マケインこと「負けヒロインが多すぎる!」の魅力を伝えるべく一括内容解説テーブル作ってみた(HTMLベース)

多面的デザイン

これだけ多くのヒロインが登場し、しかも全員がマケイン属性でまとまっている。一見、これは恋愛上のマイナスからのスタートである。だが、マケインに留まらず、どのラノベ・どのフリゲに対してもこれほどポジティブな評価を与えられるIPってのはなかなかない。誰一人としてキャラが他のキャラの影に隠れていないのだ。本当に凄まじい筆力・凄まじいキャラデザインだからこそなりえるヒット確約のシリーズである。共通項ありながら個性的…つまり、多面的なデザインに成功しているわけだ。

切なさとコミカルさの絶妙なバランス

さらにおもろい点、「マケインになる=負けるだけか?」というとそうでもない。単純に「恋愛対象ににフラれる」だけでなく、先輩・後輩・妹といったそれぞれの関係性(このテーブル内で言う”属性”)の中でしか描けない、切なさとコミカルさの絶妙なバランス(このテーブル内で言う”主題”)が保たれているのだ。さて、ここで言う最後のピース:放虎原ひばり編では何が主題として埋まるのだろうか?その内実は発売日には明確になるだろう。

主人公という優秀軸

また、ここまで主人公の周辺に存在するキャラ性や題材性質について、しつこくゲヲログは述べてきたが、実は温水という”主役級フィルター”の優秀さにも目を配っておかないとダメだろう。主人公:温水和彦の冷めていながらもそこそこ平均的イケメンであるキャラ性・また根はフェミニストで平等主義者・さらに観察眼鋭いというキャラクター性質が、物語を軸として回している点もまた特記すべきだ。アクの強いヒロインたちの個性を、温水自身が引き立てていることも見逃せない。

執筆スピードと反比例しない内容のクオリティ

8.5巻からそう間を置かず、また全体的に間を置かず刊が刊行され続けるスピード感にも注目したいところ。人気シリーズはどうしたって、執筆速度に反比例して内容がダメになりがちだけど、マケインは中ダレもなく、かといってスピ―ドだけで内容を押し切るか?っていうとそうでもない。あくまで文章力手堅く、完成度も高いまま、それでいて作家としての作業が効率よく進んでいるのも明らかだろう。ここもマケインが特に優れている点といえるはずだ。