一部のSteamerが伝えるようにやはりCremaは「Immortal Redneck」の続編を作るべきである。私はこのゲームに出会ってからSteamにおけるローグライトFPSの可能性を強く信じるようになった。これは一介のSteamerとしてゲーム人生における大きな岐路だったと思う。このローグライトFPSの初達をきっかけとして「Gunfire Reborn」に手を出した。「Ziggurat」にも手を出したし「Deadlink」にも手を出した。さらには「バトルシェーパーズ」にも手を出したし今に至って「SULFUR」及び「Witchfire」に手を出したことはゲヲログでも伝えている通りである。つまり「Immortal Redneck」はローグライトFPSの先達だったのだ。その特徴を見てみよう。
まずエジプトを舞台にしたヒャハー☆なFPSである点。舞台設定や世界観が優れている点は間違いなく優秀な点である。次に豊富なクラス選択とスキルツリー開拓が第二の特徴と言えるだろう。これによりゲームの深みに多層な性質が刷り込まれておりやり込みができるようになっている。またゲームバランスの良さも特筆すべきだ。ローグライトFPSは全体的なバランスや敵の攻撃システムに工夫がないとリプレイ性がなくなってしまうジャンルだ。爽快感だけあるいは覚えゲーなだけではつまらないジャンルになってしまう。この点「Immortal Redneck」はしっかりとしたソリューションを提供している。初見殺しがないわけではないがギミックが豊富なので覚えがいがありリプレイごとに新たな発見がある。繰り返すがこれほどの完成度を誇るローグライトFPSは本当に珍しいしローグライトFPSの頭数があまりなかった頃から先駆的なジャンルを開拓した功績はあまりにデカい。
確かに「Gunfire Reborn」も優れているがどっちかというとCo-opを前提としていてシングル性に特化していないのでこの点でウィークポイントはあるだろう。「Ziggurat」も大変優秀なゲームだが若干ダークな面に特化していて豊富な彩やユニークさがあまりない点は気になる。若干硬派すぎるのだ。「Deadlink」に至ってはさらに硬派でまるで映画「ターミネーター」を思い起こさせるほどのデザインセンスで作られている。難易度も高くその分実装されているギミックも複雑でハードルは高い方のゲームと言えるだろう。「SULFUR」は馴染みやすいが反面初見殺しが強い印象がある。たしかに優れているローグライクのゲームだが脱出系のシューターに特化している節があってやり込めばやり込むほどのめり込む…というようなゲームではないのだ。実は唯一対抗馬となるのが「Witchfire」だったりする。このゲームに関してはゲヲログ1.5でも既に伝えたのでそちらのレビュー記事を参考にしてほしい。
総じてみてみると「Immortal Redneck」はローグライトFPSとしてかなりイイのだ。ポップで爽快感があって初見殺しに徹しておらずプレイごとに新たな発見がある。プレイを重ねる度に出来ることも増えていくしその分リプレイ性がある。他の多くのローグライトFPSが凡庸な点をどこかしらにて呈しているのに対し「Immortal Redneck」は全面的に賛同できる汎用性と興奮性があると私は思う。先に述べたように何よりもこのFPSのジャンルを先達として開拓した功績は言葉に表せないほど大きい。「Temtem」とか「Temtem: Swarm」とかいうわけわからんポケモン風のゲームなんか作ってないでCremaはいち早く「Immortal Redneck」の続編を作るべきだ。今度はソイツをさらにパワーアップさせた革新作として。