「捨て曲」とは?
アーティストが実績として曲目数を稼ぐためにアルバムに入れる本来は要らない曲。ネタ曲。それにすらならない曲。ダメダメな曲。完成度の低い曲。これらのことを総称して「捨て曲」という。とりあえずアルバムに入れておくだけの曲ということで捨てている曲。だから「捨て曲」と呼ぶ。例えば名アーティストとして知られているaikoでさえこういう曲(「捨て曲」)がアルバムに収録されている。よくよく名の知れたアーティストでもしばしばこういう曲をアルバムに入れることがままある。
「捨て曲」を作らないために必要なこと①コンセプト
コンセプトを明確にする。意味はゲーソン・アニソンに近い(ゲーソン・アニソンは表現の方法が固まっているがため)。対象とか概念をしっかりと把握してその曲の立ち位置を明確にする。こうすることでアルバムの目標が正しいベクトルを向く状況を作ることが出来る。結果捨て捨てな曲をアルバムから排除することが出来る。
「捨て曲」を作らないために必要なこと②無理に作らない
曲目数が少ないアルバムでもいいアルバムは買われる。15曲目をアルバムに入れようと思わないこと。むしろ良い曲ばかりを詰め込んだ5~10曲で勝負することのほうが重要である。巨大なボリュームを持つ曲目を無理に入れ込むのはアルバムバランスの破綻につながる。VTuberによるアルバムを初めとして最近のメインストリーム・トレンドなやり方。
「捨て曲」を作らないために必要なこと③ブラッシュアップ
Aシングルの曲目を多く盛り込む。シングルとして売り出せない曲目はアルバムに入れない。そういう曲は一切アルバムに必要ない。多数作って選抜してノリのいい優れた曲目を多く採用する。できない曲もできる曲にするために徹底的に品質にこだわる。ブラッシュアップして聞き心地のいい曲ばかりを採用することでアルバムの完成度が上がる。
「捨て曲」を作らないために必要なこと④時間はかかるが労力を惜しまない
時間はかかっていい。なによりも曲の品質・アルバムの品質を最優先する。大量に音楽は制作・生成しておく。その中からいい曲だけを選抜してブラッシュアップし続ける。アルバムに採用する曲は大量に作った曲目の中でも一番いい曲・次点いい曲・第三にいい曲ぐらいだけにする。時間はかかるが良い曲のみを採用する。「捨て曲」はマジで捨てていい。そもそもアルバムに採用しない。
「捨て曲」を作らないために必要なこと⑤「スルメ曲」は後々活用する
限定版として大量に作った曲目の中でも「スルメ曲」は残しておく。「スルメ曲」とは長い間聞いているとその真価に気付ける曲のこと。そういった「スルメ曲」は限定してマニアックな場で活用するべきである。例えばミニシングルとか動画配信専用曲に採用する。限定公開曲という位置づけで公開するのが良いだろう。アルバムにはあんまり入れる必要なし。
まとめ
いずれにしたって「捨て曲」はどこにおいても発売したり採用したりしないこと。アーティストなら品質にこだわれ。今なぜVTuberが流行っているかっていうと品質にこだわった「捨て曲」を排除したアルバムばかりリリースするから。時間かかってもクオリティにこだわっているからである。だからここから学べることがあるとすれば…そもそも「捨て曲」は完全に捨てるべきであるということに他ならない。「捨て曲」は文字通り捨てちまえ。