若い世代が多いTiktokなどのSNSでは「高市総理になったら禁止されるゲームやアニメ一覧」が出回っています。高市議員は総務大臣時代からクールジャパンの活動の一環で、日本のコンテンツ産業支援に力をいれていますし、成長投資の対象にゲーム・アニメが含まれております#高市早苗さんを総理大臣に https://t.co/GbMAoXN3da
— 【公認】チームサナエが日本を変える (@TakaichiKoenkai) September 18, 2021
「総裁選に出馬」見事「総理総裁になった」高市早苗さんを応援する公認後援会Xアカウント(真偽不明だが私は多分正しいと思っている…)チームサナエが日本を変えるは”例の疑惑”を否定している。”例の疑惑”とは「保守派である高市早苗が総理になったらゲーム・アニメ・漫画領域における表現規制が進むのではないか?」という噂である。これについては高市に近しく彼女の選対本部長も務めた議員である古屋圭司氏も否定している。曰くところによればこの疑惑は正しくなく表現規制が及ぶところではないとのことである。ただし一方でその”例の疑惑”はホンマに否定されているのか?と疑念を重ねて抱く国民もいるようだ。
現に古屋の当該Xアカウントには「(反規制派としては)大変心強いのは確かである情報」であるものの高市が「日本会議10周年の際」にて「残虐・猥褻なゲームや漫画等のコンテンツに対して規制をすべき」との旨を「心添えしたこともまた事実」であると懸念を示す意見も寄せられている(これまたソースを辿ると高市が実際にそういった心添えをしたのかも真偽不明なんだが…[※証拠とされる画像はあるようです])。そのXerでんねこ氏が曰くところによれば「考えようによっては」「自分たちの望むアニメやゲームのみ通す」という傾向に「なびく恐れがあるのではないか?」とのこと。
さらに別のXerで似た懸念を示すかたもいる。現にとんでも亜沙で異世界放浪メシ2氏は「ゲーム・アニメを支援する」と「表現規制をしない」は別の論点であって「だからこそ高市政権は規制をしないはず」とは言い切れないとの論理を展開している。表現規制派である小池百合子都知事の言葉を引き合いに出して表現規制の拡大に懸念の声を示している。でんねこ氏やとんでも亜沙で異世界放浪メシ2氏のような懸念は往々にして共通する価値観でありエロ・グロは規制される恐れがある…との声は確かに理解しがたいものではない。
だが高市が政権を取ったからと言って即座即断で売れている・売れていないを判断していくことはまず現実的にあり得ないと言い切っていいと私は思う。高市は当然のことながら現実路線を地で行くかただから規制・反規制の双方にとって合理的なアンサーを導くタイプの政治家であることに疑いの余地ない。だからこそ高市が現状のエロ・グロといったコンテンツを事実上容認するという流れ・フローがコアな理解の上で為される常識的な考え方であるという方が適切だ。直ぐにコミケコンテンツなどといったものを標的にしてダイレクトにこれを規制する…ということはJKあり得ないのではないか?と私は思う次第である。
恐らくば…という推測の話になってしまうのは恐れ多いがエロ・グロコンテンツや二次創作コンテンツが事実上容認され日本では(フェアユースの考え方の外において)グレーゾーンとされてきていることについて高市が独断で規制していく方向性はあり得ない。コミケ等文化活動(?)の成立の長い歴史・流れを見る限りそれはないはずなのだ。確かに「成長投資」と「規制する」ことが同一であるという見方は考え方のベクトルが(同じ論理でないという意において)おかしい。だが「規制する」にまで彼女の政治力学のベクトルが一目散に向かうということはリアリストの性格からいって到底あり得ないことは当然。もうちょい冷静になって現状分析するほうが総合的に見ていいんじゃないかな。
