち腑に落ちない。ゲームだって音楽CDだって同じデジタルコンテンツなのにゲームのディスクレスは進んで音楽CDのディスクレスはそれほどは進んでいない。そこで”有能な人工知能”にこの質問を投げてみて得られた意見に対してJKなところを擁護と反論をしてみる(今ここで)。まずファーストチョイスに容量の問題が出てきた。実はこれはまま理解できる。ゲームは容量がでかいのでCDやDVDといった媒体で記録することは適さない。例えば無理に入れて媒体分割することはあまり利便性がない(若いゲーマー諸君は知らないかもしれないが容量がでかいゲームは複数のディスクにまたがって逐次インストールするという手法が取られていた時代がある)。読み込み速度の問題もある。特にSSDの台頭が進んでいる現代ではディスクレスのほうがゲームコンテンツとの親和性が高いのだ。ここは納得の行く項目である。次にインターネットの普及・デジタル販売の主流化とあるがこれはChatGPTの言っていることが徹底的によくわからない。最初に述べたようにゲームだって音楽CDだって同じデジタルコンテンツである。音楽CDは...
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デスクトップマスコットキャラクターソフトウェアは特に日本における発展が顕著であることを振り返る

Steam:Desktop Mate「Desktop Mate」が1/8にSteamでリリースされた。このアプリケーションは基本無料ソフトとして提供され初弾としてそのマスコットキャラクターにあいえるたんが起用されている。売り文句は「あなたのパソコンにかわいいキャラクターたちが寄り添う次世代のデスクトップマスコットプラットフォーム」(Steamより引用)というもの。手っ取り早く言うとこのアプリケーションは伝説のフリーソフトウェア「伺か」の別の開発者による亜種版だと思ってくれれば良いだろう。ゲヲログ2.0も伝えるようにSteamにおけるこの手の先達としては「VPet」とその関連ソフト「VUP-Simulator」がある。ただしこのマスコットソフトウェアは(上述のゲヲログ2.0リンクでも伝わるように)「VPet」「VUP-Simulator」ほど複雑なソフトウェア構成をしているものではなく単純にマスコットキャラクターをPCのデスクトップエリアで動かすことができるものである。最新の3Dグラフィックスで構築されていて新時代のマスコットソフトウェアとしてその新鋭の役割を担うものだという。いわばポス...
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思うところがあって”ポルカドットスティングレイ雫の「このラジオに好きな⼈がいます」”を音泉で聴いてみた

私が音泉に初めて出会ってからたぶん十年以上は経つと思う。生前の声優川上とも子のラジオから入ったのがきっかけだったと記憶している。インターネットラジオは当時デジタルラジオと競合すると言われて先行きがあんまり見えないという意見もあったころだろう。ましてや既存のラジオ局のサイマル配信の主としてradikoが巨大な勢力としてラジオ業界で台頭する中音泉がここまでのプレゼンスを発揮するとは思いもしなかった。今となってはそう思う。音泉の魅力としてオリジナルな番組構成があると思う。とても個性的な番組が多くまた音泉の個性を活かした番組が強いコンテンツ力を持っているのでシンプルに魅力的である。十年前はそれほどでもなかったけどこのオリジナルな方針がより強くなったのか素晴らしいコンテンツに溢れている現状はとても魅力的だ。個性的な声優がパーソナリティーを務める番組も多い。そんな中本記事のタイトルも示しているように思うところがあって”ポルカドットスティングレイ雫の「このラジオに好きな⼈がいます」”を音泉で聴いてみたんだけど...いい意味でショックを受けた。めっちゃくちゃ面白い番組なのだ!理由はいくつかあるがまずメ...
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思うところがあってからめるの漫画買ってみた

”クソ動画クリエイター”を自認する登録者数247万人 総再生回数10億5351万7985回のYouTuber・SNS運用者・漫画家のからめるの単行本を買ってみた。からめるの出自はWikipediaに詳しいのでそちらを参照してほしいが端的に言うと本書は画期的な漫画だ。否漫画の枠にとどまない日本が世界に誇る一流のコンテンツあるいは芸術だ。この才能を世界は待っていたんだ!間違いなくとんでもない芸術である。この漫画の下敷きになっていると私が勝手に考えるのはやはり小林銅蟲による「ねぎ姉さん」である。少なくとも本書の理論的下敷きとして位置づけられると私は思う。Wikipediaは「ねぎ姉さん」のコンセプトのことをこう評している。「題名の不可読性」「展開を完全に無視した物語構成」「意味不明の発言内容など極端に不条理な作品」と(上述のリンクより引用させていただく)。このからめるにより漫画「からめる」もかなり近しいものを持っている。ジャンル的な総括は本文の最後に述べたいと思うがこの三要素のうち「からめる」はどこを継承しているのだろうか?例えば「題名の不可読性」は明らかに「ねぎ姉さん」のそれを継承している...
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サルでもわかる漫画レビュー「SPY×FAMILY」縮約の平和と仮初の家族の物語【ゲヲログ1.5版】

『孤児院にいた経緯は分からんがこいつの実の親はおそらくもう…』大粒の涙を流すアーニャの心に揺さぶられたときロイドは”父”になるのだ。『ちちとはは…いちゃいちゃ…』そのアーニャのことばにこそ本来の純なる家族の見識を取り戻すための偉大な子供の力があるのだと私自身は思えてならない。~本文より~「SPY×FAMILY」という漫画のふたつの主題たしかに「SPY×FAMILY」は面白い。小説版も出ていて既刊9巻に過ぎないのにアニメ化が決まり放映されこちらも大成功。加えてファンブックのような関連本も多く出ている。私も当初はあまり好みの作画ではなかったことから避けてた漫画だったがアニメ版を見て本巻のほうをほぼ全て買った。読んで思うにこの漫画「SPY×FAMILY」はふたつの主題を持っているのだと私なりに思っている。まず”縮約の平和”という主題があり次に”仮初の家族”という主題があると私は考えた。ひとつめの主題”縮約の平和”まずロイドやヨルは平和のために動くという名目ある動機づけを持っている。ロイドはスパイとして世界のバランスオブパワーを保つため動きヨルは暗殺者として動く。この二人の夫婦はあくまで大人の...
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思うところがあってニジェール出身の漫画家が描いた漫画買ってみた

けっこう面白そうだったから興味本位で買ってみた。輸入ということで一冊を仕入れるのに2500円ぐらいかかり高くつく。日本語で一番詳細な説明が付いて回っているのがpixivのページのようだ。ニジェール出身でフランス在住の漫画家Issaka Galadimaが作画担当(普段はITエンジニア)でアメリカの起業家Frederick L. Jonesが原作者(ゲーム会社の経営者であり漫画ブランドSaturday AMの設立者)のようである。漫画自体は12才の黒人少女CASTを主人公に据えている。彼女の夢は問題解決屋SMITHの一員になること。ただしSMITHは女性を構成員としないのが基本だしましてや黒人少女なんぞ加えたりしないのが常識的な感覚。SMITHの一員になるという少女の夢は成就するのか?そしてCASTを待つ冒険活劇はどんなものになるのか?まあこんなところがストーリープロットである。このプロットは原作者の経歴背景に裏付けられているようだ。どうやら原作者のFrederick L. Jonesはノースカロライナ大学チャペヒル校(University of North Carolina at Ch...
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「イカゲーム」というゲーミフィケーション

「イカゲーム」というゲーミフィケーション 「イカゲーム」シーズン2全7話を見て直感でわかった。これはシーズン1を超える傑作だと。シーズン1を見た限りではここまで人間の汚い面を見せられたことがなかった。むしろ義理や人情に支えられてシーズン1は構成されていたがシーズン2はシンプルに人間の汚い面を視聴者に見せている。キーワードはいくつか設定できるだろう。私は三つのセンテンスに分けてこのシーズン2を総括したいと思う。まず”ゲームのための再ゲーム”というキーワードを選んだ。次に”選挙性と分断性”というキーワードを選び最後に”内外性と暴力性”というキーワードを選んだ。この三つのレベルに分けて「イカゲーム」シーズン2を解析してみよう。”ゲームのための再ゲーム”シーズン2の冒頭は主人公のギフンがゲームの在り方を巡って策謀を繰り広げるところから始まる。だがゲームの黒幕を倒すための策謀は見事に失敗し頓挫する(これがシーズン2内でいう”プランAの失敗”である)。次にプランBにフェーズは移動する。つまりギフンがゲームに参加しおとりとなることでゲームの本拠地をスパイングして別動部隊がそれを重火器類で叩くというフ...