作家:雨森たきびのサタデープログラム登壇に勝手に思ったこと

雨森たきび・サタデープログラムに登壇

ライトノベル「負けヒロインが多すぎる!」の著者である雨森たきびが2025/6/28に開催されるサタデープログラム47thに登壇することが明らかになった。雨森は同47th講座の第3部(14:00〜15:30)を担当する(とはいっても講座は多岐にわたり併催され同じ第3部に分類される講座も同時開催されるので一概に雨森だけがこの3部担当者とは言えないようだ)。サタデープログラム47thの広告ウリ文句によれば「このライトノベルがすごい!を総なめにした話題の作品の作者が語る!」とある。「其の地元愛溢れる世界観と引き込まれるストーリーで一世を風靡している「マケイン」の作者が降臨!」し「夢を諦めない不屈の精神」と「文章の書き方」を語るとのこと(X)。

文科系知識人によるシンポジウム

この報を通じてサタデープログラムはサブカル路線なのか?と思った方がいるだろうが(また私も単なる公開講座の二番煎じだと当初は思っていたが)ぜんっぜんそうではない。サタデープログラムでは真面目な正当派知識人も数多く招いているのだ。通常の学校授業だけではカバーできない進歩的なシンポジウム・イベントみたいなことをやろうという心意気がバリバリ感じられる講座路線がこれまでも敷かれてきたしこれからもそれは変わらないようである。サタデープログラムの公式HPを見ればそれは一目瞭然なのだ(講座一覧 – サタデープログラム公式サイト)。HPを見る限り文科系の多様な知識人を招いていてその細分化された中でサブカルに属する知識層も招いているということらしい(★47thチラシ裏面最終版入稿用.pdf – Google ドライブ)。

公開市民講座の色彩を帯びて

例えば同47thではしょっぱなから衆議院議員・国民民主党党首の玉木雄一郎が登壇するし私も多大な興味を抱いている南山大学准教授の南翔一朗も登壇する。他方(前述したように)YouTuberやプロモデラー・プロゲーマーなども多く登壇し枠に留まらず多様な意見を取り入れたシンポジウム感ガリガリなイベソトでもある。元々同プログラムは東海高校・中学校が主催しそいつを知的エンタメと標榜するブツ。このシンポはいわゆる市民講座の要素が取り入れられていて一般人にも開放されているのが特徴だ。「愛知県・名古屋市の後援の下」「私学助成金によって運営されている土曜市民公開講座」であるという(サタデープログラム公式サイト)。

SSHは即刻廃止するべき取り組み

このプログラムみて私が抱いた感想。文科省はバカみたいに進学校のSSH指定とか曖昧でテキトーなことやってないでもっと本質的で実のあることやれよてこと。つかSSHってのは多くの場合地域の進学校の理数科が特定・指定されるだけで学生とともに何か特別な論文を書こうとか研究を早い段階でさせようとかいうもんではない(そもそもほとんどの高校の教員に論文を書く能力は皆無である☞修士号すら得ていないのだから)。夏休みにどこぞの科学技術の機関をクラス単位で視察するだけであってしかもそこに行って学校の先生に「こういう立派な研究機関ではいい大学を出た人が働いているんだぞ」と諭されるだけのケースが実際は多いのだ。学術的探訪を行うと名目だけは立派だが中身のない予算の無駄遣いなのである。税金で賄うのはおかしいので即刻廃止するべきプロジェクトなのは明白なんです。

結局学校が言いたいのは…

決してこのサタデープログラムの主催をしている東海高校・中学校の運営学校法人が素晴らしいことだけをやっているかのようにいうつもりは全くない。結局のところ…という話になってしまうのだが(また私もかって事実SSH指定の高校に属していた経験から言うのだが)教員が言いたいのは「いい大学に入れ」以外に言うことがないんだよね。でも実のある事をやっているっていう意においては体裁だけのSSHとはやはりコトの本質を得ているかどうかという点で雲泥の差があると思う。私の場合校長も教頭も学年主任も担任もそうだった。張り子の学歴だけを手にした偏差値クン・教養のかけらもないひとたちが大人のふりをして「いい大学に入れ」というのはやはりオカシイよ…。

タイトルとURLをコピーしました