*\ 🌸このラノ1位🌸 /*
— 『負けヒロインが多すぎる!(マケイン)』原作1〜8巻&コミックス1~4巻好評発売中! (@makeine0718) November 22, 2024
「このライトノベルがすごい!2025」にて #マケイン が総合第1位を獲得しました‼️㊗️🏆🎊🎊
さらに各部門でも上位を席巻!
🥇1位 いみぎむる
🥇1位 温水和彦
🥈2位 八奈見杏菜#このラノ2025 #makeine#負けヒロインが多すぎる pic.twitter.com/bEtIRKUams
ライトノベル「負けヒロインが多すぎる!」(通称:マケイン)はマジで傑作である。カルロがそう評したように絶妙なバランスの元に成り立っているといえる。カルロはマケインを称して二点の点で凄いと言う。まず「原稿の完成度が高い」と。ラノベの場合原稿は完成度が低いということがままあるという(改訂していくうちに完成度が高まる)。だがその通常のラノベ原稿の完成度の常識を覆すほどの文章力が雨森には元来あったという。次点「物語の完成度が高い」。これは各キャラクターが絶妙なバランスで物語を構成していることに驚嘆した旨を指すらしい。よーするにカルロはマケインのことをしょっぱなから素晴らしい精度を持つと評したいようなのだ。私も8巻を読んでその完成度の高さに驚いたがなぜマケインはここまで賞賛されるのだろうか?理由はいくつかあるだろう。
…とか言っている割に「なぜそうなのか?」についてはきっかけやヒントが思いつかない。小一時間考え込んでも思いつかんのでChatGPTに聞いてみた。それに伴って私なりに自分の筆致で解説することでマケインの魅力を紐解いてみたい。まず第一にChatGPTは「負けヒロインという“報われなさ”の美学」を挙げた。つまり意外性である。ラノベはアンチリアルの文化なので正当性がないと言われる。だがそこを逆手にとって報われないヒロインたちに焦点をあえて当てている。新しいメメントを盛り込んでいるのだ。人生において”報われなさ”を感じる方がどんな秀才だとしても多いはずであってそこにリアルさをむしろ感じる,,,という評があるようだ。マケインは取り扱っているテーマがリアルに刺さるのである。
また「あえてハーレム系にしている」のも事実面白いとChatGPTは言う。ヒロインが多すぎるという事実が物語を群像劇にしている。そこには個性ある人々が構成する大局観すら感じさせる。主役とヒロインという関係だけでなくして主役と多くのヒロインというハーレム系にしていることで”報われなさ”は汎用化しているわけだ。選ばれなかった多くの人々=マケインの汎用性は個人個人のテーマと相まってソイツらが連綿たる流れを作っている。つまり「マケイン=ハーレムの法則」ともいうべき空気感で作られた独自色のある物語であるという点も本作をレビューするうえで見逃せないとChatGPTは語る。
第三に「予想を裏切る恋愛構造」とChatGPTは言う。多くのラブコメディものやラノベものは「勝ちヒロイン」に焦点が当たるがこのラノベは「負けヒロイン」だけである。そしてソイツらが時に誰かを好きになって誰かに告白したりする。誰かが正直に誰かを好きになれなくなってマケインが誕生する。小鞠のテーマはまさにそうである。焼塩のテーマもまさにそうである。ぶっちゃけ大体そうである(笑)。誰が勝ちになっても負けになっても面白い重厚感のあるドラマがこのラノベにはある。意外性を取ったかと思いきや王道でもある。カルロが語るように「明確な不遇さがあるようでないバランス感覚」が各キャラに宿っているのである。だから面白い。
第四に「キャラの立ちが良い」とChatGPTは言う。マケインの各マケインには芯がある。確かに「あるようでないバランス」に下支えされているもののどのマケインもかねがね個性的で自分が応援したい(推したい)文化がこのラノベの根底にはあるのだ。つまり「”選択性の科学”ともいうべき最適化」が懸かっているのである。この構造には見覚えがあるだろう。そうだ!かの秀作漫画「彼女お借りします」に見える概念でもあるのだ。よーするに所謂”推し”の文化圏に近いものがあるが共感性の価値観を語るうえではかの漫画よりもずっと完成度が高い。ヒロインがマケインである必然性がこのラノベにはあるのだ。自然性もある。だから作った感とか設定感があまりない。
第五に「メタ構造的な面白さ」をChatGPTは挙げた。これは構造主義ともいうべき哲文学概念への理解があればさらに面白いところだが簡単に言うと物語自体が「ある種の”言語ゲーム”」であり読者はそこを楽しめるようになっていることを指す。マケインは読者にラノベの風味の中で常識的構造を壊したり創造したりする再構築の方法を提供している。だからこそどこから読んでも面白くまたどこから読み直しても新しい発見があるのだ。いわば思想家である東も言うような「訂正可能性の哲学」に近い文章が現実に構成されているというわけだ。例えば訂正可能性は物語の真実・事実の点もそうだし登場するキャラクターの性格的にも(物語内で)そうなっている。構造的に面白いという大まかなイメージを抱きやすい構成を実現しているということをChatGPTは示してるのだろう。
最後第六に“救われなさ”が余韻を残す点もChatGPTは挙げた。どの物語どの巻でも最終的にはガチンコで報われないマケインたちに余韻が残る話になっている。物語がそういった「マケイン的な余韻」を残して最後の最後に収束しているっていうのかな。だからこそ読後感が良い。読書してその時間がタイパ的に後悔せず十二分に満足できる。この点は特にそんじょそこらの立派な小説様(笑)には出来ない芸当を見事に本作はやってのけているのである。これは第8巻馬剃の話に至ってさらに現実味を増して読者に提示されている。これまさに余韻とはこのことである。そうした余韻は絶対的な絶望でもないし半壊的な絶望でもない。かたや完全な希望でもないのだ。若干の希望が残る余韻になっているのだ。だからこそラノベはこうあるべきである!という回答を用意してしまった傑作だと言える(特に第8巻はそうだ!)。
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— 『負けヒロインが多すぎる!(マケイン)』原作1〜8巻&コミックス1~4巻好評発売中! (@makeine0718) May 18, 2025
さてでは当の8巻を読んだ読後感どんなものか?端折って言うと私が抱いた感想はガチで以下が全てである。
読む前
— 文野純 (@metta2tubuyak71) July 8, 2025
>うおおおおおおおおおおお!ティアラティアラ!!!
読んだ後
>うおおおおおおおおおおお!ティアラティアラ!!!