馬鹿でもわかる国債(債権)の基礎知識

ではなぜ債権を償還日まで持たず所有期間利回りの計算は償還日を待ったときと比べて複雑化しているのか?この答えも簡単である。債券価格が所有期間中に変動するからである。債権が変動する理由は次の理由が考えられる。

1.金利変動

金利と債権価格は逆相関の関係性を持つ。金利が上昇すると既発債権のクーポン率が相対的に低く見えるので債権価格は下落するし金利が下降すると既発債権のクーポン率が相対的に高く見えるので債権価格は上昇するのである。

2.インフレーション

これもよく考えればわかるだろう。インフレが起きると中央銀行はそれをよく抑制するために金利を上げる(利上げ)。つまり金利変動と同じことが起きるのである。インフレが起きると政策的な金利が上昇するので債権価格は下落する。

3.債権自身に対する需要と供給

債権自身も取引される。よって不景気になり比較的安全な資産とされる政府債権にカネが回ってくる。するとその買われる債権自身の需要が上がりので債権の持つ価格も当然上昇する。好景気のときは債権の需要は少なくなるので債権価格は下落するのである。

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