NHKによる新版「ゲームゲノム」~2025年8月20日から三夜連続放映

「ゲームを“文化”として捉え名作の魅力を深掘りするNHK初のゲーム教養番組」をコンセプトに据えるTV番組「ゲームゲノム」が2025年8月20日~同年8月22日の3連荘で放映される。番組はNHK総合で23:00~23:29(午後11時~午後11時29分)の時間帯に放映される予定。この三連続放映される特番的位置づけの番組では毎夜のテーマに「モンスターハンター」「桃太郎電鉄」「ゲーム音楽SP」をそれぞれ取り上げるという。かって2021年と2022年に放映されたシーズン1・シーズン2に続く番組が三夜にわたり復活するわけだ。たしかに番組自体の着眼点は良い。これは誰もが認めるところだろう。ただ此処ゲヲログではNHKにとって耳の痛い点も指摘しておこうか。

今回放映される番組の第一夜(8月20日)のテーマは「モンスターハンター」。同作は言わずと知れた大手ゲームメーカのカプコンが誇る超人気IP。”モンハン”の持つ生物的魅力に迫る内容になっているという。次いで第二夜(8月21日)のテーマは国産パーティーゲーの代表格でハドソンによる「桃太郎電鉄」を取り上げる。プレイヤーの喜怒哀楽に寄り添って作られたゲーム内容の解説に力が入るようだ。第三夜(8月22日)は「ゲーム音楽SP」と題した番組の構成。植松伸夫・水口哲也・岩本翔をゲストに据え作曲家・ゲームクリエイター・サウンドプログラマーの観点からゲーム音楽を解説する。

前述したようにこの番組はシーズン制で放映された過去作の続編的位置づけの番組。かって放映された番組内でゲーム好き芸能人として有名な本田翼がMCを務めたことで話題にもなった。番組自体に高い評価が下ったかというとはっきり言ってそうではない。ゲームタイトルを次々と取り上げその良点ばかりをピックアップした番組構成は批判もされたのを記憶しているゲーマも多いことのように思う。知っての通りNHKは公正・公平・中立を標榜しているのである物事の良い点を取り上げたらば同時に悪い点も取り上げなければならないのだ。ゲームというサブカルチャーとは言え良い点・悪い点に同時配慮しなければならないのに過去放映ではそこが欠けていたことが批判されたのだ。

また放映時間がゲームプレイ時間のそれと比べて当然それほど長くはないので論点が浅く”ゲームの紹介止まり”になっていたことも批判の的になった。NHKだからこそできる深い報道力が発揮されておらず浅い内容になっているとの批判もあったしあまりに単純すぎるゲームプレイ感想レベルの番組構成も毛嫌いするゲーマも多かった。よーするにゲームについて無難にまとまってはいるが詳しいところまでは番組内で報道できなかったというわけ。ありていなゲームに対するポジティブシンキングだけに留まっていて深掘りがされていないというわけだ。NHKだからこそ当該ゲームの持つ良い点も取り上げたらば当然悪い点も取り上げなければならないはず。また深い報道内容が求められるはずだ。構成新たにされる新報道ではそこが改善されるか否かが問われるのは間違いない。

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