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これまでの大学院博士課程受験を振り返ってみる

はじめに専門分野も考え方も学校の先生によって違うという前提で動かないとダメだということに気が付いた。例えば私は金融工学といっても行動経済に近い発想だし数理モデルで突き詰める側ではない。いい先生はその点をしっかりと指摘くださって「君の専門は数理モデルを多用してファイナンスを突き詰める私とはモデリングの仕方が違う」と言ってくださった。曰くところによれば「ドメイン技術(中心となる技術)が全く違うのではないか?」と。だから経済系にシフトしたり経営系にシフトしたりすることが今私には求められている。だがなかなか受け入れ先は決まらない。ちょっと受けてみたところを振り返ってみることとしたい。長岡技大東京にサテライトがあるんだけどここの先生は非常に納得してくださった。だが「ゲームは主題にならない」と言われたんだ。長岡技大の東京サテライトは「技術的安全保障」を専門とする先生が集っている。だからテーマが「技術的安全保障」にならないと受け入れてくれない。研究はぜひやるべきものだ・面白いものだと評してくださったんだが専門分野が違うと言われたわけ。ちょっと話題が変わるけど思えば長岡技大には私自身憧れがあった。なん...
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pixiv二次創作ユーザが生き残るための唯一の方法

ゲヲログがサムネを掲載しない理由ゲヲログもサムネをあえて前面に出して引用しないなど工夫を凝らしているがそもそも私の主催しているウェブサイトがこうなっているのは現状日本で「フェアユース」が認められていないからだ。誰もが考えたことがあるだろうが二次創作は権利なのではないか?という案に私も賛同している。そうでなければカプコンのゲームキャラクターを同社のライセンスに基づいてわざわざ気を付けてサイトに掲載するなどということはしないだろう。そもそもそういう配慮はする必要が本来ないはずだ。第二の押切蓮介を生んではいけない二次創作は既に立脚した文化であり変えられない創作の潮流である。誰かが描いた作品を独自の解釈で描きなおしてネットに公開できないというのは明らかにオカシイ。コスプレするだけで著作権に障るのならばそもそも創作は広範に認められない。著作権を堅牢に守るのは時代にそぐわない常識外れなコトなのだ。これは資本主義の流れにも則っている。経済的には規制緩和するほうが全体の経済的なパイは大きくなる。規制でがんじがらめにすると自由な創作や自由な経済活動が出来なくなり既存の権利を守ることに必死になるので抵抗勢...
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二部大学卒は学卒の範疇に入らない

二部卒は学卒ではないこれ勘違いしている人が多いからこの際しっかり言っておくけど二部卒ってのは大学卒ではない。企業によっては新卒でも二部は短大扱いっていうところも多い(社内の規則で決まっている上場企業がままある)。ましてや四浪して二部なんて目も当てられない。無論理科大は超名門校でノーベル賞受賞者も輩出してる私大だけどハッキリ言って二部は理科大じゃあないと思ったほうが良い。だって卒業時にすべての企業が大卒として取り扱わないんだから。あと就職できない人があまりにも多すぎるってのもある。二部ってだけで相当差別される。総じてヤフコメでもこっぴどく指摘されている事実。横行する二部区別理科大ではない実体験だけど演習問題解いている間に一部の学生補助員が聞こえる声で二部の悪口を言っているのが目につく。あまりに演習問題の出来が悪いので授業担当教員も学生の劣化した品質に呆れ果てている。あと教授陣の間でも二部生は馬鹿が多いって評判。教授会でも何回も廃部にしろっていう案が出ていてそれを二部出身者がいる理事会が突っぱねて対立しているっていう構図。だから二部は廃部されないで残っているだけのこと。それでも年々問題視さ...
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兵器の売買は外交交渉カードになる~強靭な素材発明・ゲームシミュレーター開発・ネットワーク研究に見える知識の矛盾

現実的に考えて兵器売買は外交カードになりうるこの野党幹部のXポストは「兵器の売買が交渉カードになること自体が大問題」と意見を提起しているがこんな理想論はどだい実現性がない。まず第一に兵器の売買は当然現実問題として外交的な交渉カードになりえる。例えば自衛隊が使用する武器・兵器を交渉カードにしないなんてことが現実的に考えてありえるはずがない。実際自衛隊が使用する兵器類を国産のものだけで割り切って使うことは不可能だ。日本はアメリカと同盟国でありアメリカと正当な兵器売買があるからこそ国土を守れるのだ。事実アメリカのミサイル技術がなければ日本は守れない例えばパトリオットミサイル(米レイセオン社製)などの防衛軍備品をアメリカと協調して整備しないとしよう。そしたらば北朝鮮から飛んでくるミサイルに対してどう対処するのだろうか?反撃能力を持たない自衛隊に防衛存在意義があるか?当然外交とはしたたかなものであり交渉の仕方次第でどうとでも変わってくる。だがその実地的な交渉の現場において兵器の売買が交渉カードになるのは現実を見れば当然のことではないか。日本の国益を最大限守るためにそれは必要なのだ。仮に外交カード...
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江藤前農水大臣は無能だったのか?~インターネットの政治的民度の低さこそが本質的問題~

江藤前農水大臣は無能だったのか?私はうさみやすひと秋田県議会議員の言っていることはかねがね正しいと思う。江藤前大臣は米価に関する問題に関しては確かに無能だったのかもしれない。だが彼の言っていることが農水業の掟や国民感覚に反するものだったとしても彼のやってきたことが全部無意味だったとするのはおかしい。明らかに公平性を欠いている。人の言っていることとやってきたことは当然公平に評価しなければその人自体を貶めることだけに論が埋没しかねないとの懸念を私は感じる。その意味においてうさみ議員はあえてXでこのポストをしたのだろう。江藤が無能ではないファクトでは江藤前大臣による功績・やってきたことで評価できる点とはどこにあるのだろうか?もちろん私がこう言った以上ファクトが必要なのでそれをゲヲログこの場で申し上げる。例えば農水業のアピールのため農水省は「BUZZ MAFF」という官僚系YouTuberという画期的なコンテンツを作っている。農水広報活動の一環である。これは間違いなく江藤前大臣が音頭を取って作られたこれまでの政府系機関に見られない斬新な試みである。Wikipediaによれば次のようなことが明ら...
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「飛び級で大学に入学し現在トレイラーの運転士をしている社会人は悲惨な人生を送っている」といえるのか?

Xでまかり通る非常識私もこのような話を公然とする人が一般的にいることにとても驚いた。多くのXerが言うことによると「飛び級で大学に入学して現在トレイラーの運転士をしている社会人は悲惨な人生を送っている」というのだ。おそらく新聞やTV番組で話題になった千葉大学の物理専門科卒のかたの話を引じてこの話題をもちだしているのだろう。なぜそんな考え方に行きつくのだろうかと私は常々思う。そもそも職業に貴賤はないしそう感じたとしても軽々とネット上のネタにしていいわけがないのだ。そう思ったとしても具体的に口に出したり自分に学歴があること自体でマウントを取って他人を貶めるようなことは社会通念上あっていいことでないのは当然ではないのか?本当に幸福なのかどうかは当人にしかわからない確かに「飛び級で入学し研究職を嘱望された有能な人材」という前提条件がないことはないだろう。だが当人がそのバックグラウンドをいかして新しいチャレンジを新しい分野で行っていることは素直に賞賛すべきことではないか?今現在充実しているか?否か?それは当人にしかわからないことだ。話題の発端となったかたは現在SNSを運用しているがとても充実して...
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金はホンマに安全な資産なのか?

金はホンマに安全な資産なのか?タイトルの通りだが私は金もいずれ暴落すると予想している。確かに金が安全資産なのは確固たる理由がある。今Googleに聞いてみたがたしかにその通りだ。まず希少性・続くのが加工のしやすさ・歴史的な信用・安全資産としての価値・経済不安と金融不安・新興国経済の成長・政策金利の低下・地政学リスク・インフレへのヘッジ...となっている。さてこれらが全て未来にわたって確信されることだろうか?果たして本当なのだろうか?私は絶対にそうは思わない。なぜかというと金の代替材料が開発されればそもそも金の希少性自体が失われるからだ。金の代替材料としての炭素素材例えば現代の材料化学研究者は金のような伝導性の良い材料をカーボンナノチューブで代替させようとライフワークにし研究に邁進している。特殊加工したカーボンナノチューブやフラーレンなどの炭素素材を金の代替材料として扱おう!というのだ。炭素は地球上に豊富にある素材でありこれを特殊加工して伝導性を高めるのは現在難易度が極めて高く高コストな素材開発環境が必要だ。だが研究者たちが努力してこの分野に挑んでいるということはいずれその達成目的は実現...
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三島由紀夫と東大全共闘の話の流れを見ていてわかったこと~西田(日本大学教授・社会学者)vs米山(元新潟県知事・衆議院議員)の話との圧倒的なレベル差~

三島由紀夫と東大全共闘の話の流れを見ていてわかったこと~西田vs米山の話との圧倒的なレベル差~三島由紀夫と東大全共闘の話の流れを見ていてわかったことがある。「この時代の議論のレベルの方が高い」ということだ。西田vs米山が話題になっているようだが相対してこれは「議論にすらなっていない」と言わざるを得ない。三島と全共闘の東大での討論がされたのが50年以上前。今は2025年。本来であれば議論が熟成されて「この時代の議論のレベル」をより超えているべきである。大学教授vs国会議員。なぜここまでレベルが凋落したのか?一体こんな事態が起きたのはなぜだろうか?個人レベルで感じられる点を書いてみます。相手の考えを汲み取ろうとしない議論において相手の考えを汲み取ろうとしないとお互いのすれ違いが起こってしまい共感する場面やきっかけを逃してしまう。そもそも相手を罵倒するということは考え方の共感性を逃してしまってお互いのすれ違いに直結する流れを作ってしまう。だからこそ相手の考え方に共感の余地をいつでも残しておくというのは重要である。相手の意見が100%間違っていると決めつけて考えることは議論の余地を潰してしまっ...
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ブラック企業から逃れるために院卒非正規労働者の私がやってきたこと

正規になったところで意味はない~細く長く続ける~結論から言おう。私から言わせれば日系企業はほとんどがオカシイ。今は非正規でなんとか独立して働いているが現在の所属先でも十分正規にはなれると思う。ただなったところで意味がない。ひろゆきも言っているが非正規でも5年勤めれば無期の雇用になれる(今は外資なので一年やって既に無期雇用に転換されている)。細く長く続けて貰える補助金はすべて貰う。制度活用。ではちょっと端折ったのでひとつづつ解説してみる。日系企業はブラックが多いこれまで日系の小売や半導体産業で非正規労働していた。ここらは本当に酷かった。一人でさばけない量の仕事を任せられ早朝勤務をやらされた。給料は出るものの店長や同僚などからパワハラを強いられた。プライバシーに関わる点をしつこく聞かれたりと社内ルールを無視する女性も多くいた。いきなり別の部門の上長でないものから怒鳴られることなどもあった。おまけに謝られたことは一度もない。所謂お局が幅を利かせており他人のミスは積極的に指摘する割に自分のミスはどうでもいい人ばかり。ミスを潰していた人自体を潰す最悪な会社ばかりだった。当然のごとく朝の挨拶もしな...
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3Dプリンターはなぜ置物になるのか?

やれることが意外と少ない3Dプリンターってやれることが意外と少ない。例えばオブジェを作って終わりならやる意味がない。いざ作って(造形して)みると「なんでこれに最低三万円もださなあかんの?」っていう状況に陥りがちである。3D造形ってなんでもできるっていう印象を持ちがちだけどやれることが意外と少ないのである。これは後述する機種の性能の問題ともつながってくる。例えば作っていくうちに彩色に工夫がしたくなったりチタンの造形品が欲しくなったりするかもしれないがそもそもやれることが少ない機種があまりに多い。やろうとすることが意外と少ないそもそも自分の持っているリソースが少ない。例えば今自分がやりたい3D造形を念頭に入れ考えてみても「メタルスラッグ」の戦車を作ってみたい!ぐらいしかない。やれることが意外と少ないに続いてやろうとすることが意外と少ないってのはあると思う。両者は似ているように見えるけど全く違う。やれることってのは3D造形でできることのことだ。やろうとすることってのは3Dプリンターの使用者が作ろうとする意志決定のことだ。似ているようだが違っていてどっちとも造形表現に当たるネガティブな要素であ...
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【TBSは「中居問題」に乗じて調子に乗るな】北尾さんも指摘するオールドメディアが抱える問題と一般人が享受できるメリットについて

【ノーカット】フジHDの経営改善に意欲 SBI北尾氏が記者会見 - YouTubeフジ社外取締役に新任されたSBIの北尾さんによる指摘米投資ファンド:ダルトン・インベストメンツがフジメディアHDの12人の社外取締役の筆頭としてSBIの北尾吉孝氏を提案した。北尾氏は「フジメディアHDのメディア事業とSBIの金融・IT(恐らくばフィンテックのコト)を融合していくことで収益拡大が可能だ」と述べ「不動産事業に依存している」現状を強く批判・さらに「フジHDが3月に発表した役員体制では不十分」だと断じた会見を開いたという(Bloomberg)。同時にアニメなどのIPを使った構造改革も提案。ただ会見を開いた北尾氏が言っていることの中でオールドメディアが全く報じてないことがある。オールドメディアが頑なに報道しないことこれはSAKISIRUが報じているようにオールドメディアに対する北尾さんによる痛烈な批判のことだ(YouTube)。この北尾発言を報道している報道機関はほとんどない。よーするにこの「オールドメディア批判発言」で言いたいことは単純なことで既存のTV事業は時代遅れということらしい。昨今の選挙の...
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マネ・ドログバ・カンテに学ぶサッカー選手として以上に人間として偉大なこと

私も認識を改めた。フランス代表のサッカー選手エンゴロ・カンテが母国であるマリに病院を建造したという。素直に白状するが私は「カンテはマネやドログバのようではない」と思い込んでいた。つまり「カネのためにサウジに渡っただけ」で「サッカーの選手として偉大なだけの選手」だと思い込んでいた。だがそれは間違いだった。この”小さなMF”は建造のために500万ドル(単純試算で5億円以上する)を寄付したというのだ。ゲヲログでもかつてドログバの偉業については印象深く伝えていたことがある。これについてはゲヲログのドログバの記事を参考にしてほしい。フランス代表としてプレイせず母国のコートジボワール代表としてプレイしたドログバ・それに対してマリ代表ではなくフランス代表としてプレイしたカンテというありていだけの印象しか私は持ってなかった。だがそれは盛大な勘違いであり大馬鹿な意見だったことがこの件でよくわかった。確かに深く追うと「節税対策になったりするから」という意見やはたまた「世間体を意識しているだけだ」という意見も事実あるのだろう。だが億という寄付を行い人の命を救っていることは間違いなく人間として正しい人格を持っ...
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千葉県民の私が兵庫県の舵取りは斎藤知事に「とりあえずやらせてみたらいい」と勝手に思う理由

たしかに事実かもしれないが主観なき客観はありえないことを認識する方が重要民意が示されたっていう事実はあると私は思う。知事が言うように。この件は事実は事実として認めるがそれを解釈する側によってどれもがゆがめられていると実感するところもあるだろう。もちろんヤスパースも言うようにこの世に主観なき客観はありえない。だが一定のレベルというか許容できる範囲・閾値はあると思う。その意味において噂のどれもが憶測とか邪推とか誤解とかに過ぎないいわゆる忖度案件。むしろこの程度のパワハラでいちいち騒いでいたら世の中は回らないというのが世間通念上の常識だと私は個人的に思う。民間企業ではこの程度のハラスメントは溢れている~これが現実~民間で働いてみたらわかるが「こんなんぐらいあって当然!」というのも私なりの経験からある。私は半導体メーカに非常勤で勤めていたことがあるがそこでも熾烈なパワハラはあった(し実際退職するぐらいの現場に私自身遭遇した)。学生時代にスーパーで働いていたころからそれはやはりあった。教えられてもいないことでルール決めされ怒られる。そういうことはやはりあったのだし社会の誰もが働いてみれば感じると...
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出版社トゥーヴァージンズのコミックレーベル「路草」 「サバキスタン」の第四巻を2025年4月9日に刊行

2015年に設立された出版株式会社トゥーヴァージンズ(東京都千代田区)。そのコミックレーベルである「路草」から「サバキスタン」の新刊第四巻目が2025年4月9日に刊行されるという。既刊三巻の様子はゲヲログ別館にそのレビューが詳しいがどうやら第四巻目もこれまでの風味を忘れていない斬新な視点を持った特別な作風になるようだ。かの偉大なる漫画家ちばてつやは次のようにこのグラフィカルノベルを称して曰く。『サバキスタン』は、群衆が陥りがちな独裁的で狂信妄信的な社会の顛末、というシビアな題材を、ボップで可愛い絵柄と「犬の擬人化」という手法を使って、絶妙なバランスを成立させた作品です。ちばてつや氏も絶賛したロシアの反独裁コミックシリーズ、『サバキスタン』待望の続刊「革命前夜」4月9日発売!|PressWalkerより引用ビタリー・テルレツキーが漫画原作を・カティアが作画をそれぞれ担当する傑作グラフィカルノベル「サバキスタン」は第四巻をして新たなる局面を向かい入れることとなる。「王と貴族に支配された時代」をテーマにし副題に「革命前夜」とついているこの第四巻では「革命前の封建的社会を描」かれることが明らか...