ゲーム

やるべきことが決まっているゲームとやるべきことが決まっていないゲームの対比

やるべきことが決まっているゲームとやるべきことが決まっていないゲームやるべきことが決まっているゲームはプレイしていて楽である。迷うことがないから。極端に言うと「HoI」と「Civ」の違いだと思う。「HoI」はやるべきことが決まっていなくて「Civ」はやるべきことが決まっている。「HoI」は歴史を複雑に紡いでいくゲームだが「Civ」は世界一の文明を限りある時間内で作り上げるゲームである。反面その分「HoI」は自由度が高い。すごく高くて何でもできる。これが他のパラドゲーだとさらに自由度が高い。そして実はこのルート取りは伝統的ローグライクと呼ばれるゲームジャンルでも同じである。伝統的ローグライクでもその構図は同じ例えば伝統的ローグライクゲームでも「風来のシレン」や「Tangledeep」はやることがかなり直線的である。つまりやることが決まっている。シミュレーションでいう「Civ」に近いのだ。単純に深部を目指して潜り込む。そしてステージをクリアリングしていってゲームは進行していく。最終的にボスを倒す。なるほどわかりやすいわけである。対して「Caves of Qud」や「The Doors of...
ゲーム

「Dark Deity 2」の日本語化予定に見る日本のdevによるSRPG開拓の先駆性

ゲヲログでもこの手のゲーム(「タクティクスオウガ」や「ファイアーエンブレム」に似ているゲーム)でSteamで配信されているものについてはしつこく伝えてきた。主にゲヲログ2.0の集客面で有力な記事になっているしゲヲログ1.5でもその構図は同じだ。それだけ日本のゲーム会社が作り上げたこの二作がSRPGを代表する傑作なわけだ。SRPGの根源であると言っても良いタイトルそれだけにインスパイアされていることをことさら強調するdevが多いのだ。SRPGは日本人が日本のゲームに誇りを持つひとつのきっかけとなっているゲームジャンルであることに間違いないだろう。他方日本発祥というジャンルでも同ジャンルで後続のゲームがあまり出てこないのは寂しい限り。前述した”ゲヲログのリスト”に入っている「Fell Seal: Arbiter’s Mark」「Symphony of War: The Nephilim Saga」「Guild Saga: Vanished Worlds」なんか軒並み海外産でどれも高い評価を得ている。なぜか日本で日本人がフォロワーを本格的に作ろうとしないのは謎。あるのは「タクティクスオウガ ...
エンタメ

バーチャルガールズバンド・ユニットKMNZのLITA~KREVAのヒップホップの名曲「イッサイガッサイ」をカバー

日本のバーチャルガールズバンド・ユニットKMNZの構成員LITAがKREVAのヒップホップの名曲「イッサイガッサイ」をカバー・KMNZのオフィシャルYouTubeチャンネルに投稿している。原曲は「音色」と双頭とされるMCer:KREVAによる代表曲。元々よく言われることだがグループユニットKMNZとノリの良いラップ調の音旋律との相性は抜群に良くどー考えてもカバー曲としての完成度は極めて高い。それはゲヲログが平成世代にぶっ刺さるカバーとして絶賛したmihimaru GTの「気分上々↑↑」あるいはKMNZのオリ曲である「driving」でも構図が全く同じだったことは記憶に新しい。今曲もマジでそれらに増して素晴らしい出来。夏の季節の持つ爽やかな感覚を原曲の歌詞に乗せながら見事にカバーしてみせたLITA。歌詞の持つ力がストイックに心に響く出来になっているのはKMNZゆえまたKMNZだからこそと言えるだろう。わずか3:20の楽曲に表現力の無駄のない・力の抜けたラップの魅力を詰め込んだ点で多くのYouTubeウォッチャー・YouTubeユーザとKMNZファンを魅了している。涼しげな歌をありがとう!...
学術

仏ゲーム会社Arkane StudiosのMSへの書簡から読み解く中東地域の平和・安定の援用的論理

Arkaneのイスラエルによるジェノサイドに対する反意私も「Arx Fatalis」の続編を期待している一味だがdoope!が伝えるようにこの作品に始まりゲーム史に残る名作・傑作を多数手がけてきた著名な開発スタジオであるArkane Studiosがイスラエルのジェノサイド(と同スタジオが主張するもの)に反対して親会社のMSにその旨をうったえかけたのは本当なようだ。MSにArkane側からその内容が書かれた書簡を送ったという。MSに同社によるイスラエル政府への支援を無くすように...と。MS側としても真相はわからないそもそものきっかけはMS側がイスラエル(の悪くない部分...もっと言えばイスラエル側の人質解放に関するアクションの部分)に肩入れしていることに始まっている。だが世界の軍事の現実が往々にしてそうであるように”実情はわからない”ということがArkaneの主張の発端らしい。技術供与した支援策がどこまでガザへの不必要な攻撃に使われているかは当然イスラエル側のコア層にしか把握ができないのだ(そもそも当のMS側もその実態の把握が出来ないことを認めているようであるし加えてAP通信も関連報...
エンタメ

サッカーの本質なんか1Åも知らないサッカー好き(俄かアーセナルサポ)が「なぜマンチェスターUが弱くなったのか」をChatGPTの助けを借りて全力で解説してみた

「来季こそは強くなる!」と思っている方も多いでしょう。マンUサポならば己の好きなこのチームのことをなおの事そう思うはずです。元々ファーガソン体制のころUはマンUが欧州で最強でしたしサーの下でCLを二回取ったことぐらいならば私でも知っている。「マンUはなぜ今暗黒期なのか?」を必死で解説してみる馬鹿が此処にいます。そう...サッカーのことなんか1Åも知っていない馬鹿が此処にいるのです...というわけでChatGPTの助けを借りて全力で解説してみました。まずChatGPTが第一に挙げた理由が「一貫した組織戦略・フィロソフィーの欠如」です。ファーガソン勇退後名将の受け皿として期待されたモイーズの元でクラブがいきなり躓いたことを記憶に新しくしている30歳台のプレミアウォッチャーも多いことでしょう。私もその頃のプレミアをNHKで見ていた口です。たしかモイーズは弱小だったエヴァートンを低資金で強化した実績が買われマンUの監督になったはずです。ですからこの失敗は大きな驚きとともに迎えられました。しかしこれはマンU長期停滞の走りに過ぎませんでした(ちなみにマンUというビッグクラブに所属した香川真司冷遇の...
ゲーム

NHKによる新版「ゲームゲノム」~2025年8月20日から三夜連続放映

「ゲームを“文化”として捉え名作の魅力を深掘りするNHK初のゲーム教養番組」をコンセプトに据えるTV番組「ゲームゲノム」が2025年8月20日~同年8月22日の3連荘で放映される。番組はNHK総合で23:00~23:29(午後11時~午後11時29分)の時間帯に放映される予定。この三連続放映される特番的位置づけの番組では毎夜のテーマに「モンスターハンター」「桃太郎電鉄」「ゲーム音楽SP」をそれぞれ取り上げるという。かって2021年と2022年に放映されたシーズン1・シーズン2に続く番組が三夜にわたり復活するわけだ。たしかに番組自体の着眼点は良い。これは誰もが認めるところだろう。ただ此処ゲヲログではNHKにとって耳の痛い点も指摘しておこうか。今回放映される番組の第一夜(8月20日)のテーマは「モンスターハンター」。同作は言わずと知れた大手ゲームメーカのカプコンが誇る超人気IP。”モンハン”の持つ生物的魅力に迫る内容になっているという。次いで第二夜(8月21日)のテーマは国産パーティーゲーの代表格でハドソンによる「桃太郎電鉄」を取り上げる。プレイヤーの喜怒哀楽に寄り添って作られたゲーム内容...
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Steamゲームレビュー「PEAK」

FPSカメラ方式で左クリック長押しで登っていくだけのシンプルな登山ゲー。救援を求めて山頂を目指すだけのゲーム。単純なゲームシステムとは裏腹に良く出来たマップが特徴。しかも毎日の単位でマップは差し替えられるので新鮮さが失われない。幅良くバランス良く設計されたアイテム類への理解あるいは小技テクニック類が必要とされるところも面白い。例えば大砲を使って点火し自分はそれに乗ってぶっ飛んだりできる。チェーンガンを使ってルート開拓したりもできる。言ってしまえばこれだけのゲーム。かなりシンプルに出来ていてそれでいてめっちゃくちゃ面白いわけではないが数時間ぶっ通し続けでやってしまう中毒性がある。スルメゲー。アイテム類はスタミナ回復アイテムとか毒回復アイテムがメイン。スタミナに加えて+αスタミナの概念があって食物でこれを補給できるようになっている。道手を阻む障害物も多数ある。例えば毒針とかサボテンとかがある。アイテム類で対応するダメージを比較的簡単に通常状態に戻ることが出来るようになっている。身体損傷もありこちらの修復は救急箱や包帯の出番だ。当然高所から落下すると死ぬ。協力プレイの場合に限り倒れた仲間をス...
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ソシャゲ「BIOHAZARD Survival Unit」に集まるのは懸念のみ~バイオはスパロボじゃない!

バイオIPサードパーティ系ゲーム「BIOHAZARD Survival Unit」に示す懸念ゲヲログが懸念を示したことが今再び現実となっているようだ。公開されたYouTube動画のコメント欄では同じようなことが書き連ねられている。「おいおいこれバイオっていえるのかよ」「これ全くジャンルの違う別ゲーじゃないか」「また失敗の一ページが名を連ねるのか」...ゲヲログはゲーム「バイオハザード」スピンオフタイトル「バイオハザード RE:バース」についてかってこう述べた。これと同じことが今回発表されたバイオIPのサードパーティ系ゲーム「BIOHAZARD Survival Unit」にも示すことが出来ると私は考えている。結論から言おう。期待できない。シリーズが一貫して描き続けてきた、本当の恐怖・ホラー、そしてその中に頑としてある、人間に託された『希望』とは何だったのか?せっかくシリーズが巻き返しし始め、伝統を新しい形で復活させることに成功しつつある今だからこそ、カプコンさんにはもう一度再考してほしいと真に願う。バイオはスパロボじゃない!のだから…「バイオハザード」シリーズにスターシステムは必要なの...
学術

女子枠は徹底的に厳格化して運用しろ

誤解が多いようなので言っておくが私は「女子枠があってもいい」と言ったのではない。文字通りとらえればそうなる&言葉足らずで申し訳なかったが私は「女子枠(のようなもの)があってもいい」と言ったのだ。慶応大学の國武さんも言うように「逆境指数」に基づいて社会的不合理性があるのであれば様々な要因を客観的に考慮し差別に対する加点という方式を取れというニュアンスで前言を述べたのだ。國武さんは事実現代ビジネスで言う。女性が理系に進学することにつき一定の困難が存在する。それは理解できます。しかし高等教育機関の定員というのは貴重な資源であり有限です。貧困層や地方出身者加えて近年の研究で注目されている両親が非大卒の方家族を介護されている方も居るでしょう。そうしたより深刻な困難を抱える受験生の枠を削り更なる困難に追い込む女子枠はその困難や多様性の重み付けとして異常なのです。多様な困難や多様性を加点幅として評価することは可能であり欧米先進国でも先行事例のある逆境指数に早急に移行するべきと言えます。貧困層や地方出身者に対する逆境指数加点を10点とするならば単に女性であることそれ自体は0~3点の加点に留まるべきでし...
エンタメ

【ゲヲログ傑作劇場(輸入記事)】白土三平「サスケ」~白土流マルクス主義思想と江戸幕府の武断政治と文治政治の分割点

白土三平の作品に「サスケ」というマンガがある。兄が学校の女性教員からもらいうけたものを私が家で受け継いでいるが、この作品は私にとっては白土の代表作品といっていい存在である。確かにほかの白土作品にも漫画評論の先達はあったし、その先駆けが白土の「忍者武芸帳」だったのは漫画ファンの間でではいまだに語り草だろう。その”白土漫画の評論ブーム”の後、白土自身がリアリズムとともに描き出したものがもう一個の代表作「カムイ伝」および今回紹介する「サスケ」だ。兄の担任の女性教員は「漫画はけっこういい勉強になる」とおっしゃってくださって漫画へ理解の深い、優秀な国立大学出の教員だったのを印象的に覚えている。彼女は兄の弟である私に「(マルクス主義への理解が強い私を評して)なぜあなたのような人がやさぐれ不良になるのかわからない」とまで言ってくださったwwwちなみに「サスケ」はアニメ化もされているが映像の方は今では入手困難でキャストの把握すら難しいらしい…。それだけ忘れ去られた漫画だが、 今なお私の住む市内の図書館には堂々と置いてある。ふつー図書館が漫画を置くことってのはしないんだが、私の市の場合財政が比較的健全ら...
学術

Xerオーキド博士のXポストから紐解く「大学入試の女子枠を積極的に認めるべきもう一つの理由」

Xerのオーキド博士も上述のXポストで言うように推薦入試(もっと言えば女子枠にまで該当してもいいかもしれない)を認めるべき事例ってのはやはりあると私は思う。それはなぜか?現代の日本のアカデミズムで認めるべき格別例外な事象ってのがやはりあると私は思うからだ。そしてそれが女性であるがゆえのために社会的障壁が明らかに高く本人の地道な努力だけでは到底学力向上が認められないにも関わらず当該学生の学問に対する具体的意欲・決して諦めない強い意思と才能が格別認められる事象であればなおの事女子枠としてそうした学生の入学を認めていいのではないだろうか?具体的な事例をTBSが次のようにネットメディアで報じている。 この女学生は幼少期から児童養護施設で学び(あくまで私個人の捉え方ではあるが表面上とても困難な状況だったろうと思われる)にも関わらず琉球大学という立派な国立大学にしっかり入りアカデミックな挑戦をいくつもしてきた。例えばウクライナの支援のために欧米で活動したり教育産業に強い意欲を示しそれだけではなく具体的なプロジェクトに参画したりしてきた。彼女が推薦入試で入学したかどうかは知らないが。だがいずれにせよ...
学術

馬鹿でもわかるETHトレジャリー戦略

馬鹿でもわかるETHトレジャリー戦略ゲヲログでも度々言及しているETHトレジャリー戦略について。これは企業が現金などで資産保有する代わりにETHで資産保有するような形の財務戦略のことを言う。Treasuryは資産・資金のことを指す英単語。暗号通貨の台頭特にETHの構造的利点によってその保有が今後の財務戦略にいい影響を及ぼすことを見越す企業が多く出て来るようになった。企業がETHトレジャリーの戦略を取るようになってきたわけだ。典型的なのが金融による資産(例えば株式や債券の発行による利益)をETHに替えるというもの。大量の現金をETHに替えて保有するのだ。つまりBTCのトレジャリー戦略と基本的な構図は全く同じである。ETHによるステーキングについてまたETHは他の一般的な暗号通貨と違いステーキングが行える。いわば複利のような形で自己増殖させることができるのだ。ステーキングとは当該暗号資産(ETH)を保有してブロックチェーンネットワークに参画することで報酬を得られる仕組みのこと。大量のETHを保有してステーキングによる報酬で複利を狙うというわけだ。このきっかけとなっているのがプルーフ・オブ・...
学術

ETHとゲーム事業をマージした米国の上場企業たち

ETHとゲーム事業をマージした米国の上場企業たち検索してみたがETHに事業を全部振っている会社ってのはあんまりない。まだ時代がBTCに依っててETHの可能性を信じている人々が少ないということが根底にあるんだろう。特定のXerが言うようにETHの時代が来るのは間違いないんだけど(実際私も楽天などの暗号通貨ウォレットで5万円ぐらい儲けた)暗号通貨だけに注力しているってのはリスクもデカい。だから事業を複数個持っていてETHにも注力している会社ってのはかなり貴重だと思う。会社側もそんなことわかってていくつか支柱は必要だと判断しているところはあるはず。幸いETHの事業ってのはNFTとかデジタルアイテムの概念に近しくその領域もカバーしている会社が三社だけある。日本から買うならばこの三つの銘柄が候補かもしれない。①シャープリンク・ゲーミング(ティッカー:SBET)ここはゲーム関連特にベッティングがらみのアドの会社なんだがETHの大量保有でも知られている。ETHを中心とした財務戦略をかなり早い段階から始めていたという印象を私も持っている。ちなみにETHトレジャリー戦略上の1位は83万ETHを保有するビ...
ゲーム

Steamゲームレビュー「CleanFall」

2025年8月8日はゲーム「CleanFall」製品版の発売日である。このゲームもジャンルとしてタワーディフェンスを掲げているが...しつこくこれほどかとこっぴどくゲヲログも指摘してきたがタワーディフェンスゲームは十中八九クソゲーである。これは間違いない。その理由はもうゲヲログ2.0に重々書いてあるのでリンク先を参照してほしいところ。一方でゲーム「CleanFall」は同じタワーディフェンスでもおそらくばクソゲーではなく神ゲーであると私は推察している。なぜだろうか?まずローグライクというやり切りの要素を含んでいることが筆頭の理由。タワーディフェンスの”試行錯誤すること”をローグライクシステムに乗っけて一気に解決にもっていくことを見込んでいるゲームなのだ。本来退屈なゲームプレイに陥りがちなタワーディフェンスのメカニズムに通じた合理的な解釈があるという確かな設計上の工夫・理由があるわけ。...とまぁここまではありがちなシステム的な工夫だろう。第二に「Noita」のようなフィールドドリリングのシステムを持っている点が挙げられるだろう。つまり従来のタワーディフェンスと違ってゲーム自体に可塑性が...
ゲーム

ゲーマ兼プロスケーター宇野昌磨~YouTubeライブ配信を通じて「スト6」の”興行”に貢献か

一部の関連するライトノベルもその現実の設定を踏襲し執筆されているが実はフィギュアスケーターはプロとアマに分かれる。現役のころ(アマのころ)活躍し競技引退後にプロに転向し興業向けのプロスケーターになるのだ。総じてアマスケーターの予算は苦しくそのため出場選手の時に知名度を上げておいてプロスケーターになってから稼ぐ,,,という構図はよくよく言われることだ。だがそのキャリアは現代に至っては多彩であって良い。当然本人の自由だ。例えば(村上佳菜子みたいに)タレントになるとか(八木沼純子みたいに)解説者になるとか(村主章枝・安藤美姫みたいに)関連の産業に関わりを持ち続けコーチになる・リンクの管理者になるなど...。「なんでいきなりこんなことゲヲログが言ってんの」って思ったかもしれない。優秀な答えだ。だが今回はプロスケーターの宇野昌磨さんの話題である。そう!彼はゲーマである。アマでフィギュアスケートの大会に出てた頃から噂にはなっていたが昌磨さんはゲーム好きで良く知られていて「荒野行動」の熱心なファンだったり「スマブラ」の熱心なファンだったりする(今さら解説するまでもないが...)。今話題のゲーム機であ...
学術

【ゲヲログ傑作劇場(輸入記事)】「天才美少女生徒会長が教える民主主義のぶっ壊し方」天王寺狐徹~”かなり評価できる政治学入門書”

天才美少女生徒会長が教える民主主義のぶっ壊し方 生徒会探偵キリカ 番外本書の概要結論から言うと、かなりの良書だ。確かに政治学本流の書ではないが、入門としては別格の出来。マジで学部の政治学入門の授業で使って良いレベルだ。分かりやすく書いてあるし、ほぼほぼ妥当なことしか言っていない。しかもオリジナルな対比論が多くあるので面白く読めるんだ。例えば『宗教として憲法を読み解く』『憲法(constitution)本来の意味を考えよ』といったところから始まり…『イギリスの民主主義』『絶対王政の台頭』など、現代(2023年の今読み返してみても…)から見てもかなりホットで現在進行形の話題が多く散りばめられている。また、”散りばめられている”といっても、個々の要素がバラバラになっているのではなくして、それらが一体化していく様子もしっかりと本全体から書ききっている。だから、読んでいて面白い。話が点と線で繋がっているので、個性的な語り口から述べられているのに、一冊が評論としてしっかりまとまっている。弧徹が提示する『宗教論』そのうち、一番重要な主張が間違いなく本書の提示する『宗教論』だろう。イギリスでもアメリカ...
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【ゲヲログ傑作劇場(輸入記事)】池田信夫先生は法学を勘違いしているのではないか?~「新領域法学」という道(みち)

ハナシの始まり以前から言っておきたいことだったので、法学、特に「新領域法学」についてちょいと考えてみます. 俺も大学の先生とこの手の話はすることがあったのですが、これって実は柏にある東大のいわゆる「新領域研究科」とはまったく意味が違います(この手の話をすると勘違いが多いので初めに言っておく). 先生は東大の経済学研究科ご出身でしたが、やはり勘違いは誰にでもある(もちろん俺にもあると思う…). 先生曰く「それって柏の新領域研究科のこと?」っておっしゃってたから誰でもむしろ勘違いあります. で、その先生とは別に池田先生が今度は別のある種の”勘違い”をしていらっしゃる(と思われる). 池田先生はご自身のブログメディアで法学の抱える問題についてこうおっしゃいます.彼のような精神的幼児が東大教授になるのは、法学部には学問的業績の競争がなく、自分と同じ政治的見解の弟子を後継者にする徒弟制度が根強く残っているからだ。その教祖は社会主義者だった芦部信喜であり、その後任も「護憲論者」であることが条件だった。しかし石川氏の世代になると、憲法第9条を絶対化する法学者は、井上達夫氏のいう「憲法学カルト」の信者...
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特定のSteamタイトルで日本語ローカリゼーションが将来的にあるかどうかを推察する方法【「Void War」の事例から学ぶ】

「Void War」は日本語対応するか?かってゲヲログでも伝えた「Void War」について。ゲヲログ2.0の当該記事では本作の事を「テクノゴシックSF古代船オペレーション血みどろ戦争ゲーム」としてその完成度の高さに期待を寄せた。やはりその期待感に間違いはなかったようだ。Steamで与えられているレビュー評価から鑑みるにこのタイトルが「拡張版FTL」であり「ダーク版FTL」であることも間違いない。たしかに「FTL」に積極的にすり寄っているタイトルであるのは事実だが付加価値を原ゲームに加え豊富に用意することでよりいわば「高度なFTL」に仕上がっていると言える。ここまで来ると気になるのはローカリゼーションのことだけだ。ズバリ日本語対応してくれるのかどうか。DiscordサーバとSteam掲示板の情報よりこれについては公式Discordサーバで疑問に答えが用意されている。結論から言うと「フランス語・ドイツ語・ロシア語を含む8つの追加言語に対応する予定」とのことだ。だが残りの5つの追加言語のうちに日本語が含まれるかどうかはわからない。例のごとくローカライズはインディーデヴェロッパにとってとても...
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累計出荷本数500万本を誇るIPの最新作「オクトパストラベラー0」の発売 2025年12月4日を予定

特にそのナンバリング2がゲーマの記憶に新しいであろう「オクトパストラベラー」シリーズ。累計出荷本数500万本を誇るIPの最新作「オクトパストラベラー0」の発売が年内2025年12月4日になる予定であることが明らかになった。対応プラットフォームはPC(Windows/Steam)/Switch/Switch2/PS4/PS5/Xbox Series X|Sとなる予定。またその開発は”スマホ版オクトラ”こと「オクトパストラベラー 大陸の覇者」と同じチームが手掛けることも明らかになっている。シリーズ最新作「オクトパストラベラー0」はIP伝統のドット絵と3Dグラフィックスのマージ表現で描かれさらに新要素に富んでいるのが特徴だという。例えばキャラクタークリエイションのシステムが搭載されていていわば自分自身がオクトラステージの主人公になるもよう。物語のメインステージとなるのは自らの故郷ウィッシュベール。突如として強襲されたこの街を主人公であるプレイヤー自身の手により復興させるシステムが新たにメインシステムとして搭載されているのが最大の特徴でもある。またバトルシステムに新要素を搭載しているのも特徴だ...
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ゲーミフィケーションは単なるバズワードか?その2

ゲーミフィケーションはバズワードか?ゲーミフィケーションという言葉が、バズワード(定義が曖昧なまま世間で使われるようになった流行語)であるという言葉は的を得ていないものではない。そもそもゲーミフィケーションとは、どういった定義を持つ言葉なのだろうか?ゲーミフィケーションとは、「ゲームではない文脈において、ゲームのデザイン要素を用いること」のことである。この言葉の定義として代表的なものがDeterding et al. (2011)によるものである。なぜ筆者は、バズワードとしてゲーミフィケーションが使われるようになった、と考えるのか。その言葉の定義まず、そもそもこの言葉の定義が曖昧なまま流行語として拡散されていったという事実がある。「ゲームではない文脈において、ゲームのデザイン要素を用いること」という定義は、ありとあらゆるシミュレーションの考え方に基づいて、雑に導入できるものである。だから、単純に、あらゆるシミュレーションの要素を持つ事象に対して、粗雑にゲーミフィケーション定義が用いられてきたという、浅い歴史がある。コンサルタントとはシミュレーションのことである例えば、この世に存在するコ...