カプコンが任天堂の新型ゲーム機Nintendo Switch 2の発売と同時に同機種向けに新モードを搭載した「ストリートファイター6」を発売すると発表した。任天堂が発表しているゲームと連動するARガジェットであるamiibo/amiiboカードも同タイトル向けに同時発売予定。発売日6月5日。正確な商品名は「ストリートファイター6 Years 1-2 ファイターズエディション」でコイツ自体が他のプラットフォームで同時期に発表されるかどうかまでは不明。この商品には既存のDLC対応分が多数入っていることは明らかだ。
そしてカプコンが発表するにはNintendo Switch 2版「ストリートファイター6」特有の機能としてローカル通信対戦機能(読んで字のごとくローカル通信で対戦する機能)・ジャイロバトルモード(「Joy-Con 2」のジャイロ機能を使い戦うモード)・おすそわけプレイ(「Joy-Con 2」を分け合って使うプレイ)といった特徴があることが明らかになっている。一番いい点だと思うのは同IPの他機種版とのクロスプレイに全面的に対応することだろう。この機能は多くのストファンがそうであるように一番期待されてきた機能。今作がPC(Steam)やPS5といった主要な他機種版とのクロスプレイに対応するというのだ。
前述したようにゲームの発売日6月5日にはソフト発売と同時にルーク・ジェイミー・キンバリーの3種のamiiboとそれらのキャラクターを含めた総計22種のamiiboカードが発売されることも明らかになっている。つまり今作は「任天堂らしさ」が出た新時代の”クロスバイな”タイトルになるわけだ。ただ残念なことに今作「ストリートファイター6」はNintendo Switch 2向けに発売・対応するもののNintendo Switchには対応しないことも明らかになっている。あくまでNintendo Switchの後継機種であるNintendo Switch 2専属のキラータイトルのうちのひとつになるというのが真実なようだ。
以前ゲヲログは「任天堂の「半占有プラットフォーム」は市場で失敗する」と評したが例外的にこの路線はかなりユニークだと思う。つまり同じIPでもその展開性に特徴をもたらすことによって「任天堂らしさ」を追求すること可能だということが明確になったのだ。同機種の独自路線をより豊かに彩る可能性を追求した試みのうちのひとつだと私は今回の発表を高く評価する。Nintendo Switch 2版「ストリートファイター6」は一見地味そうに見えるが実は業界の先端を行くイノベーティブなソフトウェアになる可能性がある。かつてSEGAが失敗した独自路線のハードウェアプラットフォームとしてSwitch 2はその轍を踏まず”正直に”輝くかもしれない。