相変わらず「EA FC」はクソゲーである
「EA FC」はダメゲーである・ゲーマは怒るべきだ!とゲヲログはかってよりこのゲーム(「EA FC」)を酷評してきた。その根幹にあるのがゲームシステムの問題だ。「EA FC」はリアルタイムアクション操作のサッカーゲームである一方で「FM」はフットボールシミュレーション表現に徹している。実はここが大きな分水嶺になっているのだ。冒頭もう一度言っておこう。相変わらず「EA FC」はクソゲーである…と。EAは信頼できないよね…と。

そもそもサッカーゲームにおけるCOMとは?
例えばそもそもサッカー(フットボール)というものは一チーム11人で戦うリアルシミュレーションスポーツであり決して単独で戦うわけではない…当たり前だがこの前提があるのだ。つまりCOMなんて存在しないのにゲームの側ではCOMを有意に採用してしまっているのだ。これでリアルなフットボール体験が可能か?というと当然疑問符が付くだろう。なぜか?当然一人がコントローラで操れるのは単独のプレイヤーだけだからである。いかに選手切り替えのシステムがあっても一人しか操作できない。これでリアルなサッカー戦術局面を担保しようとしても無理がある。
リアルタイムアクションvsシミュレーション
またゲームがアクション系であるのだからプレイヤーの反応速度やスキル依存が強いゲームということに相成るのも「EA FC」の特徴である。その意において「EA FC」は実は格ゲーに近いのだ。タイミングやボタンの押し方を覚えれば一定の数値処理でゴールが決まる。事前情報があってこその「EA FC」というゲームだが「FM」は事後情報というシミュレーション特有の在り方を追求している。その点「FM」は監督業やGM業のシミュレーションだからこそここを全COMに据えてあえて逆拓を取っているという見方は妥当なはず。
継続性の課題
さらには新作が出るたびに「操作」「戦術」「課金」のほぼ全システムがオーバーホールに変容する「EA FC」のことだから継続性がないのがこのゲームの特徴ともいえる。買い切りタイトルでP2W(元タイトルを高額で買ってさらに勝つために課金する必要がある)。これでは批判されて当然だ(とゲヲログは過去記事で述べた通り)。微妙な匙加減でバランスをようやっと取っているからゲームのバランスが崩れると一気に人が離れるリスクも負う。Steam的に言ってもいつでも「賛否両論」なゲームシリーズに成り下がっている。これが現実だ。
「FM」の優位性
その一方でゲームの継続性があってDLC頼みではない構造を持っているのが「FM」の「EA FC」に対するゲームの優位性だ。バランス配慮の匙加減というよりかはゲームのシミュレーションの大局的性質に特化しているのが「FM」最大の特徴であるわけ。まだグラフィックスを初めとしてアクション要素に徹するだけでないからシミュレーションとして外部要素を取り込んでいけば「FM」のほうはまだまだ伸びしろがある。求める体験が監督業やGM業になっているからこそシミュレーションの快感に浸れるという点で「EA FC」より楽しみの度合いがデカいともいえる。だからこそ「FM」は高い評価を得ているんだ。

思考と成果の「FM」
これらの点で「FM」は長期的なシミュレーションスパンで楽しめるタイトルであると言えるだろう。それに対して「EA FC」は短期的なアクションスパンで楽しめるタイトルである。両者は同じサッカーのゲームでも性質が全く違っている。分析力の神髄を極めるのが「FM」の意味するところ。思考のプロセスとその成果の享受を脳内で楽しむのが「FM」の凄いところである。よくよく考えると当たり前だけど「EA FC」はダメで「FM」はイイ。これ実は単純な理由なんだよね。
※画像Steamより.