いつの間にかの話だが「Master of Piece」のデモ版がリリースされていたことに気付いた。戦略とファンタジーが融合しボードゲームに触発されているデッキ構築型ローグライク(ト)ゲームジャンルで注目の一作だ。「5月から日本語対応している」ことがそのSteamページで明らかになっている。期待できそうな”小規模な”デッキ構築ローグライトが邦語で遊べるということは歓迎すべきことだろう。
ゲーム「Master of Piece」は「シンプルで奥深い戦略的な楽しさ」を提供するローグライトゲーム。「プレイヤーは黒い霧に包まれた世界の秘密を解き明かすために遠征隊を募集し旅に出ます」険しい旅を完遂するため取るべき戦略を最適化していき強力な兵站を構成する。その組み合わせの方法論はいくつもあって選択肢が単一に収束しない点が特徴だという。それ(選択肢)をプレイヤーに委ねるある種反オートバトラーなゲームなわけ。
旅路における戦闘はラウンドごとに構成される。その当該ラウンドにおいて各陣はひとつづつ兵站ユニットを繰り出すことができる。ユニットごとに反応速度が決まっていていわば”素早さ”の値によって行動順が決まるという。プレイの敷居は低いけどいろんな選択肢がある点に力を入れている。例えば兵站戦略以外にアーティファクトの活用方法と遠征隊長の能力という総計三つの要素が複雑に絡み合うという。「簡単な学習と深い挑戦が共存するゲームプレイを提供します」兵士の強化もできる。
兵站を束ねる遠征隊は140種以上の兵士と特性・80種類以上のアーティファクト・400種類以上のカード(カードは特殊効果をもたらす要素だ)で構成されプレイ回を繰り返す度に異なる体験をすることができる。プレイヤーは膨大な選択肢の中から自分好みの組み合わせを探索・野営地で施設を建設・兵士雇用して最強の遠征隊を作り上げる。新しい発見が度々起こり新鮮さを持ちながら永くプレイできるようなローグライトを目指している。
小さめの盤面は多くのトレンディーなローグライトやオートバトラーはたまたストラテジーを想起させない特徴的なデザインだと言えるだろう。そのニュアンスを表現するにあたってはゲヲログがかって解説した「Grit and Valor – 1949」の事例を持ち出すのが一番近いかもしれない。「盤面が小さいからと言って表現が小さいとは限らない…」そのアンチリアルな表現で示すリアルな側面が製品版ではガチに示されることだろう。
※文章Steam:Master of Pieceより引用