「Gears of War」に登場する「トルクボウ」は実現可能か?


Is the “Torque Bow” from “GoW” Feasible?


「GoW」に登場する「トルクボウ」は実現可能か?

「Gears of War」シリーズに度々登場する「トルクボウ」…ゲーマにとってのある種の武装の理想形体・夢ですよね。これね、実は人間側の武器じゃないんですよ。ローカスト側の武器なんですよ。んで、ローカストの武装の中でもかなりの技術を使っている強力な武装です。良く誤解あるようですが、実はこの「トルクボウ」…弓ではないんです。「コイルガン」の一種で、ハッキリ言うと弓は模しているだけです。飾りなんです。弦なんて飾りです、偉い人にはそれがわからんのです。

「トルクボウ」の仕組み

「イミュルシオン」というエネルギー液体を充填した、爆発性の徹甲矢弾をコイルの要領で電磁力で弾き飛ばすわけだね。んで、弦の部分。ここを引くことで、武装がチャージされる(と言う設定)。するとコイルが作動し、強力な電磁推進力で壁や肉体を矢が貫通する。その後、時間差で「イミュルシオン」由来の液体爆破する。そんな武器です。ではこれが実現可能なのか?ということをゲヲログが解説しましょう。

電磁コイルのサイズの問題

結論から言うと、意味なさすぎで実現不可能な武器、ということです、アイ。まず電磁力を発揮するような科学技術がここまでコンパクトに弓の形の中に納まるはずがないのです。自衛隊が今、コイルガンの実用化に躍起になってますが、あれは大きい砲台としてできているから実現してるわけですね。対して「GoW」の世界では、コイルが極小化されていて、まとまっています。この時点でまず技術的な無理が生じます。

火薬性能の問題

次に「イミュルシオン」に代替できる現実の爆薬がありません。現代兵器で良く使われている、ニトログリセリンやC4などの爆薬は、あの小さな矢じりサイズであれだけの爆発力を発揮させるのは無理がありすぎる。それだけ「イミュルシオン」の性能が良すぎる…サイズの問題はコイルのところに引っ掛かっているだけではなく、爆破物の実現可能性にまで及んでいるわけ。つまり、「トルクボウ」を現実化にするには、もっと高性能な爆薬・火薬も必要なんです。


結論を言うと「トルクボウ」は実現不可能なんです…


補足:そもそも銃の形で問題ない(弓の形をしている意味がない)

補足しておくけど、弓の挙動っていうか…これさ、電磁コイルで「イミュルシオン」を含んだ矢じりを弾き飛ばすから、本来はそういう挙動要らないんですよ。つまり銃の形でいいのにも関わらず、何らかの仕組みがあると思われる。これなんなんだろうか?そこまで解説して見よう。まず、物理力と電磁力を双方活かしてるという説あり。あと、電磁コイルの発電のために引いている説もある。あと加熱を防ぐための構造、という説もあるでしょう。

物理エネルギー+電気エネルギー説と発電説

ローカストは人間とは異なって怪力を出せる。つまり、弓を引く大規模な物理エネルギーを発揮できるんですね。だから、ローカスト専用武器として、コイルの力と併用している説がこれです。ですが、PvPの場面では人間側もフツーに「トルクボウ」使ってるから、あんまり説得力がないですね。発電のため、というのも一節ですが、あまり効率的でないです。一瞬で物理エネルギーを電気エネルギーに変換、接続されているコンデンサに急速充電している説ですが…ちょっと無理があるよねぇ…

加熱を防ぐためのオープン構造説

最後、過熱を防ぐための構造説ですが、これはあまりにこじつけでしょう。「トルクボウ」の中のコイルを発動させるのに、発生する熱をため込まない構造を持っている、とする説ですね。そもそも撃った後にレール構造が閉じている。熱源は発射した後に最大になるはずなので、ゲーム中の描画では矛盾しているワケ。よーするに、物理エネルギー併用説・発電説・発熱説ともに、どれもが構造的に無理があるわけだ。

再度確認:実現不可能そもそも効率的でない

こっからは、そもそも論なんですけど…人力発電説は限界があります。人間やローカストが腕で引く程度の物理エネルギーを巨大な電気に変えることは非現実的です。コイルを使った加速には、数万〜数十万ジュール(雷並みの電力)が必要なため、全く足りません。また、二段階加速の矛盾もあるよね。最初から火薬で飛ばした方が遥かに効率的でコンパクトです(よーするに銃にした方が良い)。また、さらにトライボロジー的に言って、この武装の摩耗対策は不可能。明らかに摩耗の方が早いっす。

※画像Torque Bow | Gears of War Wiki | Fandomより引用